- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416932
感想・レビュー・書評
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主人公の伸吉がヘタレです(笑)
亡くなった祖母から引き継いだ寺子屋の師匠をやっているものの、教えることに情熱はなく生徒は減る一方。
気弱な性格から他人の借金を肩代わりし、取立てのいかつい熊五郎におびえる日々。
さらに、幽霊もののけを縛り操っていたという祖母への恨みを持つ幽霊たちの復讐の的にされてしまう。
その伸吉を不承不承助けに来た幽霊の小風。
いつの間にやら小風の他にも幽霊もののけの類が集まってきて…。
ヘタレ師匠、どれだけヘタレかというと、
居ついた幽霊もののけたちに自分の分まで残らずご飯を食べつくされ(この幽霊たちはご飯を食べる!)、
すきっ腹を紛らすために散歩をしていたら(よけいお腹空きますってば!)、知り合いのおかみさんに出会い「食べ過ぎて」と見栄を張るもののおなかの虫に大きな声で裏切られ、
笑われながらも2つもらったおにぎりを食べようとしたときに行き倒れそうな子猫を見つけ、嫌々ながらひとつ分けてやろうとしたところ包みごと奪われる。
ライトノベル、というより児童書よりな文体。
内容も5章の悪徳高利貸しや女衒、終章の奪衣婆のくだりが無ければ児童書でもよさそう。
出会った瞬間いきなり師匠を食おうとしたくせに人懐っこく、語尾は「にゃ」の猫骸骨がとてもかわいい。
そして。
織田信長好きは読まぬが吉。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヘタレな寺子屋師匠と、美少女幽霊のラブコメ。
設定は夏目友人帳にちょっと似ているかも。
八咫丸や猫骸骨などキャラは可愛いが、全体的にさっくりしすぎでちょっと物足りない感じ。 -
どうもこの作家は先行作品の影響を隠すのがへたくそなんですよね。
それがパロディやらパスティーシュになっているんだったらまだしも、ぱくりに見えちゃうのが何とも。
他の話を知らずにこれだけ読めばそれなりに楽しいと思うんだけれど。
このシリーズは某友人帳と、某しゃばけから持ってきている感じかな。
どうも、元ネタが気にかかって純粋に楽しめなかった感じ。
あと、とにかく織田信長を出しておこうってのはどうかな。 -
シリーズ第一弾
寺子屋の師匠・伸吉と美少女幽霊・小風のお話?
伸吉の祖母が関係しているようだが?
幽霊・妖怪が相手!何でもありか? -
どこかで似た様なシチュエーションを読んだ気がするのは,仁木英之の僕僕先生シリーズ~深川の貧乏寺子屋の師匠・伸吉はコンニャク男で,高利貸しの取り立て屋である熊五郎に怯え,いっそ死んでしまおうかと井戸に近づくと,巫女姿の少女の幽霊・小風が現れた。たすけて欲しいのだろう云う。熊五郎を夜の墓場に呼び出した小風は唐傘と赤い紐を操り,熊五郎に憑いていた悪霊を地獄へ送る。熊五郎の妹・しぐれが取り立てを理由に現れて寺子屋に居着くが,彼女も幽霊で,小風を姉と慕う。小風が連れて行ったのは寺子屋だが,そこには読み書きを習いたい幽霊達が溢れていた。雨の日は幽霊も忙しく休みだが,小風は何処かへ出かけていく。骸骨猫の暮れた暗闇御幣で闇に解けた伸吉としぐれとカラスは,伸吉の師匠の寺子屋まで跡を付け,師匠を悩ませている悪鬼を退治する。しぐれは両国西詰めで幽霊相手に信長を使った虎退治の見せ物で小銭を稼ぎ,熊五郎は再び,伸吉への取り立てを開始する。二人は兄妹で,妹の流行病で高利貸しから金を借りたが,妹は死に,両親は日本橋の呉服屋を失い,父は肺病に冒されている。父の病が昂じて新たな借金を申し出るが,高利貸しは母を女衒に売ろうとする。助けたい一心で飛び込んだ伸吉も捉えられて川に投げ込まれ,女衒は高利貸しを刺し殺し,味見をしようという場面に小風が駆けつけるが,護符に手も足も出ない。投げ出された唐傘を振り回して伸吉は寺に飛び込むと~ツンデレのまだツン状態だが,主人公の青年の情けなさとヒロインの万能振りが僕僕先生によく似ている
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主人公のヘタレ具合やニブさに、読んでいてイライラしてくる。
著者文体自体は嫌いではないし、他の本はそんなに読んでいてストレスを感じることはないので、自分との相性の問題なのだろうとは思うが・・・
まぁ、本書のキャラクターの場合は、また読みたいとか、続きを読みたいとかは思わない。 -
登場人物の多彩さで、飽きさせない。
続きが楽しみ。 -
内容(「BOOK」データベースより)
ある日、貧乏寺子屋の師匠・伸吉の前に、雨でもないのに赤い唐傘を差し、肩に小カラスを乗せた、無愛想な美少女「小風」が現れた。なんと幽霊だと言う。小風はぶつくさ文句を言いながら、なぜか伸吉を襲う悪霊を不思議な妖術で追い払う。何やら死んだばかりの伸吉の祖母と因縁があるようなのだが…。幽霊、妖怪何でもござれの大江戸ラブコメ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋/由太
1972年、千葉県生まれ。2010年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -
この著者も次々とシリーズ作るけど、その中でもこれはちょっとでした
なんか、キャラに魅力が薄いんだよなあ・・・
まあ、あっと云う間に読み終わりますが