不連続の世界 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.15
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本棚登録 : 1704
レビュー : 172
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417410

作品紹介・あらすじ

妻と別居中の多聞を、三人の友人が「夜行列車で怪談をやりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」に誘う。車中、多聞の携帯に何度も無言電話が…。友人は言った。「俺さ、おまえの奥さん、もうこの世にいないと思う。おまえが殺したから」(「夜明けのガスパール」)-他四篇、『月の裏側』の塚崎多聞、再登場。恩田陸のトラベル・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 『月の裏側』より先にこちらを読んでしまいました。以下、軽いネタバレ含むので注意。



    「木守り男」
    木守り男を見ると大いなる災いが起きる……というネタ振りはともなく、結局のところ木守り男とは?と、一番分からんかった作品。
    すいません。

    「悪魔を憐れむ歌」
    聴くと死に誘われるという、禁断のセイレン(セイレーン)のテープを探しに向かうと……。
    この展開、ゾワゾワ!
    都市伝説に迫る、みたいなね。
    山の声というのも、分からないなりに不穏な気配があって、そんな得体の知れない人の家でなんで晩御飯食べられるんだよ、とツッコミたくなる。

    「幻影キネマ」
    撮影現場を見ると、自分の周りの人が亡くなる。
    そんなの偶然でしょ、と言いたいけれど、またもや予告の切り傷が見えて。
    この話の真相が怖すぎる。
    赤い犬と思っていたら、実は……。
    ぎゃああー!

    「砂丘ピクニック」
    砂丘が消える話を追いかけていたら、施設に入っていたミニシアターからもお客さんが消える。
    そして、ミニシアターからお客さんが消えた真相は明かされないまま、謎だけが残る。
    え。なんで?
    むしろ、そっちの方が怖すぎる。

    「夜明けのガスパール」
    軸となっていた多聞が、回り回って当事者になっているという、世にも奇妙な話。
    夜行列車の中で友人たちと怪談話をするのだけど、そこで多聞が語った内容からクライマックスまで、巧みにゾッとさせられる。

    全体を通して、ミステリーというよりは、ほとんどホラーだと思う。
    そして、オビに壮大なネタバレが施されているのも、またホラーである。

    ちなみに解説で、理想のキャラクターが『上と外』のニコというのが分かって、ちょっと嬉しい。

  • 初めて推理ものの挑戦でかねてから恩田さんの作品にトライ。さすが推理ものにふさわしく謎めいた展開だわ

  • 茫洋とした多聞さん。こういう人は好みです。つかみどころが無いところが良いのです。一言では表せないところにあこがれます。

    尾道と砂丘に行ってみたくなりました。
    夜行列車で夜明かしするのは、どこか違う世界に行ってしまうようで、怖い気がします。

    文庫版のあとがきに、「多聞に 地震も津波もない、不連続の世界の東北を旅させたい」とありました。あの日から続いている今日の東北は……
    と考えると胸が痛みます。

  • 世の中に不思議はたくさんある

    1人の男性の周りで起こる、不思議な事件?が詰まった連作短編集。

    私の好きな都市伝説ものです!山の声の話がいちばんゾクゾクきました…。

    ラジオから流れる謎の女性歌手の歌声。誰も知らないその女性の正体を追い求めると…

    うーん。怖い怖い((゜Д゜ll))

  • 無所属のパッセンジャー・塚崎多聞を語り部とする連作短編集。前日譚「月の裏側」は未読なので、本作単体で楽しめるか不安だったが、それは杞憂だった。トラベル・ミステリーと謳われてはいるものの肝心な旅情に乏しく、都市伝説ミステリーの方がしっくりくるが、明確にホラーともミステリーとも分類出来ない幻想的な世界観。全作短編故の唐突感や詰め込み感が気になるが「悪魔を憐れむ歌」には思わず背筋がゾッとした。登場人物全員が仰々しい肩書きだったり、思わせぶりな描写が多いのは苦手な部類。何処となく読者の突き入る隙がない印象の作品。

  • 【昔読んだ本】
    他サイトから移行中。
    え…コレ読んだっけ?
    読みたいと思ってチェックしてんけど笑
    当時の感想→まさかの月の裏側の多聞登場。裏側の様にミステリーとホラーの中間の、ほんのりぞぞ気のする話がまた読めて満足。特に「悪魔を憐れむ歌」がよかった。
    全然思い出せないや。

  • 多聞のように私はなりたい

  • 最初の1話がとても怖かった。

  • 彼女の文章が、好き。

  • 塚崎多聞再登場。

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プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。

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