深海生物学への招待 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 88
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420694

作品紹介・あらすじ

光のまったく届かない、数千メートルの深海にも生物がいた!著者が「しんかい2000」で初めて深海に潜り、青い異世界に触れた時の驚きから始まる、大冒険と大研究の記録。科学界のインディ・ジョーンズの呼び名で人気の科学者が、地球の不思議と、偉大なる生命の輝きを描き切った。科学の本であると同時に、美しい筆致で描かれたエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 硫黄を食べて生きる生物がいる!
    →火星でも金星でも生物がいる可能性ある期待が、、

  • 20141001 深海の面白さを教えてくれる。難解な所もあるが、随所に好奇心を刺激してくれる。

  • 招待されなかった気分。

  • 「深海生物学への招待」
    しんかい2000で初めて深海に潜り、青い異世界に触れた驚きから始まる、大冒険と大研究の記録。


    いつの間にかお茶の間に現れた長沼毅氏による体験書。彼の専門は、生物圏科学研究科となっているが、深海は生物圏としては非常に魅力的だろう。サンジにとってのオールドブルーのようなものか?


    表題は、深海生物学となっているのだけど、多くの深海生物を扱っているのではなく、大半のページは、チューブワームという生物に割かれているので、ご注意を。


    さてさて、チューブワームと言われて、「ああ、あいつね!」となる人はどれくらいいるだろうか。

    深海奥底に住むチューブワームは、口も消化管もない。代わりに、体内に共生するバクテリアを持っていて、これが栄養を供給してくれる。


    見かけは、細長い筒のようで、色は白。長いもので2mくらいに育つヤツもいる。筒の先端からは、舌みたいなものが出ており、筒の白とあいまって紅白饅頭、とはお世辞にも言えない。


    それが、無数にかたまって深海に陣取っておられたら、機械でやっとこさやって来た人間はただ恐縮するしかない。きっと、チューブワーム達の佇まいはさぞ気持ち悪いだろうが、同時に神秘的な可能性もあるはすだw


    しかし、チューブワームについて、分かっていることは、多くない。地球には、億単位の昆虫種がいますが、深海の生物は、彼らに匹敵する程の謎に満ちた生物。チューブワームは、その謎に満ちた深海生物の一員として、今後私たち人間に、謎を解明する機会をくれるのだろうか。


    チューブワームと共に本書の特徴として挙げることが出来るのは、ところどころに出てくる詩。これが、妙にこそばゆい。


    例えば、川崎洋「海」より、


    背の高い人ほど水平線は遠くなる。どういう人ほど海は深くなるのか。


    中原中也「サーカス」より、


    屋外は真っ闇。闇の闇。


    など妙にこそばゆくおしゃれな詩が登場する。長沼氏が好きなのか深海生物や深海圏を表するに適しているから引用したのか分からないけど、生物について書かれた本にはなかなか登場しないのではないだろうかw


    ごりごりの専門書ではなく、チューブワームを中心に深海を見る書と思えます。

  • この夏のブーム「深海」にのってみました。
    地味にワームチューブがメインだったけど、
    まだまだ地球にも知らない所があるんだなー、
    って好奇心を盛大にくすぐられました。

  • ずーっと気になっていたチューブワームのことについて詳しく書かれていたので大満足。しかも、チューブワームから鯨骨生物群集(これも気になっていた)に話題がつながるあたり、非常にうれしい。

    また、著者の方がそうとう教養のある方なのだと思われる。随所に見られる引用も幅が広い。何より、「鯨への挽歌をつくってみた」というところには本当に驚いた。日英対訳になっており、どちらも堂々たる詩になっている。恐れ入りました。

    深海生物への愛情と親しみがよく伝わってきて、読んでいてとても楽しい一冊。ゆっくり読もうと思っていたのに、あっという間に読んでしまった。

  • 2013/8/15 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/4/5〜4/15

    「科学界のインディジョーンズ」こと、長沼先生の深海生物学の本。熱水噴出孔やそのまわりの生物界については少しは知っていたが、こんなに奥深いものであったとは!
     中学生くらいの頃にこういう本に出会ったら、こういう世界を目指したかもしれないなぁ。いやあ、面白い!

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著者プロフィール

1961年、人間初の宇宙飛行の日、三重県四日市市に生まれる。4歳からは神奈川県大和市で育つ。海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・独立行政法人海洋研究開発機構)深海研究部研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員などを経て、現在は広島大学大学院生物圏科学研究科教授。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究しつづけている吟遊科学者。
主な著書に『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』(朝日出版社)、『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』(クロスメディア・パブリッシング)、『ゼロからはじめる生命のトリセツ』(角川文庫)、『生物圏の形而上学 ―宇宙・ヒト・微生物―』(青土社)、『超ヤバい話―地球・人間・エネルギーの危機と未来』(さくら舎)などがある。

「2020年 『我々はどう進化すべきか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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