黒の狩人(下) (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 484
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417137

作品紹介・あらすじ

中国人ばかりを狙った惨殺事件が続けて発生した。やがて事件は、刑事、公安、そして中国当局の威信をかけた戦いへと発展する……。かつてないスピードで疾走するエンターテインメントの極致!

感想・レビュー・書評

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  • 日本で起こる中国人連続殺人事件。その共通点は反共産党。これは中国政府によるものなのか、反共産党の仲間割れなのか。佐江とその通訳に抜擢された正体不明の中国人「毛」がコンビを組んで真相を追ってゆく。殺されたと思っていた公安の水森か生きてたのが僕的には面白かった。あと弱いと思っていた毛がめちゃくちゃ強いのも胸熱。今回は味方は死なないハッピーエンド。特にラストの毛の佐江にお礼させずに去る去り際がかっこよかった。

  • 展開が早くて、スリルもあり、しかもハッピーエンド。上下で1,000ページ近くもありボリュームがありますが、苦痛に感じずあっというまに読み終わりました。特に読んで何か感じたかというわけでもないけどこの世界にどっぷり浸れました。

  • 複雑に絡む中国人の関係、マフィア、
    国家安全部、警察側も外事二課と新宿署の佐江が痺れるやりとりを展開する。最後はきっちり悪者が退治されて、一件落着。狩人シリーズはいつも最後は怒涛の展開でスカッとする部分もあるが、その後についてあまり書かれないので関係者がどうなったのかが気になる。

  • 狩人シリーズ第三弾。謎の中国人連続殺人事件。主役の佐江警部補、相棒となる中国人通訳、外務省女性職員、公安、中国当局、日中黒社会etc、が各々の威信で戦うエンターテインメント。

  • 毛が最高にかっこいい。中国人の名前と複雑な事象で難しかったけれどあっという間に読めた。佐江さんも素敵。

  • 佐江というキャラが最高のバイプレーヤーだからこそヒーローヒロインが際立って面白いというのがこのシリーズだったのに、思いきったことをしたものです。
    佐江さん活躍しすぎです。
    それでもこんなに面白くしてしまうのは、作者の力量であり、さすがと感心するしかない。
    展開が面白すぎるから、意表を突かせる要素を持ってきて、それが大して面白くない、といういつもの大沢さんも感じられる。
    鮫の次に好きなシリーズです。
    これからも楽しみ。

  • 駆け引きと裏切りの連続に加え、登場人物が多くて、かつ馴染みの無い中国名なので混乱するのは避けられませんが、今回は一気に読んだので辛うじて付いていくことができました。
    意外な人に裏があったり、怪しいと思っていた人が実は全然裏が無かったり、いろんな仕込みを味わうことができましたが、肝心の事件の真相が呆気なかったところが不完全燃焼でした。

  • 面白かった!次々と思いがけない展開のオンパレードでワクワクして最後まで読めました。読書は楽し。狩人シリーズの中でも、今の所これが一番かも⁈

  • 黒の狩人(下) (幻冬舎文庫)

  • ここ最近の大沢在昌の中で、間違いなくNO.1の作品。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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