さようなら、私 (幻冬舎文庫)

著者 : 小川糸
  • 幻冬舎 (2013年2月7日発売)
3.21
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344419735

作品紹介

中学時代の同級生が自殺した。お別れ会のために帰郷した私は、七年振りに初恋の相手ナルヤに再会する。昔と変わらぬ笑顔を向けてくれる彼だったが、私は不倫の恋を経験し、夢に破れ仕事も辞めてしまっていた。そんな私をナルヤが旅に誘い…。会社が嫌い、母親が嫌い、故郷が嫌い。でも、こんな自分が一番嫌いだった。だから私は旅に出ることにした。

さようなら、私 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今期ドラマの原作と勘違いしたけど、あちらは岡田惠和さんの「さよなら私」でした。。

    モンゴル、カナダ、おっぱいの森。
    仕事のこと、不倫や実母との確執、トラウマ、最愛の我が子の死 等色んなものを抱えた女たちが、非日常空間の中で次第に癒され、ほぐれていく。。

    そう言えば中学時代の恩師は、遊びに行ったモンゴルで遊牧民と恋に落ち、結婚。自身も遊牧民になると決めてモンゴルに移り住んだのでした。「住所不定、無職になるので手紙は届かないけど」と豪快に笑いながら学校を去った姿が忘れられません。すごい決断だ・・・。

  • それぞれに足枷を持ち、
    人生に行き詰まった3人の女性たちの再生。

    清々しいエンディングである一方で、
    あっさりと前を向き進み始める彼女たちの、
    そのスイッチに少しの違和感。

    けれど、どんなに重たい鉛であっても、
    意外と、ふとしたときに外れることはあるのかもしれない。
    ふいに心を軽くすることがあるのかもしれない。

  • かたつむり、つるかめ以来な小川糸。
    てか短編集って知らなくて買ってしまって少し悲し。

    お話は3つとも短いからちょっと薄かったな~
    ちょっと重い話をちょっと薄く書かれるとうーんてなります。書ききってほしい。食堂かたつむり素晴らしかったから。
    ライトなよしもとばななさんて感じだ。
    軽く癒されたい時に読むなら小川糸だな~。

  • さようなら、私...。
    昨日までの自分に別れを告げ、新たな人生を歩みだす三人の女性。
    捨てる過去は人それぞれだが、きれいさっぱり拭いきれるものではないだろう。
    救われるのは支えになってくれる人が近くに居ると言う事。

  • 2015.1.12(月)読了。
    三編からなる短編集。
    短編集だと思わないで買った。
    『さようなら、私』だけで買った。
    三編とも心に傷や、闇を抱えた女の人が主人公。そして三編とも、相手の男の子が優しくて力強くて柔らかい。
    ミステリーばかり読んでいると、最終的な結末をはっきりしたくなるけど、小川糸さんの小説は、スーッと入って浸っていれるからたまに読みたくなる。
    この中で好きだったのは三編目。とても不思議な話だったけど、最後は涙になりました。不思議。

  • 新しい一歩を踏み出す女性の物語。短編集。

    「恐竜の足跡を追いかけて」が一番心に響いた。
    描かれるモンゴルの自然や人間やそして小川糸作品には欠かせない料理、全てが想像ではあるけれど目に浮かぶ。自分自身をもっと自由に解き放ちたい!と思った。

  • 大切な人を喪った女性達の、喪失と再生の物語です。
    失わなければ変わらずそこにあった筈のものと、失ったからこそ新しく見えてくるもののコントラストが、ただただ哀しい。

    希望とか幸せとか、そういう自分なりに構築してきたポジティブな価値観の定義って、大切な人を亡くすと一度瓦解しちゃうと思うんですよね。当たり前に隣にあったその存在込みで世界って構成されてたわけですし。

    で、そういう当たり前の存在が、ある日、不意になくなると、何かもう訳わかんないことになると思うのです。自分の世界の全てが変容するとまではいかなくても、何かが奇妙にねじれてるというか。その人がいなくても成立してる世界に違和感を感じるというか。
    うーん、何が言いたいんだ私は\(^o^)/

    でも、そういう当たり前の存在の不在という新しい世界が、自分にとって当たり前になってくるんですよね。それが寂しくもあるんだけど、あの違和感が長続きしないものなんだとふと気付いた時の深い安堵は、今でも忘れません。

    この作品に収められた三人の主人公達にも、喪失の穴を優しく埋めてくれる人々がいます。悲しみをゆっくり癒してくれる時間があります。それってきっと当たり前のことなんですが、何だかすごくホッとしたのでした。

    ちょっとアンニュイな感想文になってしまた/(^o^)\うおお



    ◎恐竜の足跡を追いかけて…中学時代の同級生が自殺した。お別れ会に出席するために帰郷した私は、久しぶりに初恋の相手に再会し、彼の生まれ故郷であるモンゴルに誘われる。不倫の恋に疲れ、憧れだったはずの仕事もさっさと退職した私を待っていたのは、日本とはあまりに違う風景と人々だった。

    ◎サークルオブライフ…母が死んだ。若い頃はヒッピーにかぶれ、恋人が娘に手を出しても無視を決め込み、最期にはホームレスになって一人孤独に死んでいった母。憎みこそすれ、愛情の欠片も湧かなかった筈の母親だったが…。

    ◎おっぱいの森…コウちゃんを喪い、意気消沈していた私を救ったのは、おっぱいだった。

    ……最後のあらすじ、我ながら酷いな……

  • 自分が嫌いになるとき。あるよな。

  • 読んでいる間、少し苦しくて、自分の中のドロドロした部分も出てきた。どの作品も最後は救われてたから、わたしから出てきたドロドロした部分も救われるのかなと思った。
    人とのつながりは大事にしたいと思う作品。

  • 正直に言うと、少し読みにくかった。
    紀行文と、性的な何かと、歪んだ女の心?すべてに死も絡んでる。何だか、男の人の素直さと女の卑屈さのギャップが大き過ぎて。

    すべて異世界に思えたけど、最たるものだと思ったのは、3作目のおっぱいの森。

    重くも軽くも、事実が唐突にポンポン出てくる。作者様のスタイルなのでしょうか、こういう文もあるんだな、と勉強になりました。

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