天帝のつかわせる御矢 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 217
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (636ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418738

作品紹介・あらすじ

天帝シリーズ幻冬舎文庫版の第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 再読。殆ど内容は覚えていたので伏線とか諸々を回収しながら楽しく読めた。前作「果実」では学園ミステリだったけれど今作の舞台は超豪華寝台列車。前作のようなミステリ合戦はあるもののちょっとスケールダウンしてるかな。それにしてもまほろ君は相変わらずのエロコアラだなぁ。柏木君があれだけ言ってたというのに…。その柏木君の本領発揮が読める「華館」も再読したくなった。

  • 初読:2013/01/05(講談社ノベルス版)
    再読:2018/06/12(幻冬社文庫版)

    再読。
    シリーズで一・二を争う好みの話。
    メタネタ・パロディも抑えめで、ルビの狂乱っぷりが楽しい。豪華な寝台列車の雰囲気もgood。
    何よりもロジックの冴えというか、多重解決が素晴らしい。あーミステリ読んでるなーという感じが存分に味わえる。そこまでがちょっと長いけどw
    前述の通り5年ぶりの再読とかなので、さすがに細かい部分はかなり忘れてしまっていて、推理合戦も初読のような気分で楽しめた。推理合戦の最後の展開、こんなんだったっけ…。
    あとラストは相変わらずのぶっ飛びっぷり。
    孤島はその結末含めほとんど覚えてるので再読のモチベがあんまり上がらないんだよなー。鳳翔はずいぶん改稿が入ってるらしいけど。
    なんにせよ初夏に出るはずだった『天帝のあかねさす柘榴』はどうなったんだと。色々あったけど、待ってます…。

    久しぶりの読書となった。この調子で色々読んでいければ良いと思っています…。

  • 180130読了。6冊目

  • 僕の中で絶賛まほろ再評価中なので、『果実』で感じたキツさも、霧散しているのでは?と読んでみた天帝2作目。
    やっぱキツい(爆)衒学趣味を彩りとして用いたミステリは何作もあれど、ここまで過剰に盛り込んだ作品は稀でしょうし、リーダビリティを低下させてしまっている感は否めません。
    しかし、これは『果実』の感想でも言いましたが、ミステリ部分に関して言えば、文句無しに面白い。ドアの開閉、持ち去られた左腕、犯人足り得る条件などに関するロジックは特筆ものです。
    終盤の展開は、『果実』の設定が忘却の彼方ということもあり、お口ポカーンでしたが、別にミステリ部分を邪魔するものではないので、特段文句はありません。
    表紙につられてライトなミステリだと思ったり、シリーズ未読者が挑戦すると十中八九、壁に投げることになると思うので注意してください。(爆)

  • 分厚っ!
    どうして買ったんだろう?
    多分、寝台列車の見取り図が載っていたからだ。
    ぱらぱらとめくったら、満州がどうのこうの、と書かれていたからだ。

    物凄い当て字と、何語なのか(私には)分からないルビ。
    頭の良すぎる人の饒舌な文章に悶絶。
    でも、嫌いじゃないよ、こういうの。
    などと思っていたら、本格推理小説のはずが、バイオレンスアクション伝奇SFになっていた、どうして?なラストでした。
    久しぶりに朝の4時まで読んでしまった。

  • ”天帝のつかわせる御矢”古野まほろ著 幻冬舎文庫(2012/06発売)
    (2007/06発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:影山ちひろ(慶應義塾大学推理小説同好会))

    ・・・内戦の満州から逃れるべく超豪華列車に乗った主人公・まほろ。大物スパイも乗り込んでいるという車内で待ち受けていたのは連続密室殺人であった・・・。

    ・・・天帝シリーズ二作目。作中にも指摘がありますが、一作目の結末に触れている部分が多数あるので一作目の”天帝のはしたなき果実”は読んでおくべきかと思います。

    親友との逃避行、悲劇の少女、個性的な乗客、豪華列車、古典ミステリのオマージュとロマンに溢れた一冊でした。

  • 豪奢な長距離列車内で起こる殺人事件、事件に挑むのはかたや冷徹・かたや病的の少しアベコベな少年2人…とくれば、本格ミステリ好きの血を騒がすには出来過ぎなくらい舞台を整えた作品ではないでしょうか。

    仏語を多用したルビ遣い、メタ的で仰々しさ全開の口上めいた台詞回し、超人ぞろいで(でもどこか病んでる)登場人物たち、古典的浪漫を感じる絢爛豪華な舞台装置にミスマッチそうでマッチする近代的なツールを混ぜ込んでくる・・・などなど、一部の方々にはたまらない、読んでいて恥ずかしくなるほど過剰な装飾がてんこ盛り。

    この本のイメージカラーといっても過言じゃないほど何度も登場する「普魯西青色(プルシャンブルー)」・・・どんな色味か全く検討つかず、検索して「紺色かっ!」の突っ込みをひっそり心の中で入れました。

    ここまでやられると、飾りたてに拘り過ぎて大風呂敷を広げて畳めないんじゃ・・・?という不安がよぎりますが、ミステリとしてはきっちり、むしろ硬め・地味目くらいな解答をしています。雰囲気に酔うだけでは終わらないと分かったので、これからも安心して読めそう!

    ロジックについてそんな感想なのですが、証明が終わればブッとび弾けるのも、きっとこのシリーズの色なんでしょう。解決篇後の人外跋扈(!?)超展開にご期待あれ!!

    しかし、毎度毎度女性たちが恐ろしいことといったら・・・。堕落のさせかたも凄まじいのに、畏怖の存在にさせるのも度を越えてます。

  • 自分は果実の方が好きかな。ただロジックのキレもラストの置いてかれた感も変わってない。早く新訳の続き出ないかな

  • 「天帝」シリーズ2作目ですね。
    相変わらずルビだらけで読み辛いです。
    特に「〜してい。」(〜している。)という文末に引っ掛かりを感じます。
    作者の持ち味と取れればそれも良し、
    でも私は普通に書いてくれた方が文章に入り込めたでしょう。
    内容は大陸満州から日本へ向かう豪華寝台列車で起こるという、
    有名女流作家の作品を嫌でも思い出すようなシチュエーションと、
    前作同様の推理合戦。ただし今回は乗客同士で。
    「何故そこで歌っ?!」とか劇場案内の形を取った読者への挑戦状とか、
    かなり芝居がかったセリフの数々もありました。
    推理合戦も前作と同じ形を取っていて、
    論点をQ1、Q2・・・と整理しながら、
    その一方で明確となった事実は公理K1、K2・・・として整理していく。
    それを踏まえた上でそれぞれが推理を披露する展開は好きです。
    それにしても著者はかなり趣味にはしった感じがしますね。
    主人公まほろのだめっぷりも更に酷くなってます。
    同行する親友柏木(男)と満州で一目ぼれした美奈。
    両方への想いでボロボロって・・・。
    「何じゃそりゃ!」は、こっちのセリフです。
    相変わらず荒唐無稽な展開とか、
    ミステリーと言い切ってしまうのには少し抵抗がありますが、
    SFも好きなジャンルではあるので許容範囲ということですね。
    それにしても・・・。
    「超豪華寝台列車あじあ」、現実にあったらぜひとも乗車したいです。

  • 超豪華寝台列車での殺人事件。

    柏木はいいかもしれないが、まほろに魅力を感じない。。。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2021年 『監殺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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