渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 400
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420168

作品紹介・あらすじ

二一世紀を代表する会社を作りたい-。高校生のときに抱いた起業の夢は、サイバーエージェントの設立により実現した。しかし、社長になった彼を待っていたのは、厳しい現実だった。ITバブルの崩壊、買収の危機、社内外からの激しい突き上げ…。孤独と絶望、そして成功のすべてを赤裸々に告白したノンフィクション。夢を追う人必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 日本人会の図書館にあったこの本を立ち読みして止まらなくなり、新規入荷で借りれなかったので家に帰ってすぐにKindleで購入してみました。めったにKindleで書籍は購入しないのですが、どうしても続きが読みたくなったので、衝動的に買ってしまいました。あっという間に読破してしまったのですが、というのも名前だけは皆聞いたことがあるITベンチャーの社長の藤田晋氏の半生(というほどの歳でもないのですが)が本人の独白調でつづられていて、ベンチャー企業立上げの経緯なども物語として面白かったので、あっという間に読めてしまいます。しかし、この藤田晋氏ですが、サイバーエージェントという今となってはベンチャーというよりは新興IT企業では大手だと思うのですが、その企業の創設者であり現役の社長でもあるのですが、なんと歳がほとんど同じ同年代だったというのは初めて知りました。こちらの著作にも登場するホリエモン(堀江貴文氏)も同年代とは知っていましたが、藤田晋氏も同じだったとはちょっと驚きました。そんな縁!?もあって、興味深く読んだ本著作ですが、てっきりホリエモンと同じ理系でPCオタクと勝手に想像していた藤田晋氏が文系で、サイバーエージェントもPCが詳しかったから始めたわけではないというのを知って、二重に驚いてしまいました!
     藤田晋氏が大学生からのめり込むように仕事をする様は、同年代である自分も社会人になったばかりの頃は死ぬほど働いたなーと勝手に共感していましたが、わずか1年後には自分の会社を立ち上げて、二十代で上場し、30前には早くも会社売却の岐路に立たされるというストーリーには、さすがに同年代でもこれだけの経験した人は滅多にいないのだろうと感心!?しながら読み進めてしまいました。ご本人も赤裸々に本著作で語っているように、決して順風満帆ではなくむしろ会社設立の時から、どうしても結果として恩人を裏切らなければならなくなってしまう立場になっていたり、株式上場後もリーマンショックやらで会社売却の瀬戸際になったりと、本当に大変な過程だったのが分かります。それでもご本人の性格もあるのか、悲壮感というよりかは、いつでも全力でことにあたっていて、その結果として道が開けているのだなというのが伝わって、読んでいてこっちも人生が楽しく感じられる本になっています。もちろん、私と同年代なので、経営者としてはこの先もまだまだ時間がある方でしょうし、書籍に掛かれていた会社の規模の目標も、現時点でほぼ達成されていると思われるのは、時流に乗っている領域とはいえ既に実績としては十分な感じがします。それでもモチベーションを切らずに前に進んでいるのは「21世紀を代表する会社をつくる」という人生の目標が揺るぎないからなのでしょうか。
     ご本人も書いているように、藤田晋氏もサイバーエージェントという会社自体もこれだけの短期間で、これ程の浮き沈みの経験と歴史を辿るのは昨今の時世とネット産業という環境もあるのでしょうが、今後は他の業界にも同様なことが言えるのではないのでしょうか。この著作全体が印象深いのですが、敢えて一番印象に残った箇所を挙げるとすると、著作の最後の方で「それは、見渡す限りの荒野に誰よりも早くたどり着き、一から苗を植えるような作業でした。そして、どんな実が生るのかを知る者は誰もいませんでした。(中略)しかし、私たちはそこをフロンティアを信じ、それだけを支えに数年間、辛い日々を耐えてきたのです。それらがようやく実をつけ始めたのです。」の下りでしょうか。
     すっかり藤田晋氏のファンになってしまいましたが、サイバーエージェントという会社と接点が全くなさそうな私の業界も、今後は競合!?になる日が来るやも知れません。そうなった時に、これだけの経験を短期間で積んで、こんな若い社長に率いられたエネルギッシュな会社に勝てるのかと、想像だけしてみても空恐ろしくなってしまいました。何が起きてもおかしくない程の変化の世紀に生きているわけですから、自分も今少し頑張ろうと久々に思わせてくれた書籍でした。

  • 2000年代のイメージとしてITバブルが加速し、指数関数的な成長を遂げているという印象を持っていた。サイバーエージェントもそんな企業の一つとしてブームに上手く乗り、順風満帆に業績を上げてきたと単に考えていたが、今からじゃ考えられないほどの苦境に立たされていたことを知り、驚いた。
    21世紀を代表する企業になるというビジョンを彼は決して曲げることなく、友人を、また恩人を裏切ってまで突き通し尽くした。起業をしたいと謳っている自分だが、これほどまでにビジョンに対して、行動を起こし続け、実行することができるか、また覚悟できるかということを彼の波瀾万丈な経験が問い直してくれた。

  • 胸の中に熱い思いが込み上げてくる、読後感。

  • 2018/6/20

  • 起業したいと思っている人はまずは一旦読むべき。事業計画や資金調達の前に、まずはこれだけの覚悟があるかどうか問いかけてみること。

  • abema TVで話題の藤田氏の本を今更読んだ。
    創業期のストーリーは、今のようなカリスマ性や、先を見越した戦略などの輝きは感じられず手当たり次第「できることをする」に徹していた姿が描かれている。

    ひょんとした出会いによって起業家人生が変えられた経緯に触れられる貴重な本。藤田氏もUSEN宇野氏がいなければここまで来れなかっただろうなとまで思えるような込み入った援助が凄い。国内にエンジェル投資家と呼ばれる存在が少なかった時代に会社資本を使い新卒に起業させたというストーリーは、その後のサイバーエージェントの新卒の育て方にも通じる部分があると感じた。

  • 波乱万丈。でもさすがの文才

  • いつの間にか、藤田さんの上場時の年齢を越えてしまった。
    自分ももっと頑張れる、今からでも頑張ろうと思えた。

    サイバーエージェントって苦難なくここまで来たと思っていたが、苦労があったと知れた。

  • ページをめくる手が止まらなかった。

    最初はどこにでもいる普通の大学生だ、と思いきや、途中のアルバイトから突然化け、みるみるうちに、話が進んだ。
    今度は社長の日記も拝見したいと思う。

  • 生い立ちから上場後までをつづった本。上場のステップや上場すると会社がどうなるか学んだ。また、ITバブル時代のことが書かれており、当時どういうことが起きていたかよくわかった。

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プロフィール

藤田 晋(ふじたすすむ)
1973年生まれの実業家。株式会社サイバーエージェント代表取締役社長。福井県鯖江市生まれで、福井県立武生高等学校を卒業した後、上京し青山学院大学経営学部入学。大学卒業後に人材派遣会社インテリジェンスに入社し、1998年退社、株式会社サイバーエージェントを設立。
書籍の代表作として、『渋谷ではたらく社長の告白』『憂鬱でなければ、仕事じゃない』。その他にも多くのヒット作を刊行している。

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