みんな邪魔 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1310
レビュー : 153
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417762

感想・レビュー・書評

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  • 欲と嫉妬と見栄の巣窟です。最高です。
    だだ日本名とハンドルネームが交差するのでちょっとわかりにくかった部分があり、途中であれこれ誰だっけ?ってなりがちですが、表のページの説明書きが助けになります。グッドイヤミス。

  • 夢中になれる何かを持っている。
    それはきっととても素晴らしいことだ。
    生きている時間を豊かにしてくれるだろうし、何よりも楽しみを知っている人生の方が良いにきまっている。
    でも、何ごとにも限度がある。
    許されない一線を越えた向こう側にあるものは、道を踏み外した奈落の底かもしれないのだから。
    女は怖ろしい。
    罪の意識もなく自らの手を罪色に染めた犯人は怖い。
    でも彼女には、彼女なりの歪んだ感情の果てにあるはっきりとした目的があった。
    共感は絶対に出来ないけれど、堕ちていく孤独な女性像は誰にでも起こり得ることなのかも・・・と思ったりもした。
    一番怖いと感じたのはエミリーの変化だ。豹変と言ってもいい。
    人目に常に気にして、いつもオドオドと人の顔色だけを伺っていたエミリー。
    場の空気を読むことだけを気にかけていたエミリーは物語の途中で姿を消してしまう。
    思いがけず手にした大金。
    ずっと自分を抑え続けてきた反動なのだろうか。
    身なりや言動まで、まるで生まれ変わったかのように別人になっていく。
    しっかりとした物言い、会を率いていくリーダーとしての自信。
    その変貌が一番怖かった。
    もしも何かを感じて夫が犯人だと言ったのだとしたら。
    あり得ないと思いながらも、エミリーの話の矛盾が無意識の作為だったらと考えるとゾッとする。
    最後まで読んで感じたのは「してやられた!!」。
    自分の勘違いに唖然とし、どうしてこんな思い違いをしたのか冒頭部分を見返してしまった。
    勝手に「無意識の先入観」で最初の場面から物語に入ってしまっていた。
    何だかちょっと悔しい気がする。

  • 相変わらず真梨さんの小説は強烈だなぁと思いました。
    これぞ「イヤミス」。
    なんかもう突き抜けちゃって、むしろ爽快感すら感じるほど。

    とりあえず私はカタカナ名を覚えるのが苦手なんですが、本作では
    “青い六人会”と呼ばれるサークル内でのカタカナハンドルネームで話が進んでいくので、誰が誰だか分かりにくくてちょっとそこは苦戦しました。しかも途中で本名が出てきたりして余計にややこしい・・・

    内容紹介に「平凡な女たちの」って書いてあるんですが、私が思うに全く平凡な女は居なかったような・・・
    はなからみんな強烈な個性を放ってましたよ。

    家庭での問題から目を背けて“青い六人会”でのひとときを心の支えに生きる中年女性たち。
    「夫のDV」「詐欺」「借金」「貧困」「親の介護」「遺産相続」「姑との不和」「高齢出産」「家庭崩壊」等、どこにでもありそうな問題がてんこ盛り登場します。

    『青い瞳のジャンヌ』が好きって言う1点の共通点だけの関係。
    家庭環境も年齢もバラバラ(年齢は基本的に中年ですが)。
    見栄とプライドが渦巻く中での腹の探りあい。
    あ~怖っ!でも分かっちゃう自分も居る(笑)

    どこにでもありそうな問題ですが、真梨さんが書くとものすごく強烈でものすごく不快な気分になります。

    そしてミステリー的にも面白かった。
    単純な私はすっかり騙されてました!

    この本単行本では『更年期少女』ってタイトルだったのですが、どうして変えちゃったんだろうと思います。
    『更年期少女』ってインパクトもあるし、すっごい興味惹かれるのに。


  • 最初カタカナに慣れなくて
    誰が誰だっけ?ってなるけど
    慣れるとすごく引き込まれる。
    全員のキャラが濃い。
    誰がやったんだ?ってちょっと推理しながら
    読んだけどガブリエルも女だと
    思った時点で分かるはずがなかった。

  • 70年代の伝説の少女漫画『青い瞳のジャンヌ』のファンクラブである「青い伝説」の運営、通称“青い六人会”で繰り広げられる事件の数々…。ある者は失踪し、ある者は刺殺され、またある者は駅のホームから突き飛ばされる。この事件の背景にある少女漫画のファンクラブには、一体何が蠢いているのか?

    イヤミス女王の真梨幸子さんらしく、作品の最初から終わりまで女性の黒〜い部分がノンストップで描かれ、イヤミスファンとしては始終胸ワクワク。
    それでもって、ミステリーとしてのカラクリも仕掛けられているんだから、面白くないワケないです。
    タイトルの『みんな邪魔』だけ、読んでいる途中から、『みんな馬鹿』に思えてきた。

  • 恐いお話でした
    でも 身につまされるお話でもありました
    身に覚えが・・・
    自分を認めてもらえるってことが
    自分の居場所があるってことが
    ほんとに 切実に欲してるときってあるよ

    それが 手に入るのであれば
    きっと自分もこのお話のなかの人たちの誰かになっていても
    おかしくなんだろなと思えました

  • ガブリエルのママがガブリエルだと思ってた。
    すっかり、騙された。
    というか、渡瀬、ろくなもんじゃないな。

    ミレーユの章が苦しかった。
    あんな扱いを受けても、子供を大切に思うのか、切な過ぎる。実の母親にあんな思いをさせるとか、信じられない。お金がないって、そういうことなのかな、苦しいな。
    何かを好きになって、それを生きがいにするということは、すごく良いことだと思うけど、そこに純粋でない何か(見栄とか、虚栄心とか)を混じらせると、途端に黒いものになるんだな。
    何事も分相応に、謙虚に、純粋にいかなきゃいけないな。

  • また、ヤラれたー!ドロドロ感最高!面白かった~~!!!
    ・・・改題作品だったのね。「更年期少女」のほうがそそるのに。ま、あの表紙と題じゃ男子読者が引いちゃうかもしれないけどw ちょっと残念だわ~ww

    だから言ったでしょ?カタカナの名前とかには注意しなきゃダメだって!w

  • ブックファーストのイチオシだったので気分転換になるかと思い購入

    エミリーとシルビアの章を読むのが気分的にキツく、読了に時間がかかってしまったが、ミレーユの章から一気に読めた。

    途中で想像した結末は全く間違っていて、謎解き、どんでん返しは面白かった。

    タイトルは、更年期少女のままでもよかっと思うのだが、変更する理由があったのかな?

  • 一気に読んだ。
    ドロドロした昼ドラを、登場人物にツッコミながら見ている気分だった。
    『殺人鬼フジコの衝動』ほどは後味悪くなかったし、割と面白かったかな。

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著者プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

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