眠らないため息 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
3.10
  • (3)
  • (14)
  • (29)
  • (12)
  • (1)
本棚登録 : 194
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417731

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2018年、7冊目は主に隙間読書用にしていたモノ。7人の女流作家による恋愛官能アンソロジー。今回はザックリ内容と、一言コメントを添えて。

    大沼紀子『蜘蛛と蝶』婚約者にタトゥー除去を頼まれた女が、施術先で出会ったのは……。
    まさに、『蜘蛛と蝶』のタイトル通り。絡め方、展開、オチ、上手いなぁ。

    小手鞠るい『小説詐欺師』売れない女流作家の元に舞い込んだ出版話、持ってきたのは色男。
    2パターンのオチを予想していたが、両方盛り込んでくるとは思わなかった。

    須賀しのぶ『上海魚』幼き日、中国人に呪いをかけられた女は、上海で英国人の妾として暮らしていた。
    19世紀末の上海が舞台。中間に位置して、イイ感じに世界観を変化させる役割も。

    千早茜『赤い閨』宅配風俗嬢と客の不思議な関係。そして、彼女は……。
    まぁ、女性のしたたかさ、とでも言うんでしょうか。

    中島桃果子『ソメイヨシノ』男子生徒と関係を持った美術教師。現在の男は、行きつけ画材屋店員の兄。
    奇妙な三角、いや、四角関係(❔)。

    蛭田亜紗子『掃除機ラヴ』人生設計が狂い始めた30代OL。一目惚れしたのは北欧製の掃除機。
    お得意のフェチ・モノ。ユリ・フレーバー。

    宮木あや子『針とトルソー』高校卒業後、結婚を決められてしまった女子高生と、そのクラスメイトは天橋立へ卒業旅行に行く。
    『雨の塔』辺りに近い感触。お得意の(❔)ユリ・フレーバー。

    大ハズレはないし、方向性も様々、名前のあいうえお順だが、ラスト2つユリ系続いた以外は、並びも悪くない。R-18文学賞出身作家、二人を含むように女性向け官能。オッサン向けの官能ではない。全体評価は★★★☆☆、少し辛めです。

  • 蛭田亜紗子さん目当てで手に取ったのですが、ちょっと相変わらず理解不能で面白かった。掃除機にのみ欲望を抱く女性の話。。。タイトル掃除機ラブ。そのまんま笑。笑えるようなテーマなんだけど中身はわりと、や、本気で、しかもかなりエロくて気恥ずかしくなった。面白かったとは言えないけれど。
    逆に良かったのは千早茜さんの赤い闇。繊細で、でもちょっと怖くて、切なくて。
    あと大沼紀子さんの蜘蛛と蝶もグッときた。蝶のタトゥーが最後まで消え切らなかったのがよかった。

  • 大沼紀子先生→先生こういうのも書かれるんだな…なんか普通に痴情の縺れ…爽やかさあんまない…でも幼馴染の微妙な歪み具合エエゾ~~
    小手鞠るい先生→ああ~~唯川恵とかそっち系の…若いツバメ転がす強かで好色な美魔女オチ…
    須賀しのぶ先生→チャイナチャイナした雰囲気はすきだったな~~
    千早茜先生→怖かったな~~…デリヘル嬢…
    中島桃果子→ 先生といえばきょうだい近親相姦…生徒×女教師もありがたや…
    蛭田亜紗子先生→女による女のためのR-18文学賞取った人って百合好きだよな…百合ってかレズプレイ…何なんだろうな…でも掃除機とセクロスはびびるよ…
    宮木あや子先生→JK百合。先生もレズプレイ好きだよな…『花宵道中』のときも思ったけど…

  • 宮木あや子狙いで買ったけどやっぱり良かった。

  • そんなことをしても何も満たされない。どこにも行けない。そして、どこにも行けないことを知るのが、きっと、私は怖かった。

  • 大沼紀子 蜘蛛と蝶…本心は好きなのに無理して友だちということにしているみたい。
    小手鞠るい 小説詐欺師…一体どっちが詐欺師なのやら。
    須賀しのぶ 上海魚…昔の上海の息吹を感じた。
    千早茜 赤い閨…評価はこの作品。夜景と火事がアクセントになりデリヘルという闇の世界を照らしている。どんな過去があろうとも無かったことにできるのが女の強さであり怖さでもある。
    中島桃果子 ソメイヨシノ…これはいったいどこのハレンチ学園なのか。
    蛭田亜紗子 掃除機ラブ…使用目的を完全に逸脱しているけど、もし掃除機が男なら本望だろう。
    宮木あや子 針とトルソー…死後体内にガスが発生するので湖でも浮き上がると思う。

  • オムニバス 短編集
    人気の女子作家

  • ラストの宮木あや子作品目当てで読んでみた。
    他の作家さんの作品は全て初読。
    読んでて分かった……私やっぱ恋愛もの苦手だわorz
    恋愛の要素も官能描写も別に平気なんだけど、始終“それだけ”だと、物足りないというか。
    漫画だと平気なのに何でだろう。

    「小説詐欺師」
    男に騙されているかと思いきや、実は男を利用している、というラスト。
    しかし、ここまで2人の秘め事をそのまま小説化しているのに気付かない男も間抜けだ。

    「掃除機ラヴ」
    余りにも変態的な展開に唖然。
    これもう、エロいとかそういうレベルではない。

  • 最近、こんな感じの
    「女性作家による、女性のための官能小説」って
    多いな・・と思った。

    花宵道中の宮木あや子の作品も収録されているので
    手に取った。
    前半は、生々しさを感じないけど
    漂う官能。

    須賀しのぶ「上海魚」は、上海に暮らす
    外国人に囲われている遊女の話は、短編ではなく
    長編で読んでみたいな。

  • 女性作家による官能恋愛小説アンソロジー。
    もともとはヤングアダルト小説を書いていた作家からR-18文学賞出身の作家まで出自もさまざまで、舞台も現代のデリヘルからひと時代昔の上海までさまざま。読んだ後味も皮肉なものからなんとなく物悲しいものまでいろいろで興味深い。
    それにしても、この「女性による官能恋愛小説」っていうジャンル、ここ数年ですごく増えた気がする。
    それだけにどこか似通って感じてしまうものもある。

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大沼紀子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮木 あや子
有川 浩
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

眠らないため息 (幻冬舎文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×