往復書簡 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 7286
レビュー : 716
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344419063

感想・レビュー・書評

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  • なかなかに、面白かったです。
    手紙のやりとりならではのトリックや、オチがなるほどなあ、と思えるものや。
    どれも事件が絡むことや、そのことを引きずってしまう人たちや、愛する人の為にあえて嘘をつく人や。
    読み応え、ありました。

  • 過去に読んだ『告白』がエグイ作品(ホメ言葉ですが)だったこともあり、イヤミスを期待して読んだら、意外や意外、いい人物ばかりで不覚にも涙涙。ひさびさに小説読んで泣いたな。
    全て手紙だけで構成された連作ミステリーです。
    「十年後の卒業文集」
    高校の放送部だった男女6人が過去の事件と現在行方不明となっている千秋について探る話。
    「二十年後の宿題」
    小学校の恩師だった元教師から、教え子だった6人の近況が知りたいと頼まれ、彼らと会う主人公。当時小学4年生だった6人と教師が共有する不幸な記憶。
    「十五年後の補習」
    中学時代からつきあっている恋人たちの手紙のやりとり。二人ともある事件で深く結びついていて…

    真相としては辛いことばかりなんだけど、不思議と後味は悪くない、いい作品だと思います。

  • 書簡形式のミステリー短編集!

    手紙をやり取りするたびに、明かされる、覆されていく真相。
    こういう物語の進み方、むっちゃ好きです!

    湊 かなえ氏の作品はいろいろ読んできましたが、その中でもこの作品はかなりお気に入りとなりました。
    というのも、三篇目の「十五年後の補習」がとってもツボだったからです。

    恋人同士の可愛い手紙のやりとり・・・と思いきや暗雲が立ち込めて、過去の真相が明らかに・・・。
    いつものようにぼーっと読んでいた私は、新しい事実を突きつけられるたびに、え?え?となってました。

    もしかしたら、人それぞれなのかもしれないですが、どの短編も読後感がとーってもよかったです!
    いや、それにしても、三篇目。ともすれば怖いくらいのガチミステリーなのに、かわいくてかわいくて、きゅんきゅんさせられました。不思議。

  • 大人気な著者ですが、初読みです。スゴイ。表題通り「往復」の「書簡」だけで構成されているストーリーにここまで引き込む力があるとは。とにかく「次は?」「次は?」と、読んでしまいます。全編関連のある話かと思っていましたが、全く別の話でした。
    一話め、ドキドキしながら引き込まれたのですが、最後はあり得るか?といった疑問も…。
    二話め、秀逸でした!軽く引き受けた仕事(?)には重い重い過去があり…それがどんどん深くなっていく。同じ事でありながら、見る側の立ち場、環境によってここまで物事は変わるのですね。そして最後はウラの裏が。
    三話め。人を人が殺すというのが絡むとやはりちょっと…。
    どの話もラストにギスギスした感じは残りません(著者の優しさ?)が、三話目にはちょっとツッコミたくなるかな、そこまでハッピーでよかですか?

  • 手紙のやり取りを通じて過去の事件の真相が明らかになっていくという、書簡形式の連作ミステリです。

    スマホでのメールや電話ではなく、あえてコミュニケーションに時間の掛かる手紙でのやり取りという、時代を感じさせるスタイルで展開されています。
    互いにじっくり考える時間のある事から、読者も一緒に思考を巡らせる事が可能であり推理に遅れを取りません。

    どの章も、登場人物のそれぞれの視点で事件の核心に迫っていきますが、どれも事実が明かされる過程は見事です。湊かなえ作品では珍しいのが、登場人物も癖が強くて「憎たらしい」人物がほとんどおらず、いずれの作品も読後感はすっきりとした気分になるのが心地よかったです。

  • これはやばい

  • ずっと手紙で構成された作品

    短編集という事のようなのだが、最後3と4で短編感の関連が見えた(4は超短編)
    別のストーリーなのだが、一部の登場人物が被っていた

    その為、他の作品もどこか関連があるはずと思い読み直すと1と2も関連があった
    他にも関連がありそうなのだが、、、もう一度読み返す時があれば全体の関連に注意して読もう

    ストーリー1:10年後の卒業文集
    行方不明になっている女性を心配して女性同士が手紙やり取りをしていく
    メールやらLINEやらある中で何故手紙のやり取りをしているのか?にも理由があるが、そこが最後に明らかになる
    手紙ならではのウソがある

    ストーリー2:二十年後の宿題
    短編と思わず読んでいたので、何か話が変わってビックリ
    20年前に起きた事故の事を心配した当時の担任の先生が、教え子(現在先生になっている)に、その事故発生時に一緒だった6人の子達(20年経過しているのでもう大人)の現状を知りたいと依頼
    先生と教え子先生のやりとりが続く
    6人の子たちは事故の事をそれぞれに解釈しつつ、事故の事実が明らかになっていく

    ストーリー3:十五年後の補習
    このあたりでは既に短編と理解していた
    が、読み進めて「ん?」と思った
    「なんかテレビで見たことある気がするぞ」と
    読み進める中でストーリー思い出していった
    遠距離恋愛中のカップルと言って良いのか
    彼氏の方が海外協力隊として海外に行っている
    その中で15年前に起きた事件の事が明らかになっていく

    ストーリー4:一年後の連絡網
    あまりストーリー覚えてないw

  • 3編とも面白かった。

  • 久しぶりに読書再開。
    図書館の本を借りてみることに。そして長続きさせるために面白い湊かなえさんのものをチョイス。

    予想通り、期待通りの面白さと、ラストの種明かし!

    三部作になってて、個人的は1番最後の15年後の補習がお気に入り。
    手紙のほうが本音がかけたり、深く考えるので記憶を思い起こしてしまう。
    あと長年恋人同士だからこその冗談めいた()の愛の言葉とかが、クスッと笑えたり感情移入させる。さすが湊かなえさん!

  • 3つの物語が、手紙形式で書かれている。
    とても読みやすくスラスラ読めました。
    とくに2話目は泣けました。
    人や、立場により、考え方、受け取りかたがこれほどまで違うのだなぁと改めて考えさせられました。
    3話目はドラマ化されていたので、内容は知っていましたが、良かったです。
    湊かなえさんの作品やはり好きです。

著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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