- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344419735
感想・レビュー・書評
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表紙がきれいで買ったんだった。
再生のお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小川糸さんの描く主人公はいつもなんらかの悲しみと怒りを抱えている。そして、再び前を向いて歩き始める。そこに癒される場合と、なんらかの引っかかりを感じる時がある。この本はあまりに暴力的な場面もあって人にはお勧めしない。
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3人の主人公は自分の現実からは遠く、理解・共感はし難いですが、タイトルの通り過去の自分から一歩進んでいく様子にはじんわりと前向きな気持ちにさせてもらえました。
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3つのお話の主人公は、それぞれ人生に苦しんでいる。なりたかった職業についたのに思うようにいかず退職、自分の生い立ちや実母との確執、大切な我が子との別れ、どれをとっても人生において大きな試練だと思う。でも、この3人にはそれぞれ気持ちに寄り添い、見守ってくれる存在がいた。初恋の同級生、おばさん、恋人、夫、見ず知らずの人。苦しいことに心ががんじがらめになっている時に、彼女たちは彼らの愛に救われる。また、彼らが優しさを押し付けないのがいい。優しさの押し付けは時に暴力になる。少し距離を取りつつ、見守り、必要な時に手を差し伸べる、そういう愛情が素敵だと感じた。
一話目は主人公が頭の中で文句ばかり言うのが気になって、なんだか嫌な奴だなあと読み進まなかったけど、読み終えてしまえばまずまずおもしろかったかな。二話目はなかなかハードな人生のわりに主人公は前向きに生きていてえらいなあと思った。世界一おいしいインド料理店のナン、私も食べてみたいな。すごくおいしそうな描写。三話目はそれぞれ抱えているものがありながらも人に優しくできるって素敵だなと思った。 -
モンゴル、カナダ、おっぱいの森と色々な世界へ連れてって行ってくれる三話。
大切なものは何か、最後ちょっと良い人すぎるかな?というくらいどんな人も良い人になり得るというか救いを残してくれるような話達。
小川さんの作品はものすごい悪い人たちが出てこないので精神的に安定して読める。
でも心の柔らかい部分に響いてくる。
そして料理描写が上手い。
お腹空きます。 -
最初の話しは、著者のフィルターを通してモンゴルの匂いを感じた。
動画で観るのとは違う現地の世界観が広がり 、心に残る。
他2つは、作品も独特な雰囲気で性と向き合っているストーリー。
なかなか理解し難い部分もあったけど
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今までの私とはさようなら。それにしてもモンゴルってあんまり良いイメージが沸かないなあ、この本読むと。小さくて狭い世界から自分なんか誰も知らない世界に飛び出るのはきっと自分にとってプラスになることが多いかもしれないよねえ。新しい職場でもがいていて、鬱々としていた私にはピッタリなリハビリ本だったかも。
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ナルヤって良いやつ