- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416765
感想・レビュー・書評
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軽く読めるけれど、薄っぺらい内容ではなく、ふわふわととても心地よくて、甘くてすーっとした 苺ソーダ水みたいなエッセイ本。
甲斐みのりさん、とても素敵な方だと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
甲斐さんとはじめてお会いしたのは、2012年3月9日、
浅草橋Le lieuで行われた「甘いことば」というトークショーの時。
熊谷充紘さんが主宰されていた展示『甘い生活』で、
ご一緒したことがきっかけでした。
翌月、お互いの近所のカフェで、打ち合わせでお会いした時、
いただいたのがこの本。
当時20歳だった私に、きっとぴったりだから、と言って渡してくださいました。
「早く、大人になりたかった。」
開くたび、10代の頃に抱えていた、ひりひりした想いを、側に感じる。
今もまだ、その延長にいることを、強く思い起こす本。
2014年9月1日〜9月29日
SEE MORE GLASS「夢の本屋」展 -
まるでいつかの恋人にあったかのような夜
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女の人が女の人の人生を生きている本が読みたくて選んてみた.
エッセイゆえに,著者に興味のある人以外は読んでも仕方がないものが多い.話としても,哲学的に深いわけでも実利的なわけでも面白いわけでもない.更には読んでいてこちらが気恥ずかしくなるような部分もあって,特にポエム系が苦手な人には受け入れがたいかもしれない.
それでも,紛れも無くこの本には,一人の女の人が書いた一人の女の人の人生がある.だからいいんだ,このままで. -
乙女こじらせてる感じが心地よい。ポリシーや感性に共感することが多くて、なぜだろうと考えたとき、かつて自分がなりたかった姿に似ていることに思い当たった。
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ただただ「可愛い」を通り越したもの、幸せなだけではなくて、切ないとか、かなしいという気持ちの前提があってつくられたものに惹かれる著者の女の子もしくは乙女のエキスがギュッと詰まった本。音楽と猫と父と古本、ワンピース、そして恋と詩と。ワタシも純粋に古本が好きな訳ではなくて、著者と同じように「古本屋」で「古本」を安く「買う」事が好きなのだと再確認。湯島の「シンスケ」行ってみたい。
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冒頭の『いつか』という詩が好きだ
私にも、つまさきだちしてた頃があるのかな? まだかかとは浮いてるのかな? -
女の子でいることを思い出すための
大切なかわいらしい本。
ずっと近くに置いておいて
何かを忘れそうになった時に
そっと開こうと思う。 -
女の子はいつも「いつか」「どこか」をみつめている。それは制服のスカートの裾を気にしていた頃の、教室の隅っこの日だまりだったり、10年後、憧れに近づいた自分だったり。だけど懐古したり夢みていてはやっていけなくて、「いま」「ここ」をみつめるように頑張って、意識して。そんなとき、こういう「いつか」「どこか」だって、必要なことなんだよって、悪いことじゃないよって、教えてくれる本。こういう風に夢と現実を行き来する年頃の女の子の毎日が、つまりはつまさきだちの日々なんだろうね。早く抜け出したいとも思うし、一生抜け出したくないとも思います。
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可愛らしい憧れを抱く乙女(おとな)に。