無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 640
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416628

作品紹介・あらすじ

コツや秘訣を覚えても無意味だ。何かを得ることができる失敗は飢えから始まる。果てしない思考の延長上にアイデアはある。もっともやっかいで、難しく、面倒な選択肢が正解である-。置き去りにされたような孤立感を抱えながらも、淘汰の時代を生き抜くために大切な真のスタートラインを提示する。単行本未収録作品を多数含む、61の箴言。

感想・レビュー・書評

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  • 至極当たり前のことしか書いてない。


    普通に考えたらそうなんだよ。でもそうなってないから悶えている。


    これからもなんとなく大切にしていたい感覚。

  • 現実、つまりは経済や政治を抜きにして、今の日本社会は生き抜けないと、強く印象づけられました。現代で強調されている言葉や概念がいかに脆く、巧みに隠蔽、且、間違って変換されているか、それに気付かず流される事の危険性はかなり高い。ですが、それに目を向け抗う事はさらに労力を使います。そういった所謂、平和の下に潜む混沌を分かりやすく解説した良本。勉強になった。

  • すっかり村上作品に魅せられて初めて買ってみたエッセイ集。ビジネスマン向けのエッセイだからかだいぶアツい内容だけど納得できるところが多く(既視感のある内容ではあるけど)、共感しながら読めた。個人的には「集中と緊張とリラックス」で自覚的にリラックスと集中をする、だからできるひとにはオンとオフの区別がない、のあたりが一番腑に落ちたし、自分のやり方を考えさせられてぐっと来た。また、著者の「飢え」に対する感覚は非常に重要だと思うし、やらないといけない人とやりたいからやる人、この違いは後の結果にも大きく違いが出るに違いがない。自分はどちらだろう。

  • 雑誌コラムの寄せ集めというのは、自分には合わない。
    そもそも切り口が直感的な著者の視点から入り、もごもごと論じる中身は著者の知識の範囲で処理された感想に過ぎない。何より、テーマ一つ一つが短く浅い。うーむ。

    村上龍は、数少ない生で見たことのある作家の一人。コインロッカーベイビーズに感銘を受けたのはもう20年以上も前。カンブリア宮殿でテレビに出だした時には、見た目と中身は印象変わらず、気難しそうだなと感じたのを覚えている。それだから無頼なイメージはもともと持っていなかったが、今じゃ健康に気をついながら犬の散歩にプールだと。無趣味をすすめながら、朝早く起きてしまうから、趣味でもあれば良かったなとぶつ。
    つくづく歳をとったなーと。うーむ。

  • 激しく仕事にかけてる人だからのセリフってある。語れる内容がある。幻冬社ってそんな本が多い。予定調和の趣味なんかの世界ではなく、仕事だから精神をエクスパンドふるようなものがあるんだと。

  • 普段の日常生活でなんとなく感じていることが、しっかりと言語化されて適切に指摘されている。また様々な事象に対する鋭い考察はビジネスマン以外でもあらゆる場面で活かせる警句となっていた。
    本質を見通し妥協しないこの姿勢こそが彼を一流の作家たらしめているのだろう。また毎回センセーショナルな作品で圧倒的な世界観を描写してみせる作家とは、もはや普通の世間一般の感性の持ち主では絶対になるないのだろうなと思った。
    この作品の内容を言い放ち、実践できるのは、村上龍が一流の作家であるからこそ。大抵のビジネスパーソンはそんなこと言われたって……と自嘲し落ち込むのではなかろうか。少なくとも私は落ち込んだ。

  • 2009年雑誌連載のエッセイ。当時の社会的状況を反映しての内容ゆえにタイムリーではないが、刺激的かつ先見性のある指摘が随所に見てとれる。‬

  • シンプルに本質を突いてくる仕事論。たまに読み返したくなる本。

  • 当たり前かもしれない。ただ、ある意味で必要なアナウンスで、考えさせられる。考えていてはいけないというか。もちろん考える事は大事なんだけど、どうするか。が大事。社会や経済的な側面から書かれているエッセイ。単行本に加えてかなりのエッセイが追加収録されていて良かった。

  • ビジネスマン向けの雑誌『ゲーテ』に連載されたエッセイ集。
    エッセイから受け取る感覚は、小説から受け取るものとは大きく異なり、具体的でリアリストという印象だ。

    内容は一般的で、特に刺激になるものはなかった。筆者自身あとがきで『今さら何を、という感じで読まれるだろう』と公言している。

    またあとがきでは、数パーセントの経済的勝者と2.3割の生活困窮者、そしてゆっくりと衰退する膨大なグレーゾーンという構成があり、その構成は固定化して変わらないだろうと指摘する。
    そしてそのことが、このエッセイを書くことへの徒労感を感じさせていた原因だとも言う。

    有効なことはモラルや常識を吹き飛ばす、虚構としての小説なのかも知れないという言葉は、一時の安寧ではあるが、現実逃避のようにも聞こえてしまう。三島も同じようなことを指摘していた。
    ではどうするか。これからを生きる世代が真剣に考えなければいけない。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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