聖なる怪物たち (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
2.87
  • (3)
  • (22)
  • (86)
  • (41)
  • (4)
本棚登録 : 444
感想 : 53
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417953

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • BOOK・OFFで100円だったので迷わずget。
    さらっと数時間で読める医療モノです。
    ずっとグレーな雰囲気満載で、すっきりしないままでしたが、どんな世界もそんなものかもしれない。

  • 代理母出産や、妊婦の死の後処理や、恋人の不審な動きや、脅しの方法など、途中までツッコミどころ満載で
    「そんなアホな」
    と何度も突っ込みながら読んだ。
    まあまあ面白かったけど、発想が幼稚。

  • 代理出産の話。それぞれの大事なものを守るために嘘をつき合い、騙し合う…利己的な人間だらけでうんざりするがそれぞれにはやはり嘘をつくだけの大義名分がある…誰が正しくて誰が間違ってるとスパッと言えないところに人間界の難しさを感じる…。

  • ドラマ見てたなぁと思いながら読みました。

    出てくる人みんな自分勝手というか。一部分だけ取り出してみれば正義でも、それは本当に正義と言えるのか?!人のためとか言いながら、それは自分のためかもしれない…。

    サクサクと読めたけど、後半は説明っぽい記述が多くてクドく感じてしまった。

  • ひとりの若い医者の将来をダメにしてしまったものはなんだったのだろうか?それぞれの人間にある利己的な考え。それが交差した時、予想もしていない事態が起きる。人間の怖さと哀れさが描かれている。

  • 読了後、満足感でも後悔でも無い何とも言えないざわざわした感じになった。子供の将来を考えれば正しいのかもしれないが、法律を犯してまでってのはなー。しかし、結局他人の子供と分かってちゃんと最後まで愛せるのかな?と疑問に思う。主人公以外全員クソである事は間違いない。

    結婚したなら子供を期待されるのは仕方ないと思う。
    太古の昔より、結婚して子供作って子孫を残してきたその恩恵に預かって自分達がいるわけだからね。そのDNA的なものがあるんじゃない?昔と違ってストレス社会だし、夫婦の形も違ってきてるけど、やっぱり結婚=子供ってのが心のどっかにこびりついてんだよ。頭で理解しても心のどっかで期待しちゃうよね。

  • 軽めの医療ミステリーだけど、海堂尊ほど深くなく、浅めの軽めのミステリー。

    まぁ、結論気になるような気もするけど、気にならない気もする。そんな展開です。

    半分くらいで、結論教えてくれたらそれでもういいかな。くらいの気持ちで読み進めた一冊。笑

    なんかもう少しそれぞれの登場人物に感情移入できたらなぁ。と、思うけどまぁそれ以上深入りしたところで面白くなるのかなぁ。と、いう気もするから、これはこれ以上どうにもならなかったな、という構成的なことで限界を感じるような一冊でした。

    子供が授からない親の苦悩みたいのと、姉妹間の葛藤がもう少し深く欲しかったかなぁー?と、思うくらいです。

  • 登場人物全てがそれぞれの立場で狂気じみている。読んでいくうちに、それは誰しもが抱えているものであることに気づいた。良心と保身の間に誰もが揺れ、護るべきもののために嘘を嘘で塗り固め後戻りできなくなる。そんな人間の部分をありありと見せつけられた。

    作品として後味がいいとは言えないが、この終わり方は好き。

  • 途中まではどうなる?
    誰が?などなど
    非常に面白かった。
    しかし、途中から
    「子供の事を思えば
    そっとしておいてあげれば良いのに」
    「子供を持てずに苦しみ抜いた人の
    気持ちをもっと汲んであげれば良いのに」
    等々犯人や犯行を許せない若い医師に対して
    妥協も必要だよ~という気持ちに傾いてきてしまった。

    結局は全てが闇の中で
    皆今有る目の前の道を進んでいく・・・
    映画にし易そうな内容だった。

  • 「単なる代理出産じゃないんだろうなぁ」
    と思いつつ読み進めると、登場人物の欲や保身などによって複雑な様相であることが明らかとなる。
    その結果、誰一人として救われない。
    主人公である司馬の思想と言動のブレが酷い。
    正義漢でもなく、悪人でもなく、偽善者でもなく...。
    この設定は中途半端感が否めない。
    これは登場人物の全員にも言えることで、ちょっと飛び抜けた人が居たら、さらに面白くなったような気もする。

全53件中 1 - 10件を表示

河原れんの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
東野 圭吾
湊 かなえ
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×