パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420793

感想・レビュー・書評

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  • 証拠よりメレンゲを、手錠よりケーキを。

    パティシエに転向した繊細すぎる元・刑事。
    事件解決の裏には、必ず彼がいる。

    警察を突然辞めた惣司智は兄の季が継いだ喫茶店でパティシエとして働き始めた。鋭敏な推理力をもつ智の知恵を借りたい県警本部は秘書室の直ちゃんを送り込み難解な殺人事件ばかり相談させている。弟をお菓子作りに専念させたい兄は、なくなく捜査の手伝いを。人の良い兄の困り果てた事態を見かねた弟は、しぶしぶ事件解決に乗り出す羽目に……。
    華麗な解決と究極のデザートを提供する、風味豊かなミステリー。

  • 初めての作家さん。
    リア充っぽい内容なわりに女の子がみんな可愛くないのは一体……笑
    むしろ兄弟がふんわりとしていて可愛らしい。
    人が良くて簡単に丸め込まれるお兄さんと、イケメンだけど控えめなパティシエ弟のキャラクターは魅力的だった。
    トリックに目新しさはなかったけれど、内容は時事的なことも含めて新鮮で面白い。
    最後の智の台詞に、ちょっと共感してしまった。

  • 悲しい事件やおいちょっとまて、の詰め合わせだけど、こんなケーキとお茶のおいしそうな喫茶店行ってみたい
    読者的にはラストのもって行き方がちと唐突な気がするしもやもや感は残るのだけど。何のせいにしても、強い人であっても、罪は罪で、それを自覚している人ほど抱えているものは重く、その分だけでも救われてる、という見方もあるんだろうけど、強引だった分他の展開にもできた気がして、平和脳に汚染されてる身としてはショボーン(´・ω・`)な…

    邪神だろうがモンブランの神様はいいのよ!
    あぁ濃いぃ珈琲とチョコケーキ食べたい

  • 人物設定がかなり無理がある。
    スイーツが色々と出てくるが、それがあまり美味しそうに思えないのが残念。
    唯一、桃のタルトの話は美味しそうかな。

  • 正直設定はいかにも無理くりすぎると思うんだけどラストにはちょっとやられちまったぜ的な。

    いやこれって普通に考えると犯人彼女しかいないよね、でもなんぼなんでもあからさますぎてどんでん返しへの伏線だったりするのか、なによりもしそれだとシリーズ物にしにくくなるよなあとかなんとか思ってたらやっぱそうだったという。

    でまあ智の回想からすると「許さなくていい」という許しこそがこのお話のミソだったのだなあと。

  • ・いくつかの事件を元警部のパティシエが解決していくミステリー。
    ・クライマックスが衝撃的。
    ・ケーキが食べたくなる。

  • 警察を突然辞めた惣司智は兄の季が継いだ喫茶店でパティシエとして働き始めた。鋭敏な推理力をもつ智の知恵を借りたい県警本部は秘書室の直ちゃんを送り込み、難解な殺人事件ばかり相談させている。弟をお菓子作りに専念させたい兄は、なくなく操作の手伝いを。人が好い兄の困った事態を見かねた弟は、しぶしぶ事件解決に乗り出す羽目に……。

    主役はお兄ちゃん。安楽椅子探偵的な役割はイケメンで菓子作りが得意で奥手な弟。兄弟二人のキャラクターはすごくいいし、お菓子もカフェメニューもおいしそうで、非常に好み。な、はずなんだけど、どうしても直ちゃんのキャラクターというか、県警本部のやり口というか、そこらへんが気になってしまって、残念。そもそも振り回す系のヒロインが苦手なせい。最後の方になってやっとなおちゃんの好感度がちょっとアップしたかな。とにかくお兄ちゃんが、弟思いだし悪知恵働くし意外と鋭いし、好み。
    殺人事件のわりにトリックは小粒で、だいたい話を聞いたら智が全部わかっちゃうので、ミステリーとしては微妙。お菓子とかカフェとか兄弟の話としてはとても楽しく読んだ。なおちゃんの好感度もあがったことだしシリーズ名っぽいのもついてるから続編に期待。

  • 【収録作品】喪服の女王陛下のために/スフレの時間が教えてくれる/星空と死者と桃のタルト/最後は、甘い解決を

  • 最初直ちゃんの存在が苛付いたんだけど、だんだん慣れてきて面白くなった。

    映像化に向いてそう~

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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