ひとりが好きなあなたへ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 859
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416499

作品紹介・あらすじ

ひとりが好きなあなたへ 私も、ひとりが好きです。人が嫌いなわけではないけど、ひとりが好き。そんな私からあなたへ、これは出さない手紙です。写真詩集。

感想・レビュー・書評

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  • ひとりが好きなあなたへ、あ、呼びました?はい、はい、
    そうですね、それわたしです、買います。買いました。完全なる衝動買い。タイトル通り、ひとりが好きな作者からひとりが好きな読者に向けたラブレターでした。愛をこんな形で偶然受け取れたことがうれしい。だから本屋さんって好き、たまに運命的な出会いがあるから。(別にこの本との出会いは運命とまでは言えないけど事実として、そういう出会いはある。)
    ひとりが好きって言うと、なんだかあんまり良いように捉えられないというか、少し顔を歪めながら「そうなん
    だ〜」と言われることが多い。だからあんまり表立っては言わない。でも勘違いしてほしくないのは、ひとりが好きということと、人が嫌いということはイコールではないということで。ひとりが好きだからこそ、好きな人といる時間がより特別ですばらしいものに思える。寂しいこともあるけれど、寂しいと思うからこそ、ひとを愛することができる。ひとりが好きって、そう悪いことじゃないんだよ。わたしはもしかしたら、自分と同じように、ひとりが好きなひとのことが好きなのかもしれない、と思った。自分ひとりの世界を持ってる人。でも悲しいことにそういう人はわたしのことを好きにはならない。同じような世界で生きる、形のない好きな人のことを想ってみたりした。

  • 好きだった。凄く。
    刺さるものが言葉が多かった。
    少し寂しくてでも美しいそんな詩が多かった。
    男性の視点と女性の視点が入れ替わっていて、色んな変化があった。
    流れていく情景が様々で追いかけるのが楽しかった。
    何となく片手間に読んで見ようと思っていたのだけれど本来の目的の方が片手間になってしまった。
    布団に潜って寝転がって読んでいたら、万華鏡のページが透けて色が出てきた。綺麗だった。

    "あとがき"まで綺麗で、ブレなくて。
    どこか、薄氷のような印象を受ける作品だった。

    星を五つに出来なかったのは、目を背けていた部分をやんわり針でつつかれた気がして少しモヤっとしたから。

  • あなたってこういう人だよねって薄笑いしながら見せられているような心地がした。

    ひとりが好きだけど、独りは嫌だ。
    たまに誰かに寄り添って、その人も自分に寄り添ってくれて、それくらいがちょうどいい。
    こんな風に書いてはいるものの、友人から連絡が来るととても嬉しい。
    ひとりも好きだし、たまに誰かと肩を寄せ合うのも好きです。

  • 時折自分と重なる文章があり、私だけではないんだという安心感を覚えた。ひとりでいたいけど、ずっとそうしていたいわけではないという矛盾に悩まされていた私にこの本はとても支えになった。

    なにしろ読み進めていくにあたって美しい万華鏡の姿が挿絵として使用されていてとても満たされる一冊だと感じた。

  • 読みやすいし文章は美しいけど、題名や序文に書かれた内容を期待して読んだら期待外れだった。

    自分で寂しくて、誰かを想う自分に酔っているような内容だなぁと感じてしまった。一人の時間の豊かさについて語ってくれる訳じゃないんだーと。

    好き嫌いが分かれそう。

  • どこか寂しく、心を埋めるために
    さくーっと読んでしまった。
    寂しさは消えず。

    それでいいんだな、ただそれで。

    寝っ転がって読んでたら途中で、透かすととても綺麗なことに気づいた。
    詩に色がつく。


    美しい本。

  • 『ひとりが好きなあなたへ』読了。
    初めて銀色夏生さんの詩集を読みました。万華鏡の写真が綺麗だった。印刷のインクが好きな匂いだった。そしてひとりでいることを肯定し背中を押してくれる。空気に触れずに残しておきたい。たまに読んで泣いていたい。よかったな。

    2017.12.6(1回目)

  • 2024.04#4

  • 【あらすじ】
    ひとりが好きなあなたへ 私も、ひとりが好きです。人が嫌いなわけではないけど、ひとりが好き。そんな私からあなたへ、これは出さない手紙です。写真詩集。

    「時々、とても落ち込むことがあります。でも、人といて嫌な気持ちになるよりはいいです。人が嫌いではないけど、ひとりが好き。そんな私からあなたへ、これは出さない手紙です。」

    「ある人を好ましく思う。その人とずっと仲良くしていたい。でも、その人の人を嫌うポイントがわからない。それがわかれば、嫌われずに、ずっといられるのに。」

    「あの人がそこにいて、たくさんの人に囲まれて、たくさんの人に愛されているにもかかわらず孤独だということがわかるから、私は安心する。愛されても、幸せにはなれないのだわ。あんなに愛されても。」

    「ひとりの時間があるからこそ、好きな人といる時間のよさもわかる」

  • 何も覚えてない。笑

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

銀色夏生の作品

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