アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子 (幻冬舎文庫 ふ 21-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1801
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417069

作品紹介・あらすじ

暴力を躊躇わず、金で同僚を飼い、悪党と手を結ぶ。上野署組織犯罪対策課の八神瑛子は誰もが認める美貌を持つが、容姿から想像できない苛烈な捜査で数々の犯人を挙げてきた。そんな瑛子が世間を震撼させる女子大生刺殺事件を調べ始める…。真相究明のためなら手段を選ばない、危険な女刑事が躍動する、ジェットコースター警察小説シリーズ誕生。

感想・レビュー・書評

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  • もともと新宿鮫シリーズが好きなので、こういうアウトロー刑事が活躍する作品はたのしい ただ、下品なエロ描写みたいなところもあるので、そういうのが嫌いな人にはあまりおすすめできないかも

  • ニューヒロインの登場です。ヤクザと組んだり、警官仲間に金を貸して、至る所に情報網を巡らし、手荒な操作も平然とやってのける美貌の刑事八神瑛子。物語が都合良く運ぶきらいはありますが、気にしません。本筋は夫殺しの真相を暴くことでしょうね。三部作、最後まで読みたいと思います。

  • 危険な女刑事・八神瑛子。美人だが暴力を躊躇わず、刑事だがヤクザや悪党とも手を結ぶ。面白かった。273ページ、あっという間に読み終えました。続編も読んでみます。

  • フォローさせていただいている方の本棚で発見し評価が良かったので読みました。初深町秋生さん。

    組織犯罪対策課 八神瑛子。シリーズ物。
    組対で女性ものってどうなのよって思いながら読み始めた。

    主人公は、美人、頭も切れる、中国語も話せて、武道もできるって完璧すぎる。おまけに過去旦那が殺されていトラウマのようなものがあることの匂わせ、この辺まではストロベリーナイトの姫川と似ている。
    違うのはアウトローということ。女性のアウトロー設定は珍しい気がする。ヤクザや中国マフィアとも情報やり取りして金を受け取り、署内の同僚にも金かして情報を握っている。
    魅力的な主人公設定良かったです。

    主人公が女だとエロを持ち出すんだよなーと思いながら読んでたらやっぱり出てきたけど、主人公がどうこうなるのじゃなかったのでそこはよかった。

    展開が早くて2時間ドラマのようだったし、多少ご都合主事的な部分がないわけではなかったけど、
    主人公が魅力的なこと、協力者の劉さん、元プロレスラーの里美、対抗している元外事の署長など周りのキャラクターが良いことから続きを読んでみようと思った。

    ----
    読んだあと調べたら米倉涼子でドラマ化していたみたい。米倉涼子か。冷たい目は米倉涼子のイメージじゃなかったな。

    • hs19501112さん
      映像化されてたとは、知らなかったです。

      自分も同じく、米倉涼子さんはイメージと異なりますね。

      とすると、誰だろう…

      もう少...
      映像化されてたとは、知らなかったです。

      自分も同じく、米倉涼子さんはイメージと異なりますね。

      とすると、誰だろう…

      もう少し若い頃の松雪泰子?
      もう少し若い頃の菅野美穂?
      もう少し歳を重ねた石原さとみ?

      とか、キャスティングを考えてみるのも楽しかったりします。(
      2018/10/03
  •  主人公の女刑事八神瑛子は、検挙率は高いものの、裏では多くエスを飼い、同僚には低金利で金貸しを行う美貌の持ち主。
     一見、ハゲタカの女版かと思いきや、八神は単なる悪徳刑事とは違っていた。
     
     3年前に飛び降り自殺と断定された夫の死に疑惑を感じ、その真相を追い求めていた。このシリーズは3部から成り立っており、徐々にその真相に近づいていくような構成になっているのだろう。
     
     序盤となるこの作品も、最初から八神のアウトロー振りが楽しめた。しかし、ハゲタカファンの私としては、悪徳振りには物足りなさも感じる。もう少し滅茶苦茶してくれても良いかなと。
     それとは別に、女性ということもあり、いくら暴力もためらわない刑事とはいえ、世の中のアウトローたちと渡り合うには危なっかしいところも多々ある。まあ、その危うさも魅力であることも確か。

