あれから (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 179
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417571

作品紹介・あらすじ

高校一年の千幸は、父が電車内で痴漢を働き、咎めた男性を線路に転落死させたと知らされる。妹の夕美と協力し、父の汚名を晴らそうと独自に調査した千幸だったが、叶うことなく家族は崩壊する。十年後、看護師として働く彼女の前に過去を彷彿させる女性が現れ、明らかにされた慟哭の真実。その時、千幸の胸に去来した想いは…。長篇ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 加害者遺族の10年後の物語。
    事件の経緯とその後について「現在」と「過去」に分かれて進んでいく。
    真相に迫るたび、何とも言えないやるせなさが残った。
    結局冤罪ってことじゃないかと。計画した均が一番のクズ。
    最後は未来に向かってハッピーエンド的な終わり方だったけど。
    どうにも後味の悪さだけが残った。そんな作品でした。

  • 避けられようのない悪意。
    普通に真面目に生きてたって急に世界が変わってしまうこともある。
    もしかしたら、お父さんも死なずにしんだらなんとかなったのかもしれないし、なんともならなかったかもしれない。
    ずっと、ifの世界を考えてしまいながら読んだ。
    でも、千幸ちゃんが真っ直ぐに生きていったから光が差したんやろなぁと救いのある最後でよかった。

  • 父親への優しさが伝わってくる!

  • つらい話だった。
    それでも僕はやってない、を読んだときのことを思い出す。
    さらに絡むあれこれがつらすぎる。

    救いがあってよかった。。

  • 2014.7.11読了。
    痴漢をしたあげく注意した青年を死なせたという疑いをかけられ自殺した父親。その後の家族の行く末はあまりに哀しい。
    今さらの真実を知った娘の気持ちに焦点があてられ、父、母、妹の思いについて深く語られることはない。
    特に妹と一緒に真実を探る過程は結局何だったのか?とやや消化不良ではあるが、結末には救いがあって良かった。

  • 過去の事件の犯人は父なのか?過去と現在を行ったり来たりして読み手の私にも事件の真相が予想出来て来るが、いやいやもっと深い真相が。

  • 出てくる人、それぞれが凄く大きな悲しみ・過去をもっていて
    最後までハラハラし通したけど
    読了後、心底ほっとした。
    幸せになってほしい。

  • とてもつらいお話。ある日を境に人生ってがらっと変わってしまうことがある・・・。それでも最後には希望が見えたのが救い。

  • 口コミがあまり良くなかったので
    期待しないで読んでました。
    途中、姉妹の行動言動が?な
    箇所があったがその後の大人になってからの
    展開がおもしろく一気に読み終わった。
    父親の痴漢疑惑を姉妹その他大学生と
    追って行く。
    最後は心にジーンと来ました。

  • 2月-7。3.0点。
    父親が、痴漢した上、咎めた青年を突き飛ばして、青年は電車に轢かれ死亡。
    主人公の娘は、その後転落人生。10年後に新事実が。
    あっという間に読める。まあまあ。
    偶然が重なり過ぎの気が。

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