植物図鑑 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.12
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本棚登録 : 17074
レビュー : 1624
  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344419681

感想・レビュー・書評

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  • 突然いなくなるんだろうね、そして帰ってくるんだろうね。
    と、まあ、予想通りの展開。

    26歳主人公、さやかの思考回路が女子高生みたいで恥ずかしくなる。これ、もはや高校生の設定にしたらいいのに。
    ハンカチひとつでそんなに嫉妬しなくても…。

    雑草の知識と、イツキのおいしそうなご飯は読む価値あり。お腹がすく本だったなあ。

  • 「図書館戦争」以来の有川浩。この人は基本「小説の中くらいベタ甘の恋愛でハッピーエンドだっていいじゃない!」というスタンスかと思うので、その点は信用して読めるという感じ。とりあえず難しく考えず楽しい本が読みたい、てときはやっぱハッピーエンドがいいですよ。
    なのでこの話も安心して読めました。


    ただ、この人の会話文、リアリティを追求してだと思うんだけど、登場人物の話し方がみんなおんなじように見えちゃう気がする。確かに、実際の話し言葉なんてみんな似たり寄ったりなんだけど、そこをどうにか。

  • 初めて有川浩さんの小説を読みました。
    ずっと読みたいと思っていたのですが、なかなか手が出ず。
    人気だという触れ込みとこのタイトルに惹かれてついにデビューしました(笑)

    高評価が並ぶ中、このような感想を書くのは若干気が引けるのですが、思ったことを書きます。

    まず全体の雰囲気や文体についてですが、読み始めてしばらくしてう~ん、あれ?有川浩ってこんな感じなんだと思いました。
    わたしには文体が軽すぎます。
    ?とか!とかこんなに使っている小説を普段読まないので、大変賑やかな小説に思えました。
    もっとかたい文章を書く人だと思ってました。

    賑やかしい文章なのですが、テンポというか間もわたしには合わず、すべてが軽くみえました。
    もっと字間、行間、言葉に余韻を感じるものの方が好みなので仕方ないと思います。

    一番えーっ?!と思ったのが2点。1つ目は137ページの7行目。
    「けっこう料るバリエーションもあって使いであるよ。」
    これはどこの言葉でしょうか・・。
    料るという言葉を初めてみました。調べたら料理するという意味のちゃんとした動詞なのですね。
    使いであるも初めてです。使い勝手がいい、という意味でしょうか。
    普段使わない言葉の羅列で文章の意味を理解するのに時間がかかりました。
    というか、衝撃が大きすぎて読んでいる途中なのに、このページに栞をはさまずにはいられなかった。

    2つ目はカーテンコール375ページ、8行目。
    「こんにちわ!」
    わとはの使い分けは小学一年生で習うではないですかー!!!
    これは杏奈の小学生らしさを表しているのでしょうか・・?

    次にストーリーですが、ベタなファンタジーとでも言いましょうか。
    君はペットのあらすじを知っているので、男の子を拾おうが、いいとこの犬だろうが、大して驚きもときめきもなく・・。
    で、華道家の跡取りなの?有名な写真家の息子なの?植物博士の家柄?などと先が読めてしまいます。
    (でもこのへんは有村さんも重々承知の上で書かれているんでしょうね。そういう小説なんですよね。)

    「雑草という名の草はない。すべての草には名前がある。」
    いい言葉ですね。
    イケメン彼氏とキャッキャウフフしながら野草を摘んで、イケメン彼氏は料理もうまくておいしいものを食べさせてくれ、毎日はハッピーというこれはファンタジーです。
    小さい頃、イタドリやノイチゴをおやつ代わりに食べていたわたしに野草を摘む&食べることへのときめきはありません。
    サヤカのような都会育ちの、草花にあまり触れてこなかった女の子・女性への小説なのだと思いました。

    あと最後になんですが、サヤカが好きになれませんでした。

    話に出てくる植物の写真、レシピもついており、後々役立ちそうなのでおいておきます。
    有川さんの他の本を読むかは悩むところです。

  • ほのぼのかわいいお話。
    結末は予想どおりかな?

  • こんな男は存在しません。
    山菜の料理が食べたくなる本。
    有川浩の作品の、いい話でしょ?という顕示欲が嫌いなのだが、いかんせん上善水のごとく、読んでしまえる。
    もっと骨のある話が読みたいけど、いま体調悪いんだもの。何も考えずに暇つぶしに読むと腹が減ります。

  • (01)
    女流作家による女性に視点を据えた恋愛と植物知識の小説である.主人公の女性の恋愛対象は男性であり,野草の料理(料るという語は初耳であった)(*02)とそのための採取をイベントとして事は進む.
    男性も女性もほぼ無害であり,登場したときは有害にみえた主人公女性の同僚男性もほぼ無害であった.植物を取り巻く環境も含め人間社会はとかく有害なものも紛れているものだから,その意味では,無害化された植物的なユートピア世界を本書は創出している.
    特に終盤には植物を通して季節の回帰が重要なモチーフとなる.帰るか帰らないか,もとに戻るか戻らないか,日々はめぐるのかめぐらないのか,また帰ってきた世界は以前の世界とどのように異なってしまったのだろうか,という観点で読むのもよいだろう.

    (02)
    男性は夜に家を出る.女性は昼に家を出る.同棲する二人は朝夕の食事はともに摂り,女性の昼は男性に用意される.料理と食事の主体はともかくとして,共食による二人の結合は清冽なイメージを喚起している.胃にも無害な理想的な食事ともいえるし,ビーガンな思想も連想させる.
    清貧ともいえるが貧困ともいえる.彼女ら彼らは栽培せずに採取によりサバイバルをする.土地をもたないし,固定的な資産ももたないように見える.もし本書にわずかでも暴力を読み取ろうとすれば,この野生の収奪にうっすらと感じ取ることができるかもしれない.ささやかに取る事は,所有のない,無産の,あるいは共有のユートピアの現れともいえる.

  • 前半のバカップルぶりには閉口した。26~27歳とは思えない行動。
    イケメンとかわいい女の子を登場させればいいってものではない。

  • 甘酸っぱい恋愛小説。
    樹のキャラ設定があまりに影がなくて、タイプじゃないなと思った。

  • 甘〜い生活よいつまでも続け! ......と思うより先に、イツキの素性や二人のこれからが気になり出してしまい......中盤までの生活パートは、脱線回がしばらく続くような冗長さを感じてイマイチでした。甘さの分量が個人的には多すぎたかな。
    イツキのキャラや言葉使いはストライク。安心して見ていられる高性能王道イケメン、こんなの道端に落ちてるとか、夢だね......。

  • 有川浩さんの作品は「阪急電車」「塩の町」「県庁おもてなし課」を読んだケド、私にはどれもちょっと甘々な恋愛内容が苦手でそれ以降は敬遠していました。
    この作品も恐る恐る読んで、やっぱり甘々なのもなったけど、野草を採って食べる内容が子供の頃の思い出と重なって楽しかった。
    私もイタドリが一番美味しくて好き‼︎
    野いちごの虫アルアルも「あーっねぇ〜」でした。

著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

有川浩の作品

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