- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344420281
作品紹介・あらすじ
一八八〇年、北海道の未開の地。元幕府軍の"ひと斬り十兵衛"は家族を成し暮らしていた。ある日、彼のもとを旧友が訪れ女郎の敵討ちに誘う。亡き妻と結んだ「もう誰も殺さない」という誓い、生きるため他に術のない自らへの葛藤-。苦悩のなか十兵衛は、貧しく暮らす子のため再び刀を抜く決意をし、争いの渦へ飲まれていく。大迫力傑作長編。
感想・レビュー・書評
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何の前知識も無く読んだんだけど、これ原作はクリントイーストウッド?
どうも西部劇みたいだなぁと思った訳だ。
でも、よく西部劇を、北海道開拓とアイヌの話に仕立てたね。
バッチリです。
まあ、映画好きな人は、映画でイイかな?
特別、本で読むべきようなストーリーではないが、アイヌの辛い歴史を知るためには本で読む方がイイかも。
映画の予告を見ると、いい感じですね。
ただし、出てくる馬はこんなサラブレッドみたいな、かっこいい馬では無いんじゃないか?
道産子っていうか、農耕馬というか、そんな馬のハズなんだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そこそこ面白かった。
映画も見てみたい。 -
旧幕府軍が破れた後の北海道。明治の始まりぐらいかな。このくらいの時代の物語は初めてで難しいかなと思ったけど割とすんなり読めた。よかった。モノノフ魂とでも言うのか。剣心とはまた違う人斬り。アイヌがどういう人なのかは知らないけどアイヌに味方したかった。
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壮絶だねー 音とか臭いとか、寒さとか血しぶきとか、実際に感じられるような迫力でした。合わせて、この時代に生きた人間の貧困とか、法律の曖昧さとか、アイヌ民族の悲しみなども感じられる衝撃の作品だと思います。
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クリント・イーストウッド監督・主演の「許されざる者」を、1880年の維新の北海道に置き換えてリメイク。
刀を封印しアイヌの女と子を成し暮らしていた元幕府軍「ひと斬り十兵衛」の元に旧友が現れ、顔をズタズタに切られた女郎の敵討ちの賞金稼ぎに誘う。生きるために、貧しく暮らす子のため再び刀を抜く決意をする。
渡辺謙、佐藤浩市を配した映画は見ものだが、小説はもうひとつ矜持や葛藤、悲惨さが伝わってこない。 -
デスペラードみたいなビジュアルに期待