世界一周ひとりメシ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.10
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本棚登録 : 262
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418851

作品紹介・あらすじ

「世界中でひとりメシなんて、気が重い」。昔からひとりの外食が苦手。なのに、ひとりで世界一周の旅に出てしまった。勇気を出して扉を開けた、不健康なインドのバー、握り寿司をおかずに出すスペインの和食屋、マレーシアの笑わない薬膳鍋屋…。店員に声をかけるタイミングを気にしながら、びくびく味わう姿が笑いを誘う孤独のグルメ紀行。

感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、世界のレストランに一人で入り、一人で注文し、一人で食べる旅をつづったエッセイ。
    ガイドブックの有名なお店じゃなくて、時間潰しのためのカフェとか、その国のビールとか、外国にある日本食とか、一人旅ならではのトラブルが面白い。

    バーやレストランに気軽に入って店員さんと仲良く喋り、初対面同士で盛り上がるようなフレンドリーな人とはちょっと違う。
    ちょっと人見知りな人(各国に知人がいる時点でかなり社交的だとは思うけど)が一人旅をするとこんな感じ。というのがすごくよく伝わってきた。
    あの、言葉に自信がなくてまごまごちしゃう感じすごくよくわかる!

  • 旅先の何気ない食事が取り上げられる事で、旅っていいなぁと自分も行った気になりながら楽しんで読んだ。腹立つ事もある(ベトナムのドンは桁が多いので本当に釣り銭渡さないとか誤魔化す人多いので注意!)インドは生涯絶対行かないと思った。でも現地の給仕、料理人、食べに来た近隣住人の様子が、なんかいい。自分にとって非日常な、その国の人にとっての日常を垣間見ることで国境を越えて分かり合える。作者、しょっちゅうビール頼む。好きなんやなぁ。最後の方の旅の仕方はちょっと残念やなぁ

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055224

  • 旅行本は多く読んでいるが、この本は変わった本だと感じたのが第一印象。

    旅行本を書く人はだいたいコミュニケーション能力の達人のような人が多いが、作者はチャレンジするのが怖いのか、滞在する都市でずっと同じ店に行っていたりする。

    そこに共感できるような人にはおもしろい本なのではないだろうか。
    あまりなじみのない国の文化的な面も紹介しており、満足感の高い本だった。

  • 読書録「世界一周ひとりメシ」2

    著者 イシコ
    出版 幻冬舎

    p86より引用
    “ あえて説明するまでもないかもしれない
    が、ファストフードのファストは「早い」と
    いう意味である。つまりファストフードとは
    注文してすぐ食べられ、または持ち帰ること
    のできる料理。少なくとも僕がこの旅で持ち
    歩いている電子辞書にはそう書かれている。
    しかし、サンティアゴのファストフード店で
    は、なかなか商品をてにすることができな
    かった。”

    目次から抜粋引用
    “「インドのマクドナルド」デリー(インド)
     「テントカフェの揚げパン朝食」ヘルシンキ(フィンランド)
     「笑わない薬膳鍋屋」コタバル(マレーシア)
     「メコン川沿いのバー」ノーンカーイ(タイ)
     「妄想パッタイ」バンコク(タイ)”

     独自体験を元にした執筆活動に勤しむ著者
    による、世界中の飲食店で一人で摂った食事
    についてのエッセイ集。
     南米からアフリカまで、孤独な食事風景が
    描かれています。

     上記の引用は、チリでの食事について書か
    れた項での一節。
    注文してからもまたなくてはならないのなら、
    ファストフード店で食事を摂る意味は少ない
    のではないでしょうか。よっぽど好きでない
    限り。土・日なら、日本でもけっこう並んで
    待ちますけれど…。
     食事についての文章から、あまり美味しさ
    が伝わらないような気がします。食事そのも
    のよりも、その周囲の雰囲気を主に書いてい
    るからかも知れません。

    ーーーーー

  • 電子書籍のお試し版。
    ひとりで食べるの平気だけど、ひとりで入るお店を見つけるのが大変。というところすごく共感。

  • 著者が世界一周する中でその場所、場所で印象に残った料理を紹介していくという旅エッセイ。ノウハウを知りたい方には向いてはいないが、旅の雰囲気を味わいたいなら面白い。本場四川での麻婆豆腐の章は読んでいると麻婆豆腐が食べたくなるほど。

  • 淡々とした文章でどこか冷めた雰囲気が漂う。そのためか紹介される料理も今ひとつ魅力を感じない。無駄に高いテンションで押し付けがましいのもうっとうしいけど、もう少し盛り上がろうよと言いたくなるような物足りなさを感じた。

  • ほんとに、海外でのひとり飯の難しさといったらね…!
    でもこの作品より同タイトルin Japanのほうが面白かったな~。

  • トップバッターがインドのマクドナルドというところが著者らしく。本人いわく、人見知り、場所見知り激しく、なかなかひとりでごはん屋さんに入れず、何いわれてるかわからなくても、知ってる単語がでてきたら、イエスと答えてしまい失敗すること多々。前半の世界一周編と、一度帰国した後、また東南アジアに行った編で構成されている。リトアニアのじゃがいもをすり下ろしたものとじゃがいもをいっしょに蒸した料理、ブルキナファソのフランスパンのサンドイッチが心ひかれる。もっともワガドゥグでは、最初に50で仕事やめて家族おいてJAICA入ってブルキナファソに来た父の様子をみにいってほしい、という知人からのエピソードがあったのに、その人と会った話しはなし、徹頭徹尾ひとりめしの話しにこだわる。ネパールでたべたモモの餃子は、うん、クセがあるけど食べれる、の感想が、夜には…毎日8時間の停電じゃ業務用冷蔵庫にまで手がまわらなかったのかもしれないけど...。アルゼンチンでは、どんな時でもワインとステーキの組み合わせははずせないこと。スペインの日本料理やではみんな寿司をおかずにごはんを食べてたこと。外で大っぴらに飲めないインドで、一度ルームサービスのビールを頼んだら、それはチップ込みのボーイたちの独自サービスだったようで、どのボーイからも目があうたびに、ビール?キングフィッシャー?と声をかけられるようになったり。いつまでも旅慣れず、小心で、味に鈍いので、とエクスキューズしつつ、なんとか現地に少しでも溶け込もうとする著者の姿勢が好もしく。「私は平和ボケしそうになるとベトナムに行くんです。彼らの狡猾さは、脳の刺激にはいいですよ。何といってもアメリカを相手にベトナム戦争をくぐり抜けた国なんですから」というタイの田舎町に住む初老の日本人の方の言葉をひきつつ。

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著者プロフィール

イシコ
新卒で大手総合商社へ入社。海外駐在を経験後、外資系企業へ転職。現在はベンチャー企業に勤め、新規事業企画から営業まで幅広いスキルで活躍するサラリーマン。起業や転職が推奨されるようになった世の中だが、それらの行動自体が正解なのではなく、会社員だからこそ「いつでも飛び出せるが、それでも残りたいと思える会社に勤める」という状態を目指すべきだと考える。そのためには、"代替案"の意味を持つ「プランB」の思考が重要になると確信。「常に『プランB』を持っておくことが、経済面・精神面の支えになり、人生をより充実させることができる」という考えを軸に、ブログ「プランBのすゝめ」を開設。また、「プランB」は人それぞれ異なるという考えのもと、多くのインフルエンサーの「プランB」をテーマにした「あなたのプランB」は人気コンテンツとなっている。
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「2021年 『入社1年目からどう働くか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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