君が降る日 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1138
レビュー : 116
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418431

作品紹介・あらすじ

恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。
彼に冷たく接する志保だったが、同じ哀しみを抱える者同士、惹かれ合っていく(「君が降る日」)。

恋人よりも友達になることの難しさと切なさを綴った「野ばら」など、
恋の始まりと別れの予感を描いた3編を収録した珠玉の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 囚われるなぁ。どうしようものにどうにかしたくてあがく状況に。
    学生時代だったら恋人を亡くした主人公にずっと気持ちを寄せていただろうけれど、今は息子を亡くしたお母さんの存在が気になって仕方ない。

  • 短編集
    ひとつめのはけっこう苦しくなるものであった。

    大人になって恋人を作るよりも友達を作るのが難しいみたいな話はなるほどなあとなったので、今いる人たちは大事にせねばならぬ

  • 君が降る日・冬の動物園・野ばらを収録

    どれも自分の青春時代の体験とはあまり似ていないながら、ちょっと似ているような、なんとも懐かしい感情であり、痛みでもある。
    この中では「野ばら」がいい。

  • 直木賞受賞の記念に♪
    なんて軽い気持ちで島本理生作品を手に取りました。

    3部作で構成された恋愛小説ですが、この3つのお話を同じ人が書いたとはとても思えないほど優しく染み込んできたり、あるあるって思わせておきながら深く考えさせられてその先を考えたくなくなるお話だったり…
    とくに、「君が降る日」のお話の中でP144~145にかけての言葉は、生きる意味って…と思ってしまいます。

    でも、たくさん素敵な言葉や表現(私の大好きな月の表情など)を頂けてすばらしい作品でした!

  • ひさびさの島本理生作品。

    やはり、登場する主人公の女の子たちは皆しっかりしているというか、
    自分をしっかり持っているわりと自立した女の子。
    対して、男の子は、暴力的だったり(この作品の中ではいなかったですが)深い傷を負っていたり、何かしら影がある。

    そのへんは、どの作品読んでも変わらなくて、しっくりきて嫌いじゃない。

    表題作『雪の降る日』はなんだか悲しくなる。
    恋人が死んで・・・っていうストーリーはありふれたものだが、五十嵐さんとの関係がとっても悲しい。お互いに孤独すぎて。

    『野ばら』が、なんか難しかった!
    やばい、恋から遠ざかりすぎ?と思った(笑)
    谷川俊太郎の詩を探してみよう。

    • daidai634さん
      俺は『野ばら』が一番好きでした。
      俺は『野ばら』が一番好きでした。
      2012/05/05
    • mariさん
      daidai634さん
      コメントありがとうございます。興味グラフから本棚拝見したところ、好きな作品がかぶっていそうでしたのでフォローさせてい...
      daidai634さん
      コメントありがとうございます。興味グラフから本棚拝見したところ、好きな作品がかぶっていそうでしたのでフォローさせていただきました☆
      『野ばら』良い作品でしたね。ストンと腑に落ちるまで読もうと思っていますが(・・;)
      2012/05/05
  • 美しい文章にのせて、心の痛みが鮮烈に胸を打ってきて、辛くなる。

  • 島本理生作品は、何故こうも、愛おしい気持ちになるのだろうか。
    解説の角田光代さんの文章を読んで、心做しか私が感じていたことの断片が結びついて、答え合わせができた気がした。

    島本作品に出てくる登場人物は、ただただ普通の生活を送っている人間にとっては、受け入れ難い、感情移入しにくい境遇であると感じる時があるかもしれない。普通の生活といっても、個々の人間それぞれの普通の価値観が違うため一概には言えないのだが、
    例えていえば、両親がいて、共に住み、大学まで面倒を見てくれる。とか、そういった類だろうか。

    けれど、島本作品の登場人物は、そのどこかが欠けることが多い。
    そしてさらに残酷だったりする。
    けれど、その中で登場人物の繊細な心の動きの描写が、
    読み進めていくうちに自分でもびっくりするほど、
    すっかりと主人公に寄り添ってしまう自分がいる。

    それは死に近いような絶望を感じているはずなのに、読み手の自分と同じように、温かい食事をして、人を好きになって、愛を感じて、傷ついて、けれどもどことなく自分に対しての愛が産まれてくるような。生きてる実感が強く感じられるような、愛おしい感情がどこからが湧き上がってくる。

    島本理生の作品を読む人の中には、境遇が奇抜すぎて共感できない、とか、主人公が馬鹿すぎる。と感想を言う人がいるが、確かに馬鹿で可哀想なのかもしれないけれど、私は確かに″生きてる″彼女たちへ自分を重ねてならない。
    なぜだかわからないが、確かにそこには生きて人を愛そうとする美しい人間味があるのだと思う。

  • 普段あまり読まない恋愛小説
    読み終わったあとなぜだかしんみり、切ない気持ちになった。
    作者の文が素敵だった。
    特に感情表現の文は恋の切なさが詰まっていた。

  • 「野ばら」がよかった。
    読みながら、なんでこのタイトルなんだろうって思っていたけど、最後のページでよくわかった。
    切ない、とかの一言では表せないような関係だなあ。
    「別れるといえない関係」を築くことは、失わないことと同義ではないんだと気付かされた。

  • いままで読んだ島本理生さんの作品の中で、一番好きかもしれない。中編3つ。いずれも、長編ほどの大きなストーリーの起伏はない。逆にそのぶん、より共感しやすかったようで、自分のことのように胸に迫ってきた。あとそれから、角田光代さんの文庫版解説が素晴らしい。なぜファンが惹きつけられるのか、そのカラクリみたいな部分を分析してある。なるほど、だから島本さんの作品が好きなんだ私は、と得心した。

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著者プロフィール

一九八三年、東京都生まれ。一五歳の時に「ヨル」が「鳩よ!」掌編小説コンクール年間MVPを受賞。二〇〇一年「シルエット」が群像新人文学賞優秀作に。〇三年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、一五年『Red』で島清恋愛文学賞受賞。一八年『ファーストラヴ』で第一五九回直木賞を受賞。

「2020年 『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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