魔女は甦る (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.35
  • (41)
  • (158)
  • (227)
  • (44)
  • (14)
本棚登録 : 1666
感想 : 172
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420700

作品紹介・あらすじ

元薬物研究員が勤務地の近くで肉と骨の姿で発見された。埼玉県警の槇畑は捜査を開始。だが会社は二ヶ月前に閉鎖され、社員も行方が知れない。同時に嬰児誘拐と、繁華街での日本刀による無差別殺人が起こった。真面目な研究員は何故、無惨な姿に成り果てたのか。それぞれの事件は繋がりを見せながら、恐怖と驚愕のラストへなだれ込んでいく…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 渡瀬班長、古手川さん出てる!
    中山ワールド全開やな。
    でも、大どんでん返しではないんかな?

    まっ!人はミンチ状態で発見なんで、グロさは満開やけど…
    ミステリーとアニマルパニックもんを混ぜた感じ。

    解決とは、ほど遠いな。何か、悪の元凶の製薬会社には、逃げれそうやし。
    殺しの犯人も捕まえてもなぁ〜別にコイツらが悪いって訳でもないし…
    主人公2人が、頑張れたのが、製薬会社のヤバいので何とかなったという皮肉というか何というか…

    まだまだ、この周辺では、色んな事が起こりそう!
    続編の位置付けになる「ヒートアップ」で終息する事を祈りつつ、この作品も読まざるを得んという(⌒-⌒; )



    失くしたものは戻らない。やり直すこともできはしない。しかし、同じ過ちを繰り返さないことはできるはずだ。そして、あの日喪失した貴様の正義を取り戻すことも。

  • 前半と後半で違う本みたいでした。こういうのもいけるんですね。→ヒートアップへ

  • ちょっと前に続編の「ヒートアップ」を先に読んだので繋がりが良くわかった。
    相変わらず惨たらしい死体の場面から始まる。殺された被害者を調べると、薬物の売人であることが判明。その後に幼児誘拐も起こるが関連がありそう、となるとおぞましい人体実験かと思ってくる。
    最後は意外な犯人に辿り着くのだが、この敵との闘いが壮絶。被害者の恋人と一緒に捜査に当たった刑事も悲惨な怪我を負う。今作では麻薬捜査官と担当刑事の背景に別々の壮絶な事件があり、トラウマになった二人の組み合わせが読むのに暗くする。また、続編を読んで知っているので、この作品で「解決していない」数々の疑問を残した終わり方が中途半端にも思ってしまう。

  • 面白かった
    ホラー+ミステリーという感じ
    前半はミステリーとして、淡々と進み、登場人物たちが掘り下げられます。
    しかし、後半はホラーパニック(笑)
    逃げる主人公たちにドキドキものでした。

    ストーリーとしては
    2か月も前に閉鎖された外資系薬品会社の研究員だった桐生が勤務地の近くで、肉と骨の姿で発見されます。
    主人公の槇畑達は捜査を開始しますが、さらに、近くでは嬰児誘拐事件も発生。
    両方の事件との関連は?
    そして、これらの事件を追うに加わった宮條
    槇畑と宮條のそれぞれ、過去に背負っているものがありました。
    さらに桐生の過去も明らかに..
    それぞれ重いものを背負っているんですね、とくに宮條の過去は辛い。

    一方で、殺された桐生の恋人の美里は、桐生の汚名を晴らすべく、独自に真相を追います。

    それぞれが、それぞれの信じる想いで真相を追うことになります。
    それぞれのキャラクターのバックボーンが深く、重いです

    そして、明らかになる真相と犯人
    あまりに驚き!
    そうきますかってな感じ。びっくりしてしまいました。

    そして、後半はその犯人に襲われる槇畑、美里
    二人は逃れることができるのか...
    助かるのか...

    といった展開でした。
    ハラハラドキドキでしたが、ちょっとこの後半はイマイチ。
    さらに、エピローグでも後味悪い..

    これ、続編があるようです。
    それも合わせて楽しみ..

  • 製薬会社の研究員が勤務地近くで骨と皮の状態で発見された。しかし、勤務地は閉鎖されており社員も行方が分からない。そんな中、繁華街で無差別殺人が起こる。一見するとつながりのない事件のように思えたが、2つの事件にはある薬物が関係していると思われ…

    わ~この作品、映画で見たい~!
    って、ビジュアル的に実写化はムリっぽいけど…
    ハリウッドで製作してくれないかしら…
    ヒッチコック的な感じで…

    そして、個人的には、宮條さんのクールに見えてアツイところ好きだったのに…

    他の方のレビューを読むと続編があるとか…
    ぜひ読んでみる!!

  • タイトルだけ見て買った一冊。

    ヒートアップの前の話なのね。知らなかった。

    途中の刑事の妹の話や犬の話など結構きつい所があったが、だんだん話が盛り上がりどうなるのか?とドキドキしながら読んだが、最後ががっかり

    気になる所がいくつかあり消化不良みたいな感じ

    続きがありそうな感じで終わる最後は、突然連載が終わったマンガみたい。

    スッキリしない小説でした。

  • バラバラに骨と肉片が散らばる凄惨な遺体が発見された事から始まる話

    新事実がどんどん出てきて先が気になり一気読み

    それぞれの過去はとても辛いものでした

    槇畑さんは過去を乗り越えられたのでしょうか?

    後半は息も付かせぬ展開で
    事件の真相は…
    そう来るとは思いませんでした

  • 真面目で穏やかな人柄の元製薬会社研究員が惨殺された。社屋は既に閉鎖され、社員も行方知れず。さらに続く嬰児の誘拐、無差別殺人…一体何が起こっているのか。

    埼玉県警の槇畑と警視庁の宮條、被害者の元恋人が挑む謎はや、やがて閉鎖された社屋で開発されていた「ヒート」と呼ばれる薬に辿り着く─

    凄惨な事件を皮切りに物語が展開して行くため、全体に暗く靄がかかったような世界観で、ラストのヒートに冒されたカラスとの闘いはヒッチコックの「鳥」を思わせる緊張感と恐怖で、まさに激闘。
    最後まで手に汗握る展開だった。

  • ミステリというよりアクション・サスペンスという感じ。多少現実離れした話ではあるが、終盤の鳥肌が立つような疾走感のある展開は息をつかせない迫力がある。
    さすがに中山七里だと感心するのは、守備範囲の広さというか広範な知識。続編があるらしいが、主人公が誰になっての続編なのかは興味深い。

  • 話はとても面白いのですが、さすがに気持ち悪いですね。

全172件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山七里の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×