- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416222
作品紹介・あらすじ
常に目標を二つ持て、逆算して計画せよ、よきライバルを持て、自分のためにカネを使え…。混迷の時代は、株や不動産よりも勉強こそが人生の宝。何をどのようにして学ぶべきかをマトリクス(座標軸)にして自己分析すれば、面白いほど結果がでる。稀代の勉強家である著者が、その勉強法の極意を余すことなく紹介したベストセラー、待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
-
いまや小泉純一郎とともに、「日本を格差社会化したA級戦犯」扱いされている竹中平蔵。
小泉・竹中コンビが格差社会化を加速したのはたしかだが、根本原因を作ったわけではないだろう。「このコンビがいなければ格差社会にならなかった」とまで言うのは言いすぎで、世の不満をガス抜きするためのスケープゴートになっている面があると思う。
ま、それはそれとして……。
文章量も少なく、一時間もあれば読めてしまう本。傾聴に値する主張もけっこうあり、一読の価値はあった。
ただ、タイトルは幻冬舎らしいハッタリで、いただけない。マトリクスが出てくるのは冒頭部分だけであり、残りの9割9分で述べられているのはごくふつうの勉強法である。竹中が「マトリクス勉強法」という画期的な勉強法を編み出したわけではないのだ。
「売るためには、たとえ内容と齟齬があっても読者の目を引くタイトルにする」という感じの「幻冬舎式タイトル法」は、まことにえげつない。
タイトルはともかく、内容は悪くない。勉強のノウハウを説いた実用書としても、読者の勉強意欲をかき立てる一種の自己啓発書としても、そこそこ役に立つ。
あたりまえの話も多いから、この手の本を読み慣れている者にとって新鮮味には欠けるが。
基本的には、竹中自身がこれまでやってきた勉強法を開陳した本である。ゆえに、勉強というフィルターを通した自叙伝という側面もある。「ぼっちゃま育ちでエリートコース一直線」というイメージの竹中が、意外にそうでもなく、下積みの苦労もしているし庶民的(な面もある)だということがわかって、好感を抱いた。
「ホントにその通りだな」と思ったのは、「真の知識人は『たとえ話』に頼らない」という指摘。
《たとえ話は煎じ詰めると、まるでロジックが通らないデタラメがほとんどなのです。
従って私の知る限り、真の知識人は、たとえ話はあまりしません。》
たしかに、たとえ話というのは、うまくはまるとすごく深いことを言っているように聞こえるものだ。しかし、よくよく考えてみると内容空疎な言葉遊びでしかなかったりする。
なお、盟友・小泉純一郎を礼賛するくだりが随所にあるので、小泉ギライの人には不快な本だと思う。
まあ、小泉ギライの人はたいてい竹中もキライだろうから、そもそも本書を手に取らないだろうが……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
聞き上手になれ、
常に頭を使え
できる経験は進んでしろ
誰と働くか考えろ
仲間は取捨選択せよ
常に目標を2つもて
何事も基本が全て
目もを持ち歩け
人と群れるな
よく寝よ -
はい。その通りです。凡人には難しいことを、さらりと言ってのけておられます。中学三年生で高校三年間の数学と英語を終わらせていた人ならではの、台詞です。ちょっと次元が違うので、素直に受け取れないところがあった。
-
昔読んだ。整理すべきポイントは見習えそうたった。
-
Febeのオーディオブック版を購入した。特に参考にすることなし。
-
読みやすかった。モチベーションを上げてくれる。
-
・締め切りを設定してそこから逆算して計画を練る。足りない能力を開発する。1日のノルマを決める。
・スケジュールに「会議」と書かない。「いつまでに何を決めておく」「何日までにここまで議論を深める」というtodoリストにする。