それでも、桜は咲き (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 117
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418165

感想・レビュー・書評

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  • 3.11での色々な人たちの話。
    裏表紙には「感動の長編」とあったのだが。。
    自分は感動などしなかったのよね。。
    主人公や、その周りの女性たちに、イラつきすら覚えてしまった。

    情報の取れない被災地でのこと、仕方のないことだと思う点もあるが、なんだか、自分のことしか考えていない人たちだな。。と思ってしまったのだ。
    それは、どんなことが起こったか。どんな被害が出ているか。を熟知している読者だから、持った感情なのかもしれないが。。。

  • 3.11、あの日の出来事を綴ったフィクション。
    あの日に家族の大切さを感じたり、本当に大切な人、こと、に気付いたり、この話の主人公はアンハッピーだし、あの日に絡めなくてもよかった気がするし、絡めるなら違う結末がよかったけど。

  • 3月11日に起きた地震を生き延びた人々を描く。でも焦点が全然別の所へいってしまっていて、これはあの地震を題材にする必要はないのではないか?と唖然としてしまった。人物は数名の安否から始まり体験談を僅かに挟んだだけで、まとまりがなかった。ほぼ結婚に上手くいかなかった夫婦をメインにしているだけな気がする。当時の状況が何ひとつ伝わってこなかった。

  • 世界観、舞台設定:★★★(3)
    ⇒2011/3/11前後の日本が舞台。あの災害を受けて、作者は「今だからこそ、書かなくては」という使命感に駆られたのかもしれない。その気持ちは大いに分かるが、ただ残念ながらそこを舞台にするならもっと推敲を重ねるべきだったと思う。
    キャラの魅力:★★(2)
    ⇒主人公である専業主婦の葉子をはじめとして、残念ながら共感できる人物も、好感を持つ人物もいなかった。
    ストーリー:★★(2)
    ⇒作者の「3/11の災害を、物語として残さなくては」という使命感は理解できるし、恐らく反原発派の考えを持った人でそれをさり気なく示したいという気持ちもあるのではと思う。
    ⇒しかしながら、このストーリー(特に主人公のメインストーリーを指します)であれば3/11を絡めないほうが余程良かった。ただ、ラストだけは希望の持てるもので「前に進まなくては」と改めて感じられた。…しかし、そこまでの過程が。。。

    読み返したいか:読み返すことはない
    文体:シンプル、押しつけがましくない、少し固さを感じる(何となく、たどたどしい?)
    読後感:最後は希望が持てる、しかし過程のせいで感動は無し(今見てみたら【「あの日」を迎えた全ての人に小さな力を贈る、感動の長篇小説】…ってフレコミなんですね。)

  • 3.11、震災を迎えたそれぞれの人のそれ以前と以降の物語。

  • どんな状況のもとにあっても、
    いつまでも同じ場所に思いにとどまってはいられない。
    私たちとは違う場所では、
    先へ先へと進んでいるのだし。
    取り残されているようにも感じるし、
    そんな場合じゃないんだけど・・・とか、
    気持ちの温度差に落ち込んだりするけれど。

    やっぱり、春がきて、桜が咲くのを待ち望む。

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