プラチナデータ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 22661
感想 : 1673
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  • Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418844

作品紹介・あらすじ

近未来の日本を舞台にした、東野圭吾のミステリー・サスペンスが文庫化!
2017年の日本。発達したDNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%の社会が到来しようとしていた。その裏づけは、水面下の国家政策として集められている国民のDNAデータ「プラチナデータ」だった。
2013年、嵐の二宮和也、豊川悦司出演で映画公開予定。本作は当初映画化を前提として執筆が開始されたが、一旦断念。その後、映画化と切り離して執筆されたという経緯がある。

感想・レビュー・書評

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  • 連続殺人事件からDNA捜査システムの闇まで。
    巨大な組織と警察に追われながらもに冤罪と真相を明らかにするために。
    物語の中心の神楽を軸に様々な展開を見せていきました。
    その展開もかなりスリリング。
    最後の最後まで真相が読めない。かなり面白い物語でした。
    493ページと多めではあるけど飽きさせない。
    一気読みした1冊でした。

  • 人の見ているものや運命は、脳やDNAで決められているのでしょうか。権力を持つ者が、様々なものを支配できるのは怖いことです。DNA解析もそれを操る人次第。データをいじる事で恐ろしい方向に向かうのだと感じました。人間らしい暮らしをしているチクシやサソリにほっとしました。


  • 犯人の遺伝子情報から人物像を特定するという、近未来的な捜査方法に衝撃。
    確かにありえる、と言うかたぶん今の最新技術なら出来そう。
    そして色んな問題もはらんでる。

    相変わらず東野圭吾先生の小説は安定の読みやすさ。
    最新技術を駆使した警察と犯人のサイバー合戦かと思いきや、そんなこと無かった。
    技術的な説明は最小限に、すぐに入り込めるストーリー。
    登場人物も謎めいていて、読み進める手が止まらなかった。
    ただ、最後はあれでおしまいで良かったのか…?とちょっと思った。

  • 八日目の蟬を読み、考えさせられる事が多すぎた。(別の作品の事ですみません)
    なのでこの作品が頭の中に入ってくるか心配だったけど、流石は東野作品読みやすかったです。
    途中、先読みできるような所があったけど後半、展開が変わりすぎてびっくり。
    一番最後の絵は、うるっと来ました。

    いやー八日目の蟬、まだ引きずってます。

  • 最初から最後までずっと面白い。
    小説なのに映画を観ているような感覚で、途中でやめられずに一気に読んでしまった。
    「プラチナデータ」これは現実にありそうだから余計に面白い。

  • 読みやすい。

    タイトル通り、プラチナデータがカギになるが、一気に読める読みやすさの割に、読み終えた時にいつも味わえる東野作品の感覚が少し物足りなかったため、☆4つで。


    内容(「BOOK」データベースより)
    国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。革命的システムの裏に隠された陰謀とは?鍵を握るのは謎のプログラムと、もう一人の“彼”。果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。

  • 国家ぐるみで行われているDNA捜査システムの闇を暴くストーリー。結末もシビアでハッピーエンドな感じではない。けれどとても引き込まれたし、実際に起きそうなことで言い知れぬ恐怖を感じた。特権階級は今も存在し、事件を揉み消したり優遇されるという悲哀。

  • サクサクと読める痛快ミステリーでありながら、科学技術の発展が及ぼすプライバシーの問題、また結局全ての人々が平等に扱われる事など不可能なのか、といった問題提起を含む、いかにも東野圭吾らしい作品。
    進化し続ける科学技術と、それを利用する人間の不変の欲望。そう遠くない未来、或いは既に直面しているかもしれない危機に、漠然とした恐怖を抱いた。

  • 国民の遺伝子情報を登録し犯人を特定するシステムによる…なんとも難しそうな話しではあったが、そのあたりはさすが東野圭吾さん。サクサク読み進められました。
    逃げる容疑者が謎を解明…この構図結構好きです。
    多少スッキリとしない読後感ではありましたがハラハラ感満載でした。

  • どんな話なのか興味持ったので買った一冊。

    読み始めは主人公の性格が気に入らない人だったので、読むのが進まなかった。

    読んでいくうちに話の内容が面白くなってきたので、なんとか読み終えた。

    最後がなんか消化不良
    事件は解決したが、悪の素はそのままみたいな感じの最後だった。

    この小説のような管理された世の中になるのは嫌だなと感じた小説でした。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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