渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 491
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420168

作品紹介・あらすじ

二一世紀を代表する会社を作りたい-。高校生のときに抱いた起業の夢は、サイバーエージェントの設立により実現した。しかし、社長になった彼を待っていたのは、厳しい現実だった。ITバブルの崩壊、買収の危機、社内外からの激しい突き上げ…。孤独と絶望、そして成功のすべてを赤裸々に告白したノンフィクション。夢を追う人必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • ITとかベンチャー企業とか、実はチンプンカンプンで。

    でもなんでだろう、一気に読みました。
    読みやすい文章だったし。
    会社を始めるって勢いなんだなって。
    そしてそれを存続していく事は凄い事なんだなと感じました。

  • 日本人会の図書館にあったこの本を立ち読みして止まらなくなり、新規入荷で借りれなかったので家に帰ってすぐにKindleで購入してみました。めったにKindleで書籍は購入しないのですが、どうしても続きが読みたくなったので、衝動的に買ってしまいました。あっという間に読破してしまったのですが、というのも名前だけは皆聞いたことがあるITベンチャーの社長の藤田晋氏の半生(というほどの歳でもないのですが)が本人の独白調でつづられていて、ベンチャー企業立上げの経緯なども物語として面白かったので、あっという間に読めてしまいます。しかし、この藤田晋氏ですが、サイバーエージェントという今となってはベンチャーというよりは新興IT企業では大手だと思うのですが、その企業の創設者であり現役の社長でもあるのですが、なんと歳がほとんど同じ同年代だったというのは初めて知りました。こちらの著作にも登場するホリエモン(堀江貴文氏)も同年代とは知っていましたが、藤田晋氏も同じだったとはちょっと驚きました。そんな縁!?もあって、興味深く読んだ本著作ですが、てっきりホリエモンと同じ理系でPCオタクと勝手に想像していた藤田晋氏が文系で、サイバーエージェントもPCが詳しかったから始めたわけではないというのを知って、二重に驚いてしまいました!
     藤田晋氏が大学生からのめり込むように仕事をする様は、同年代である自分も社会人になったばかりの頃は死ぬほど働いたなーと勝手に共感していましたが、わずか1年後には自分の会社を立ち上げて、二十代で上場し、30前には早くも会社売却の岐路に立たされるというストーリーには、さすがに同年代でもこれだけの経験した人は滅多にいないのだろうと感心!?しながら読み進めてしまいました。ご本人も赤裸々に本著作で語っているように、決して順風満帆ではなくむしろ会社設立の時から、どうしても結果として恩人を裏切らなければならなくなってしまう立場になっていたり、株式上場後もリーマンショックやらで会社売却の瀬戸際になったりと、本当に大変な過程だったのが分かります。それでもご本人の性格もあるのか、悲壮感というよりかは、いつでも全力でことにあたっていて、その結果として道が開けているのだなというのが伝わって、読んでいてこっちも人生が楽しく感じられる本になっています。もちろん、私と同年代なので、経営者としてはこの先もまだまだ時間がある方でしょうし、書籍に掛かれていた会社の規模の目標も、現時点でほぼ達成されていると思われるのは、時流に乗っている領域とはいえ既に実績としては十分な感じがします。それでもモチベーションを切らずに前に進んでいるのは「21世紀を代表する会社をつくる」という人生の目標が揺るぎないからなのでしょうか。
     ご本人も書いているように、藤田晋氏もサイバーエージェントという会社自体もこれだけの短期間で、これ程の浮き沈みの経験と歴史を辿るのは昨今の時世とネット産業という環境もあるのでしょうが、今後は他の業界にも同様なことが言えるのではないのでしょうか。この著作全体が印象深いのですが、敢えて一番印象に残った箇所を挙げるとすると、著作の最後の方で「それは、見渡す限りの荒野に誰よりも早くたどり着き、一から苗を植えるような作業でした。そして、どんな実が生るのかを知る者は誰もいませんでした。(中略)しかし、私たちはそこをフロンティアを信じ、それだけを支えに数年間、辛い日々を耐えてきたのです。それらがようやく実をつけ始めたのです。」の下りでしょうか。
     すっかり藤田晋氏のファンになってしまいましたが、サイバーエージェントという会社と接点が全くなさそうな私の業界も、今後は競合!?になる日が来るやも知れません。そうなった時に、これだけの経験を短期間で積んで、こんな若い社長に率いられたエネルギッシュな会社に勝てるのかと、想像だけしてみても空恐ろしくなってしまいました。何が起きてもおかしくない程の変化の世紀に生きているわけですから、自分も今少し頑張ろうと久々に思わせてくれた書籍でした。

  • 起業したいと思っている人はまずは一旦読むべき。事業計画や資金調達の前に、まずはこれだけの覚悟があるかどうか問いかけてみること。

  • インテリジェンスから独立し、サイバーエージェントを立ち上げた社長。学生時代から起業を視野に置き、知識も経験も少ないうちから1つの会社を回すというのは想像を絶する。お世話になった人も裏切ることになるくだりは内心落胆してしまったが、後半は苦悩も感じられ、正直な気持ちが書かれていることに少しほっとした。

  • 率直に、仕事に対するモチベーションを上げさせてくれる一冊だった。
    自分が、仕事において挫けそうになっている時、
    藤田社長の苦労と比べたら大したことない、もっと頑張れると感じると思う。
    起業しようと思う人のマインド、行動量、熱量を感じることができた。
    また、仕事で挫けそうになった時に読み返そうと思う。