  • 深町秋生の初読み。

    “このミス”系の紹介本等で存在は知っていたがなかなか買う機会が会わなくて…やっと読めた。




    謎解きがあり、サスペンスがあり、アクションと適度なエロスもあり………それらを小気味良いスピード感でテンポ良く読ませる………

    結構クセがありキャラの濃いヒロインも魅力的だし、次作へ引っ張る締め方もいい感じ。

    なかなか痛快なエンターテイメント作品。

    キャストと演出(監督)がハマれば、映画化したらヒットしそう。

    深町秋生、今後は要チェック。

    ★4つ、9ポイント。
    2013.07.25.了。

    …好きな

    • ヤノチカさん
      石原さとみは賛成。
      北川景子、綾瀬はるかもいいなと思いました。
      石原さとみは賛成。
      北川景子、綾瀬はるかもいいなと思いました。
      2018/10/03
  • 感想
    アマゾネス降臨。男もので立ち回りをする警察関係の小説はよく見るが、女性で、豪快かつ、狩猟犬のようにたち回るものに出会ったことがなかったので、読んでいて、ドキドキするが、スカッともする。

    夫の死の真相に迫るという十字架を背負っているのも今後の鍵になりそう。二作目に期待。

    あらすじ
    警視庁上野署組対課の八神瑛子は、夫の死に不審な点を抱き、組対に転属し、高い検挙率を誇るエースだ。しかし、手段を選ばず、中国マフィアとも関わる彼女は、警察だけでなく、黒社会からも疎まれていた。特に、上野署署長の冨永は違法捜査を暴いて、八神を警察から追い出そうとしていた。

    ある日、女子大生の殺人事件が起こる。殺されたのは千波組の組長の娘だった。警察は犯人検挙に全力を尽くすも犯人を挙げられないでいた。

    そんな中、中国人エステティシャンの女性が殺害され、女子大生殺人との関連が疑われた。

    八神は、中国人マフィア、エスなどあらゆる手段を使って事件の真相に迫る。

  • 躊躇なく被疑者を殴り、同僚に低利で金を貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マフィアとも平気で手を結ぶ。警視庁上野署組織犯罪対策課の美人刑事・八神瑛子は夫を亡くして以来、その美貌からは想像もつかない手法で数々の事件を解決し、警視総監賞や方面本部賞を何度も受けている。そんな瑛子が管轄する区域で広域指定暴力団・印旗会の組長の娘が刺殺された。瑛子は、悪徳刑事の排除を目論む上野警察署署長・富永昌弘から監視される中で、独自に捜査を始める。
    だが、その矢先、手口が同じで、被害者の容姿も似た刺殺事件が、富永らキャリア警官から不審の眼で睨まれながらも、なりふり構わず連続殺人事件の真相に迫ろうとする瑛子。
    その胸中には、夫の死を自殺と断定した警察組織への激しい憎悪が渦巻いていた。
    孤独で冷徹な女刑事の魂が躍動する、新・警察小説シリーズ第1弾!!
    最近、米倉涼子主演でドラマ化されたが、より原作のほうがゴリゴリのハードボイルドです。主人公の八神瑛子は、犯人を検挙するためなら、ヤクザと親密な関係を結び便宜を図って、金に困った同僚には金を貸して、その代わりに捜査当局が得られない情報を得て真相にたどり着く有能なはみ出し刑事。
    デビュー作「果てしなき渇き」に比べると心情描写を最低限にしながら痛快なバイオレンスやエロスを絡めつつぐいぐい引き込まれるので、より痛快な後味のハードボイルドに仕上がっています。元プロレスラーの里美や八神を付け狙う富永や八神の重要なサポーター劉英麗などのサブキャラもリアルで印象的です。

  • 日帰り出張の移動時間を利用して、新幹線内で一気読み。近年少なくない、無骨な女性刑事を主人公にしたミステリーだが、本作のヒロインはなかなかアウトレイジだ。
    硬派な展開の割には、ストーリーに深みがなく、魅力的なキャラクターの描かれ方といった、筆力だけで一気読みさせられた気分。
    とはいえ、なかなか面白かったよ。少なくとも近いうちに続編を買おうと思うレベルには達している。

  • アウトローな女刑事。
    刑事モノとしては特別驚く様な展開はないものの、
    主人公の瑛子の闇に何とも惹かれる一冊。

    今後の上司との関係も気になる所。

    読みやすく、サラッと読めるのでシリーズ通して読んでみようっと。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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