どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420090

感想・レビュー・書評

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  • 益田ミリさん、初読み。読友さんの感想から自分の周りへの対処法を勉強したくて手に取る。ページを開けて、んん??まんがだったんだ!とびっくり。カフェの店長のすーちゃん(35歳)。面倒なバイトや相手の悪口ばかり言う同僚相手に気を遣う。自分から相手に厳しいことを言えず上手く対応できないすーちゃん。あるあるだね。自分も中間管理職なのでそんな感じです。時々登場する従妹のあかね(30歳)。彼女は結婚願望が強く、結婚と同時に退職したいと思っている。生きることは大変なんだよね。その中でも正直に前向きに生きるのが重要だね。④

  • シリーズ3作目。
    すーちゃんの「どうしても嫌いな人」について書かれています。「それ、分かるー!」と何度も共感。そして、本作にはすーちゃんの一大決心も!
    次作も気になる!

  • タイトルを見て、無意識にビクッと緊張してしまい、まさか、すーちゃんのシリーズで、こうしたテーマを取り上げるとは思わなかったけれど、つい、見て見ぬ振りをしがちな問題に敢然と挑む、益田ミリさんの本気と優しさを感じられた。

    そして、すーちゃんの事の顚末を読んで、心が慰められた方も多いと思う。私もその一人である。

    どんなに似たような境遇に思えても、その人の辛さは、その人にしか分からないと、私は思っている。

    だから、その行動が、たとえ他人の目にどれだけ疑問に思われようとも、それに屈する必要はないと思うし、それの良し悪しを考える権限が許されるのは、その人自身だけだと思っている。

    だから、いいんだよ。
    私もすーちゃんの行動(勇気)にエールを送りたいし、そんな思いを内に抱えながらも、常に店長としての冷静さを失わず、周りの人達への、地道に優しい接し方を諦めなかった、そんな尊敬すべき人柄を分からない奴のことなんか、気にしなくてさ。

    私も、お節介がすぎるのは分かってるんだけど・・これは辛いよね。毎日毎日、飽きもせずにさ。本当にバカなんじゃないの。

    迷惑かもしれないけど、せめて、側で、もらい泣きさせて。

  • 益田ミリ 著

    どうしても嫌いな…ざわざわ、もやもや
    すーちゃんにもあるんだ!いるんだ!
    またしても、共感(・・;)
    本作のすーちゃんはいとこのあかねちゃん登場!
    お互いの気になる 嫌いな…がテーマ。

    すーちゃんがもやもやしてる気分の正体を考えてるけど…本当は分かっている
    どうしても嫌いな人がいる
    誰かはすぐに分かった!
    私も同じ気持ちになったから…同感。
    あかねちゃんの視点から見える、
    嫌いな人の要因も…。

    すーちゃんは職場での自分の立場から
    そんな、もやもやした気持ちを払拭したい思いで、色々考えてはみるけど… 結果…

    きっと誰しもあるんだろうなぁ…苦手な人
    というか、嫌いな人
    私にもあったなぁ…無視すりゃいいんだ
    職場では、なるべく争いたくない 時間の無駄だし
    嫌な気持ちをぶつけても分からない人には
    永遠に分からない、、そんな思いをぶつけたら
    逆に自分が嫌な人間じゃないか…品位を落とされかねないって陥れられる
    最初のうちは無視して我慢しようとするのだけど…
    状況変わらなければ
    その人のことが
    ”坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”状態になって、どんどん追い詰められてゆく
    だんだん、腹が立ってくる(ㆀ˘・з・˘)
    相手にも自分にも…
    ある程度の辛抱は必要かもしれないが、
    我慢を続けると、精神的に崩壊すると思う。

    私も仕事に行ってる頃は、職場では、争いたくないから、顔で笑って…心でムカついて、だけど…
    無視してる許せない思いが自分の心にどんどん溜まってきて、
    相手が悪いんだ!
    だから何で私が悩まなきゃいけないんだ!って沸々した思いになる反面、相手のあの嫌なひと言がグサリ突き刺さっていて落ち込んだ_| ̄|○

    大したことないって自分に言い聞かせてみるけど、思うより傷ついていて、嫌いな人の言葉が呪いのように、心の中を占めてしまうんだ、、

    すーちゃんが最後に選んだ結論は
    清々しい気分になれたけど…
    相手が変わるはずないんだから自分が変わるしかない…しかし、職場という立場上、相手がその場所を去るか自分が去るか…(相手は何とも思ってないようだから去ることはなさそう)だから…
    それしかない!って思う反面、、それが出来るかどうかは現実的には分からない
    嫌いな人と付き合っても何もいいことないし
    余計…生活も荒む気がするけど、
    私も一人暮らしで、働いている時は、
    生活費の為に働いていた面も多かった!
    背に腹はかえられぬほど、お金が必要だった!という事情だってある
    でも、私も結局、やってられないよ( ̄^ ̄)
    って辞めて、転職した口だが…。
    しかしながら、それはそれで大変…(・_・;

    でも…やっぱり自分の気持ちが少しでも落ち着ける
    場所へと決断することも大事だなぁって思う。

    今の私は働いていないので…(働けないので(・・;)
    ややこしい人間関係から解放されて、その点においては、スッキリ!( ̄∀ ̄)

    でも、お金も勿論大事だけど、働くのが嫌な訳でも人間嫌いな訳でもない もう一度働きたいと思う。
    働きたくても働けない事情もあるし…
    働いていても職場の環境が酷かったり
    気分良く働ける会社でも、人間関係がウザく悩むこともある

    漫画の世界だから、次に行っても、
    すーちゃん頑張れ!って応援出来る!

