- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416277
感想・レビュー・書評
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平成23年初版発行されて、令和4年に10版発行。
今年4月に一泊で帰省のため、旅行鞄に入れていたもので、ほかの本の合間に少しずつ読んだエッセイである。
益田ミリさんが、30代後半から40歳を迎える時期に書いたエッセイ集なので、その時代のTV番組などちょこっと出てくると、懐かしい〜となる。
着付け教室やピアノ教室などの習い事や旅行。
そして日々の生活の中で感じたこと。
人間関係などなど…。
たくさんの話があるが、その中でも子どもの話が出てくるとジーンとくる。
優しい言葉。
生きるということ。
本から贈ることば。
この3篇が好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
R1.8.20 読了。
さらっと読めるエッセイ集。ちょっとした言葉が良いですね。
・「優しい言葉って人に言われるだけでなく、自分が発することによっても、温かい気持ちになるんだなぁ、と思った。」
・「大きなチャンスをくれる人たちほど、こちらが感謝の気持ちを口にすると、別になにもしてませんよ、あなたの作品がいいなと思っただけですよ、などとサラ~っとしていた。」
・「私は、もう、自分の直感を信用してもよい。」
・「本っていいなぁと思う。いつだって、自分だけの秘密の広場に連れて行ってくれる。」
・「『意地悪』がないとゲームって盛上がらないということがよーくわかった。」
・「贅沢って、待ちに待ってするから輝くんだろうなって思う。」 -
お題が80編くらいある、超ショートエッセイという感じ。1編1ページくらいで終わっちゃうので、気軽にスラスラ読める。ミリさんがアラフオー位の時の作品。相変わらず共感度満載。
こういう本は、濃い小説や、厚い解説本などを読んだ後に読むと心の清涼水みたいになるので、リラックスできてとても好き。 -
益田ミリさんのエッセイは、とりとめのない話なところが好きだ。
疲れていたり忙しさに追われている時ばかりでなく、忙しく充実している時にも効くのだ。燃えてる心をちょっとクールダウンしてくれる。
人の名前の響きから、様々なものをイメージする感性が素敵だと思う。
「ファン・ペルシ」が「深く美しい森に住む妖精」か。そう言われると、なんだか字面も美しいような気がしてくるな。 -
「すーちゃん」シリーズで、ごく普通のアラサー、アラフォー女性の生態を描く益田ミリさん。週末の朝日新聞に掲載されているコラムの密かなファンです。
連れ合いが読むと、そーよ、あるのよねーと共感することしきり。女性は幾つになっても友人とつるむと、若き乙女に立ち戻ってしまうのか。旅行に演劇の鑑賞、果てしなく続くおしゃべり。とても楽しそうです。
益田さんのコラムにはご家族との微笑ましい愛情と、日常に対するボケとツッコミのサービスも忘れない。このへんは大阪出身の身に着いた技であるのか。
世に言うおばさんパワーで物申したり、時に涙もろくホロリとなるお話も多数。やはり情けはじんわりと深い。 -
ミリさんのエッセイ、少しずつ隙間時間に読み進めるのがいいかもしれない。
続けて読んでいくと、ププッと笑ってしまうものから、んーこれは自分としっくりこないというものまであり、自分の中のミリ濃度が上がったり下がったり。
中でも1番感激したのは、ミリさんが銀河鉄道999を聴くと、「今でも自分の未来が大きく広がっているような気分になる」(P171)というところ。
この気分!すごくわかる!!
私にも時々やってくる形容しがたい気分が、未来が大きく広がっているという、ぴったりで美しい言葉で表現されているので驚いた。
雲の切間から注いでくる太陽の光を見つけたり、きれいな空に出会った時、素晴らしい映画を観た後などにやってくる気分。
自分がなんでもできるような、気力と眠っている能力が湧いて出てくるような感じ! -
よくある日常を
飾らずにそのまま書いているだけなように思えるけれど
きっととても練った文章なのだろうな -
本を読むのが少し億劫になっていたけど、益田ミリさんはやっぱり読みやすくて好き。今回もホッとできるエッセイだった。
★自分に呆れながらも、優しい言葉って、人に言われるだけでなく、自分が発することによっても、温かい気持ちになれるんだなぁ、と思った。
★何か変だと。そう感じたなら、私は、私自身、40年近く生きてきて自然に持った「直感」をもっと信じよう。自分が信用できないと思った人間からは、遠慮せずに逃げ出していいのだ。
★本っていいなぁと思う。いつだって、自分だけの秘密の広場に連れて行ってくれる。
★たっぷりと遊んだ思い出売ってない
★じーんとする心がわたしを守ってる
★その後、就職したり、東京に出てきたりして、現在に至っているのだけれど、春が来るたび、「怖い怖い」って泣いていた。20歳の自分を思い出す。あれは、大人になるための涙だったのだと思う。
★贅沢って、待ちに待ってするから、輝くんだろうなって思う。
★子供たちにとっては、新幹線に乗るキョリは途方もなく遠いものなのだった。そして、大人は、次に会った時も大人だけれど、子供同士はそうもいかず、毎日毎日子供から遠のいている。今度会うときには、今日とは違う背丈、違う顔つきになっているかもしれないのである。
★「すいません」は自分を守る鎧だった。
★自分の心も同じなのである。気持ちを切り替えようと、頑張ったところで、人差し指1本でさえおとなしくさせられないのだ。自分の体の中で、1番大きな「心」の部分を簡単に操れるわけもない。
★わたしはこれからも、いろんな人に支えられて仕事をしていくのだと思う。だけど、それだけではないって信じている。なんというか、わたしは、わたしを信じているのである。わたしにはまだまだできることがあるに違いない、というわけのわからない自信とともにいるのだった。 -
共感しながら読みました。
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日常の幸せをひとつひとつ噛み締めながら生きていきたいなと思わされる本だった
40歳の自分はどんな大人になってるんだろう
とりあえず生きてるだけで十分
今よりもたくさんの好きに囲まれていたらより良いな