事件現場清掃人が行く (幻冬舎アウトロー文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344419438

感想・レビュー・書評

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  • 事件現場清掃人という、あまり聞いた事がない職業。孤独死・事件・自殺などがあった物件の清掃をする職業のようだ。生半可な気持ちで読んだら著者である高江洲氏をはじめ、ご遺族やご遺体に失礼であると思ったので、無心で読んだ。現場の写真も無修正で掲載をされているため、これから読もうと思っている方はそれなりの覚悟が必要である。表現が失礼にあたるかもしれないがとてもグロテスク(生々しい)な写真もあるため、注意が必要である。

  • 今日、インタビューに行くために読んだ本。

    インタビューをしてみて、ただ単に適当に天職という言葉を使っているわけではないことが分かった。本当に人の死に、仕事という関わり方ではなく、志事という感じで関わっている。そして、そこで出会う故人の生と死を反芻しながら、それを糧に自分にできることを問い、生きて行っている感じがした。

    最後に彼が、遺品整理をしながら、頭の中に流れる宇多田と話してくれた、松山千春 生命を紹介しておく。
    http://www.uta-net.com/song/24304/

    ちなみにこれは余談だが、久々に彼のような凄みを感じさせる人間に会った。醸し出される経験の差のようなもの。それも甘っちょろいものではなくて、死線を越えてきたような経験の差のような。自分は死線なんて踏んだこともないけど、そんなものを感じさせる人だった。それは日々人の死に触れている仕事をしているからなのか、そこから生まれる仕事に対する情熱なのか、その正体まではよくわからないが、普段初対面の人と会っても緊張しない自分が、とても緊張しっぱなしだった。

    【めも】
    孤独死は、一人で死ぬとか死なないとかではなく。その死を悲しむ人間がいるかいないかという事。
    今の世の中に必要なのは、必要とされいている感覚。愛の表現の形は色々であって、自分に厳しく、もしくは冷たく接してきても、少なくとも、自分は、両親という二人の愛の結晶として生まれたということをどんな時も忘れないということ大事。
    たるを知るということができれば、その人の人生は幸せ。
    人を救うには、金を作る。そのために力をつけなければいけない。
    結局は何人を感動させられるかという所に尽きる。
    仕事はつらいということはない。匂いにも作業にも慣れてくる。そして、なれというものがないものに、遺品整理の仕事があが、しっかりとその個人の遺品整理をして感情移入していると百人百様の人生がある。彼らの気持ちを考えると、彼らの分まで生きなければという気持ちと、こうなってしまう人たちを減らしたいいう気持ちがわいてくる。そうすると、じゃあ自分は何ができるのかを問えるようになる。そして、そこから爆発的なエネルギーが出る。今はそのエネルギーを経営に向けている。
    苦しいというのは自分の本来の性質を我慢しているサインでもある。大変(だけど楽しい・夢中になってしまう)事にフォーカスして生きていくべし。

  • 表紙の著者の写真に、大げさだなぁと思っていたが
    「なるほど、大きな意味と責任があるのだな」と。
    【誰かがやらねばならない仕事があるのです。】という使命感。
    正直気持ちよく読める内容ではないけれど
    この職業に携わる方々に敬服します。

  • 自殺、孤独死など、発見が遅れて腐敗・白骨化が進んでしまった遺体と家屋の現状復旧を行う特殊清掃業を営む著者が、これまでに出会ってきた悲惨な現場や特殊清掃業務の実態を書いた一冊。

    人間の死体が誰にも発見されぬまま時間が経過すると、どのようになるのかという描写は生々しく、筆舌に尽くしがたい。また、遺族は最愛の家族を亡くしつつ、同時にその現状復旧(死体から流れた体液は場合によっては住宅の基礎部分にまで染み込むことがあるという)を家主から求められ、二重の意味で辛い立場に置かれる。

    そうした現場を清掃し、最後は床に鼻をこすりつけて異臭が完全に取れていることを確認するところまで行うプロフェッショナルとしての著者の仕事ぶりは新鮮ながら、なるべくこうした死体が減ることを祈らざるを得ない。

  • 尊い仕事だと思う。

  • 事故物件というものに興味を持って読んでみましたけれども、なかなかの良本でした!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    著者のことはザ・ノンフィクションを見て存じ上げてましたけれども、いやはや…世の中にはたくさんの死があるんですなぁ…と思い知らされたような気がしています…。

    こうしてのほほんと毎日をやり過ごしている僕の隣で…誰かがひっそりと亡くなっている…みたいな事例も今後起きるかも分かりませんね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    この本はもう一度読みたくなるような…凄惨な内容かもしれませんけれども、でも、現代人が目を背けてはならない現実がこの本にはあるような気がしてなりません…。

    近い将来、高齢化・単身化など様々な問題が「孤独死」となって顕現するに違いありません…事が起きてからパニックになるのではなく、事前の対策が必要な気がしてなりませんでした。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  •  某TV番組で、著者の濃い風貌からはじまり、その仕事内容の強烈さから鮮明に記憶に残っていた。その本を発見したので読んでみた。単なる興味だけで読み始めたが、濃い現場の話から、特殊清掃をどうビジネスとして立ち上げたか等、広範囲で面白い本だった。
     この仕事は自分には無理そうだ、と当初思ったが、読後、形は違うが同様のネタはいくつか思いついた。氏のようなバイタリティで、トライする手はあるな、とかようわからん想像をしたり、と薄手ながら興奮できる本でよかった。

  • けっこうすさまじい感じはするのだが、さすがに死者に配慮して誠実っぽい書き方がされているので、「衝撃映像どーんと見せます」みたいなトーンではない。
    いやまあ、こういう職業は必要だろうし、今後さらに需要が増すだろうねえ。

  • ビニールシート敷いてオムツまでして周りに迷惑かけずに自殺した人の気持ちを想像すると……(でもそれでも大家さんには迷惑なんだろうけど)

  • 畳やリビングに染みつく死体からの体液。ある意味、おそらく生きている人の誰の心にも記憶されていないであろう孤独死した人物が最期に刻印した自分の影。
    その床に染みついた刻印と、死者が遺した自分の物証たる遺品の数々を始末する業者。
    メンタル、やられそうだよなぁ。だが今後さらに必要とされる仕事であろうということが、将来への寂寥感を掻き立てられました。

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