    でも、要は自分がどう捉えるかだよね(当たり前のことを当たり前に言っているだけ(-。-;)

    それにしても、
    漫画の最後、すーちゃんに声をかける
    すーちゃんの母の言葉には自然に涙溢れ落ちました

    人ってそうだよね、色んな理不尽なことがあっても
    自分を大切に思ってくれる人のひとことに
          希望と勇気を感じちゃうんだよね。

      仕事で辛い思いをしてる全ての人に
            エールを送りたいと思います!

  • 仕事柄、波があるものの人間関係の悩みが絶えずあり、、、タイトルに惹かれて読んだ。
    共感できたり、深いなぁと思ったり。サクッと読めるのでまた読みたい。






    ★キツく言ったらキツく言われたことだけが残るんだ
     素直に直すなら優しく言えばいい
     上に立つ人間は面倒くさがってはいけないんだよ


    ★若いうちの苦労は買ってでもしろとは言うけれど、買うゆとりのない人もいるんじゃないのかなぁ
     ムリしたら借金になっちゃうよ、心の

    ★心の中が不安でいっぱいになるくらいあたしには、あたしの人生がずっしり重いんだもん
     誰にもあたしの人生を軽く見積られたくはないんだ

  • 先輩に借りた本。
    すごいタイトルにひるみながらも、読まずにはいられなかった…。

    「嫌いになっていく理由」を考えるすーちゃん。
    すーちゃんの自問自答が分かりすぎてこわい…。
    そもそも「どうしても嫌い」という言葉の怖ろしさはすごい。
    打つ手なしなんだから。

    嫌いになりたくないと足掻いて足掻いて、でもダメだ。やっぱり無理だ…。と諦めるしかなくなる瞬間の脱力。
    それでも付き合っていかなきゃいけない現実を認識した時の絶望。

    相手の言動のいちいちを受け付けなくなったら、離れるしかない。…と思う。
    落ち着くまで距離を取る。
    少し落ち着いたらまた少し頑張れる。
    もちろん永久に離れていられるならその方がいいけど。

    溜まりに溜まったマイナスをリセットする方法があるなら知りたい。
    自分の気持ちなのにどうしてこんなにうまくいかないんだろう。

  • 36歳のすーちゃんと、いとこで30歳のあかねちゃんが、それぞれ職場の人にイライラさせられる日々を描いた漫画。

    カフェの店長、すーちゃんは店員の1人でいつも誰かの悪口を言っている人をどうしても好きになれない。悶々とする日々を過ごし、結局、すーちゃんは、自分の心身を優先して転職した。その決断は正しいと思うけど、周りを不快にするタイプの人はそのまま居続けて、しかも、たぶん自分のせいですーちゃんが辞めたとは思ってもないだろうし、なんだか理不尽な気がするが、世の中、こんなことだらけなんだろうな。

    かたや、あかねちゃんは職場の先輩と合わず、結婚退社したくて仕方ない。プロポーズされたら、職場での嫌なことは気にならなくなったものの、彼の嫌なところが目について、結婚は先延ばしにし、仕事を続けることにした。
    あかねちゃんの結婚に対する思考がちょっとイタイくらいだったけど、アラサー女子の結婚観代表なのかも?

  • 職場に人の悪口ばかり言う人がいたら、毎日ストレスだなあ。
    自分に何の害もない他人の見た目や感性や行動にケチをつける悪口って、言う意味あるんだろうか。言うことで、気に食わない気分が自分の中でより明確になって不愉快さが増すと思うのだけど。
    もっと自分にとって楽しいことを話題にすればいいのに。

    そんな人に消耗させらるぐらいなら、離れるのが正解だと思う。無理に耐えなくていいんだよ。
    決断してしまえばあとは案外なんとかなるものだとも思っていて、すーちゃんに全肯定だ。

  • すーちゃん曰く、『人を嫌いになる理由は、いくつかの小さいイヤな部分が、まるでタンスの裏のホコリみたいに、少しずつ少しずつたまっていき、大きなホコリになるんだ』

    カフェの店長すーちゃんは、仕事の帰り道に職場のイヤな人について悩み、溜息まじりに名言を吐きます。

    みんな一緒なんだなぁ~同じ悩み抱えているんだなぁと、なんだかホッとしてしまいます。

  • あの人を嫌いなすーちゃんは間違っていません。私も嫌いでした。
    頑張れすーちゃん、あかねちゃん。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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