- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344419735
作品紹介・あらすじ
中学時代の同級生が自殺した。お別れ会のために帰郷した私は、七年振りに初恋の相手ナルヤに再会する。昔と変わらぬ笑顔を向けてくれる彼だったが、私は不倫の恋を経験し、夢に破れ仕事も辞めてしまっていた。そんな私をナルヤが旅に誘い…。会社が嫌い、母親が嫌い、故郷が嫌い。でも、こんな自分が一番嫌いだった。だから私は旅に出ることにした。
感想・レビュー・書評
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登場実物たちが抱えている悩みや心の傷の描写は共感できた。それをどう乗り越えたのかを探りたくて本書を手に取ったが、私にとってはイマイチ腑に落ちない流れだった。
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表紙がきれいで買ったんだった。
再生のお話。 -
糸さんのエッセイ読み漁ったあとにこの三編の物語読むと色々考えてしまうけど、糸さんだからの物語だなぁと思う。私も一部分の「私」とさようならしたいなぁと思う。
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小川糸さんの描く主人公はいつもなんらかの悲しみと怒りを抱えている。そして、再び前を向いて歩き始める。そこに癒される場合と、なんらかの引っかかりを感じる時がある。この本はあまりに暴力的な場面もあって人にはお勧めしない。
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まさに小川糸ワールド。
心優しい男の子がでてきますよね。
いろいろなことに傷ついて、そして、さらにいろいろなことを経験して、人生は進んでいく。
小川糸ワールド、大好きです。 -
3人の主人公は自分の現実からは遠く、理解・共感はし難いですが、タイトルの通り過去の自分から一歩進んでいく様子にはじんわりと前向きな気持ちにさせてもらえました。
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3人の主人公はそれぞれ辛い経験をし、ゆっくり前を向いていく話。
特にサークルオブライフとおっぱいの森は、私が一児の母になったこともあり、感情移入しながら読めた。
人生って、嫌なことあって、落ち込んだり、少し自暴自棄になったりして、何かしらのきっかけで少し気持ちが軽くなって前を向いて生きていく、みたいなことの繰り返しだなって。
私の場合はそのきっかけが小説であることが多く、今回も気持ちが少し軽くなった。
小川糸さん、好きな作家さんです。