  • 言わずと知れたメガベンチャー、サイバーエージェント藤田社長の本です。サイバーエージェントはキラキラベンチャーなイメージがありますが、藤田社長が当初からイメージ戦略をいかに重視してきたかがわかります。泥臭いサイバーエージェントやGMOに買収されそうになるサイバーエージェントが描かれており、AbemaTVのドラマと重ねて楽しめました。個人的には4章の上場後の話が好きで、いかに姿勢を崩さず取り組むかが大切かわかりました。また、イメージを先に作って後から中身を埋めていくのもありなのではないかと思いました。

  • 話としては読みやすく、面白かったし、スピード感があって、頑張る気持ちにさせてくれるものではあると思う。その一方で、(もちろん想像しがたい苦労があったことは前提で)話の流れ的に割とうまくいっている感じが強く、教訓となるようなメッセージ性に書いているように感じた。(あくまでも私がそういうものを求めて読んだからではあるが)
    華やかに見える成功の中で、絶えぬ努力をし続けること、歩み続けることの必要性を伝えてくれる。

  • サイバーエージェントの藤田社長の学生時代から2005年に至るまでの経験を綴った伝記。会社が立ち上がり拡大していくまでの苦労を中心に書かれている。経営には運や才能も必要だが、何より諦めない精神力と体力が大切であると考えさせられた。

  • *ITバブル崩壊後の話が非常に面白い。人間の浅ましい本性が藤田社長の体験を持って見えてくる。周りが持ち上げているときは人も一緒になってもちあげ、落ちているときには一緒になって落とすという、人間の軽さが、痛々しい批判、中傷体験によって読み取れる。
    →自分は、何を見て人を批判するのか。そのスタンスとあり方を考えさせられる。
    サイバーエージェントを代表するITベンチャー企業郡は、バブル崩壊前と後で、その株価の上下だけによって、存在意義を判断されていた。藤田社長本人に騙す意志が無くても、その株価が下がることによって、「嘘つき野郎」「金返せ」というような、批判が殺到する。
    →株価が上がり、成果があがれば人は手のひらを返す。結局、株価をあげ、成果を出し、見返すしか無いのだ
    →やはり、人の批判は気にしても意味がない。この本においては、藤田社長が大きな針のムシロに座っており、長い間大きな批判にさらされたことが書かれていた。しかし、もしかしたら社長のプライドもあるかもしれないが、そのような批判が、経営の意思決定に役立ったような話は全く書かれていない。やはり、批判とは、一種の評価でしかない。その評価を気にしていても、仕方がないと。藤田社長自身、楽天三木谷社長に言われて「志を決めたんなら、人の批判なんて気にするな(うろ覚えで書いている)」、批判を気にしすぎることをやめ、それまで会社のために頑張ってくれていた、社員のために努力することを決める。結局、それが成果を出す。自分の信じている信念に従い、努力するしかない。

    *実績の無い企業が営業で成果を上げるためのノウハウについても書いている
    ・有名な企業の名前を借りて営業を行う。オックスプランニングという名前では売れないのなら、商材であるNTTの企業の名前を借りる
    ・わからない言葉があっても、分かるふりをする。情けない様子を見せない。わからないワードはメモを取り、帰ってから調べ勉強する
    ・年も偽る。新人といえば、信用してもらえない。営業をして3年というような言い方で自身を説明するべし
    ・見立てが重要。「サイバーエージェント」という企業名は、ITに強そうな社名、という観点で作られた。始まった当初、ITに詳しい社員など誰もおらず、「ITに強い営業部隊です」と言い張って、仕事を獲得していた

    *サイバーエージェントは立ち上げ直後、社員が会社で寝泊まりしていた
    →これがベンチャーか?

    *サイバーエージェント立ち上げ当時、本当に仕事しかないような状態で働いていた

    *注目されていたのにもかかわらず、潰れたIT企業社長の本「社長失格」

    *当初、起業を決意してメンバーを集めて回っていたころ、いざ役者がそろったという段階になって「何をするか」全く決めていないことに気づいた

    *インテリジェンス創業者である宇野社長という人の兄貴分的存在感

    *サイバーは上場して、間もない頃、GMOに株を持たれていた

  • サイバーエージェントという会社を知ったのは、たしか高校生くらいのとき、地元の図書館でサイバーエージェントの絵本?を手にして読んだのがきっかけでした。

    それが、ご縁あっていま、その傘下の会社で働くことになり、CA出身の上司がおすすめしてくれたこともあって今回読んでみましたが、設立当初、上場後と、あの藤田社長が(と言っても20代半ばの時ですが)ノイローゼのようになってしまうくらい、壮絶な時代があったということを初めて知りました。
    あとがきにも書かれていた通り、ビジネス用語や難しい言葉を選ばず、誰もがわかる言葉で綴られているからか、余計にその当時の苦悩や、しんどい状況が伝わってきて、あまりの辛さに思わず眉間にシワがよってしまいました…。

    会社経営者は、誰よりも一番ビジョンを強く持たなければいけないこと、誰がなんと言おうと叶えると信念を持ち続けること、ブレないこと、が最後強調されていた気がします。その言葉が薄っぺらく感じてしまうほど、藤田社長のそれはめちゃくちゃ強い。最強。それが20代そこそこの時代に学んで実際にやってのけたというんだから、本当に本当にすごいです。

    21世紀を代表する会社に、もうなっているだろうと思ってしまいますが、まだまだCAは面白いことをして時代を作っていくのだろうと思います。

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著者プロフィール

藤田 晋(ふじたすすむ)
1973年生まれの実業家。株式会社サイバーエージェント代表取締役社長。福井県鯖江市生まれで、福井県立武生高等学校を卒業した後、上京し青山学院大学経営学部入学。大学卒業後に人材派遣会社インテリジェンスに入社し、1998年退社、株式会社サイバーエージェントを設立。
書籍の代表作として、『渋谷ではたらく社長の告白』『憂鬱でなければ、仕事じゃない』。その他にも多くのヒット作を刊行している。

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