もっとミステリなふたり 誰が疑問符を付けたか? (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 302
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417403

作品紹介・あらすじ

女優以上に美人かつ一瞥で人を竦ませる京堂景子警部補は難事件を数々解決。だが実際は、彼女の夫でイラストレーターの新太郎の名推理によるものだった-。職務中は「鉄の女」、夫の前ではデレデレの可愛い妻と、それを世界でただ一人知る料理上手でクールな夫が8つの怪事件をあざやかに解く傑作ユーモア・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆるアームチェア探偵のジャンルでしょうか?

    女優以上に美人で、人も羨む美貌ながら、一瞥で人を竦ませる『鉄の女』・経堂景子警部補。

    しかし、家に帰れば、デレデレの可愛い妻。
    それを知る唯一の男、料理上手なイラストレーターであり、主夫の新太郎。

    ヌイグルミはなぜ吊るされる、など8篇の短編集。
    どれも短いですが、面白い作品ですね。

    どれもこれも、新太郎の推理が冴えますが、それを明かさぬ展開も、面白いですね。

  • 文庫にて再読。愛知県警で恐れられる敏腕刑事の景子とその主夫かつ安楽椅子探偵の新太郎が活躍するシリーズ第二弾。久しぶりに読んでも景子さんのデレっぷりが半端ないなあ。もっともこれでも前作よりは抑え目ですが(笑)。この回では景子さんが絡まず、新太郎一人で解決する短編があったりと色々なバリエーションがあったのも楽しめました。解説はなんと西澤保彦さん、はっちゃけて面白かったです。東京創元社のHPで連載中の続編が本になる日も楽しみにしています。

  • いくら美人でもそんなに周りが怖がるわけない笑笑
    男言葉で話してるのが違和感でしかなった。
    短編はサクッと読めました。
    シリーズ化されてるらしいけど、他のも!とはならないかなぁ…

  • もう景子さんの家でのデレっぷりがかわいすぎる!!新太郎くんのイケメン主夫もいい。
    あとは名古屋弁の雰囲気や身近な地名が地元民にはすごくヒット。
    モヤつかずに読める短編集。「熊犬は何を見たか?」が好き。

  • ずっっっっと昔に『ミステリなふたり』を読んでわりと好きで、その後何年も経って『アラカルト』を図書館で見つけて読んだら実は三巻だったので、いつか二巻を読みたいものだ…と思っていてようやく読んだけども、今調べたら『アラカルト』読んだのももう5年以上前……月日が経つのは早い……
    やはり読みたい本は早く読んでしまわなければならないな!
    というわけでとりあえず4巻5巻も読まねば。

  • 京堂景子と新太郎夫婦による安楽椅子探偵モノのミステリ第2弾。今回は40ページ程度の作品8本からなる連作ミステリとなっている。
    文章のノリが肌に合わないのは1作目と変わらず。京堂景子の描写も,「こんなやついるか?」と思えるキャラクターなのも変わらない。そういった欠点はあるが,8つの短編はエンターテイメントとして十分楽しめるデキ。
    ミステリとしてのデキは1作目の方が上だったように思うが,「熊犬はなにを見たのか?」など,トリックらしいトリックはないが,軽いエンターテイメントとして楽しめ,読後感も非常によかった。
    1作目同様,寝る前に読んだり,出勤途中に電車で読むには最適な作品。★3で。

  • 謎解きが単純過ぎる気もしなくはないが,電車で読むにはちょうどいいかもしれない。

  • ミステリなふたりの三作目。
    前の二作は既読。

    この著者の作品の中では、まあまあ好きな程度。
    女鬼刑事と兼業主夫のカップル、おびえる部下の刑事たちの
    ワンパターンにちょっと煮詰まってきたかなー。

    新太郎の手際のよい家事の片づけぶりがちょっとムカつく。
    いや、自分がなまけ者なだけなのはわかってるんですが。

    動物に対する暖かい視線が、良い意味で相変わらず。

  • 「もっとミステリなふたり」
    女優以上に美人かつ一瞥で人を竦ませる京堂景子警部補は難事件を数々解決。だが実際は、彼女の夫でイラストレーターの新太郎の名推理によるものだった。


    「ミステリなふたり」の続編である「もっとミステリなふたり」。主人公は2人。職務中は鉄の女と呼ばれる女優以上に美しく妖艶な県警警部補・京堂景子と料理と家事が大好きな景子の夫イラストレーター新太郎です。この2人が事件に乗り出す・・・という訳では無く、事件を捜査する景子に新太郎がアドバイスする形で物語が進んでいきます。


    テイストはミステリーですが、謎の密室事件を天才的な頭脳で解明したり凶悪犯を必死に追い詰めたりする2人の姿は見れません。しかし新太郎の図抜けた発想力が代わりに登場します、まあ少しあそこまで分かっちゃうの?って思いもしますけどw


    個人的にこの「もっとミステリなふたり」は非常にささっと読めました。展開も程よくスピーディーで良かったです。


    個人的に面白かったのは「出勤当時の服装は?」です。これは今回解説を担当している西澤氏も言っていることですが、冒頭でのある要素が最終的に良い感じで結果になっています。成程、こういう展開はミステリーでは新鮮かもしれないですね。この流れは良かったです。


    また「ヌイグルミなぜ吊るされる?」と「捌くのは誰か?」は新太郎の主夫の強みが生かされた事件かなと思います。しかしこの犯人と工作はさすがにすぐ見抜かれそうだなと思いました。


    計8本の短編が詰まった「もっとミステリなふたり」。とても読みやすいミステリーという感じです。


    本格派事件の難解さを楽しむのではなく、景子の変わりぶりと新太郎の発想の絡みの展開を楽しめます。

  • 職務中は「鉄の女」と呼ばれる美人警部補、でも夫の前ではデレデレの可愛い妻・景子と、それを世界でただ1人知る、イラストレーターでありながら名推理で妻を助ける、料理上手でクールな夫・新太郎。
    前作同様ラブラブな2人にニヤニヤが止まりませんでした。事件の数だけ愛がある(笑)

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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