なみのひとなみのいとなみ (幻冬舎文庫)

著者 : 宮田珠己
  • 幻冬舎 (2012年8月2日発売)
3.56
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  • 本棚登録 :198
  • レビュー :36
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344419070

作品紹介・あらすじ

好きなことだけして生きていきたい。それなのに、営業に行けば相手にされず、ジョギングすれば小学生に抜かれ、もらった車は交差点で立ち往生……。この不本意な毎日は、いったい誰の陰謀であろうか。後ろ向きだけど楽天的。なまけ者なのに心配性。なぜか愛しく思えてくる! 日常爆笑エッセイ。

なみのひとなみのいとなみ (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • タマキングである。初めて読むのである。電車に乗る前に手持ちの本を読み終っていたことに気がついて「いかん」と思い、近くの本屋でこれが目についたので買ったのである。

    読む前に「タマキング」の評価はちらほら目にしていて「公衆の面前で読むには注意を要する作家」であることは知っていた。しかしその時、酒の席の帰りでほろ酔いであったため、そのことを全く忘れていた。ふらふらしているからドストエフスキーのような重いものは読めないと思った。じゃあ読まずに寝てればいいじゃないかとも思うのだが、そこが本好きの性というかなんというかでちょっとでも時間があれば本を読みたいのである。

    しかし人の言うことは聞くもんである。読んでて顔がにやけてしょうがない。それを隠すため眉間にしわをよせることにした。たぶんかなり変な顔になっていたと思う。その泣き出しそうな表情から『論理哲学論考』のような難しい本を読んでいるのか?と思われたかもしれない。まあでもたぶん誰にも見られてなかっただろう。私が酔っ払いながらも必死で本を読もうとするのと同じで、みんな電車の中では何かに夢中なはずだ。スマフォとか競馬新聞とか。

    どうでもいい話はやめて本題。『なみのひとなみのいとなみ』。タイトルが素晴らしい。何てセンスのいいタイトルなんだろう。「脱力」+「かわいらしさ」+「いい感じの韻」。内容ももちろんタイトルに見合って面白いのだ。表紙はカメさんとタコさんが吊革を持ちながら本を読んでいるイラスト。なごむ。必死で本を読む二人(二匹?)が酔っ払いながら本を読む自分と重なる。

    脱力のほほんばかりかと思いきや、鋭い考察もチラリ。「法人対私」とか。

    会社さま → 私 (これまで)

    から

    オレさま → 法人(あるべき姿)

    への発想の転換。「何を言っとるんだ」と思う向きもあろうが、私には沁みた。「オレさま」と横暴の限りを尽くす必要はないと思うが、「会社さま」精神が働きすぎてしまって、体調を崩してしまった人を何人か見てきた。それは本当に悲しいことなのだ。時には「オレさま」の方にシフトすることでバランスをとるようなやり方も必要だと思う。自戒もこめて。

    余談ながら「タマキング」は女性かとばかり思っていた。検索したら和服の似合う美女(緒川たまきみたいな)でも出てくるのかと思ったら榎木孝明風の男前であった。いろいろ面白いぞタマキング。

  • 先に読んだ、益田ミリさんと近いものがあるけど、後ろ向きな性格とはいえ、宮田さんのほうが、すっと入ってくる。しかし、初期のエッセイに比べると…。

  • タマキング氏の、旅以外のネタ満載のエッセイ。

    なんつうか、ただただ笑わかされるだけでなく、ちょっと考えさせられたり、なにげに真理をついていたり、そんな成分がけっこう含有されてる気がしました。
    あと、家庭的なセマい日常のホンワカしたカンジとか。

    トロ氏の解説もグー。

  • 久しぶりに読んだら宮田さんがいつのまにか父親になっていた。。
    面白いけど、今回は電車でも読める程度の笑い。
    パワーダウンしてきたかも?
    でも沈んでた心がぽっかり浮き上がる。楽になる。

    英語教育についてのはなし、意外と的を射ているかもなー

    「おお、神よ、私は、働きたくない」
    そのとーり!

  • 友達がはまっていて、でも絶版だったりして手に入らないの、と聞いてから、雑誌に紹介されてたり、本屋さんでよく見かけるようになった宮田さん。
    久々のこの感覚。面白いです。
    我が家ではジェットコースターの人で通じます。

  • いつもながらにタマキングであり、いつも以上にタマキングであった。

    おつかいナプキンの緊迫感!
    いっそ「はじめてのおつかい」のように映像で追っていてほしかったな。
    本の雑誌スタッフあたりで撮影班を組めば面白いモノが撮れそうだ。
    炎の営業氏はさしずめレジのおじさんだろうか・・・。

    仕事や暮らしを綴ったものが多い本書の中でとくに、奥さまの妊娠やお子さんの誕生シーンなど家族を描いたものが印象的だった。
    (いや、この人の場合、家族を描いている自身を描いているのか・・・)
    タマキングの育児エッセイを読んでみたいなどと思いついてしまった。
    さぞや楽しい脳内観察日記となることだろう。期待しています。

    • ほんやタワンさん
      お、もう読んだっすね。

      当方、目下鋭意読み進め中でアリマス。
      2012/08/24
    • けーこさん
      タワンさん、こんばんわ。

      くれぐれも人生のお手本なんぞにせぬように。
      いや、してもらった方が楽しい人生か・・・。
      馬鹿らしいようでヘンなとこで的を得たこと言うから困るんだよな、タマキングって・・・。
      2012/08/24
  • 久ぶりのタマキング!

    相変わらずの脱力系^^
    なんだけど

    でもあれあれ
    なんかちょっと深いんじゃない?
    なんかちょっとジーンとしちゃうんじゃない?

    さいきんちょっと凝り固まりつつあった
    私の人生観という肩を
    ゆるーく揉みほぐしてくれた感じ。

    そそ
    力まなくても不安や心配事もあっても
    なんかそれなりに
    なんとかなってくような気がしてきたよ。

    ありがとうタマキング。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「相変わらずの脱力系^^」
      ゆる~く読ませて呉れるけど、読み終わったら元気が出る不思議。
      2013/01/18
  • 活字が苦手な人にもおすすめ!タマキングこと宮田珠己さんの自伝的煩悩エッセイ『なみのひとなみのいとなみ』待望の文庫化です!旅モノエッセイが多い著者の初日常エッセイ
    https://twitter.com/booklogjp/status/230819164443529218

    • edward0812さん
      へー、ブクログさんもレビュー書いてたんだ
      2012/08/02
  • 単行本持ってるけど買った。
    そういやこれはちょっとほの暗いのよね。

  • あとがきにもあるとおり紀行文ではない「なみ」のエッセイ。「恒例」や「おつかいナプキン」に自分と同期する心地よい思い。書かれていることは日常のとりとめのない事柄だけれど、こんなに面白く表現できるのは、やはり関西出身(大学も阪大だし)、小さい頃から物書きになりたいと思っていたという相乗効果なんだと思う。

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