パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.27
  • (23)
  • (118)
  • (180)
  • (40)
  • (11)
本棚登録 : 1314
感想 : 149
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420793

作品紹介・あらすじ

警察を突然辞めた惣司智は兄の季が継いだ喫茶店でパティシエとして働き始めた。鋭敏な推理力をもつ智の知恵を借りたい県警本部は秘書室の直ちゃんを送り込み、難解な殺人事件ばかり相談させている。弟をお菓子作りに専念させたい兄は、なくなく捜査を手伝いを。人が好い兄の困った事態を見かねた弟は、しぶしぶ事件解決に乗り出す羽目に…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 喫茶プリエールのパティシエが、元警部で名探偵!といういかにも美味しいミステリ。店主の季兄ちゃんが語り手で、現役巡査の直ちゃんに弁護士の的場さんの4人で事件を解決したら、智くんの絶品スイーツでめでたしめでたし…なんて甘くはなかった! ラストの苦渋の推理が切なくてたまりません。

  • 弟の智が主人公かと思いきや、兄の季(みのる)のほうだった。
    警察で何があったかわからないけれど、あれだけ切れ者の智ならさぞかし周りの声に敏感になりすぎて嫌になったのだろう。おいしそうなカフェメニューに癒されながら読めた。最後の話は・・悲しかった。

  • つっこみ処満載です。

    第1話、被害者の犯行現場への足取りが不明としていたのに犯人が指摘されると乗せたバス運転手がすぐに判明。警察っってそんなに無能?それに『病気に偏見のある地域』って...

    第2話、朝食メニューで焼きたてスフレを提供する店って?しかもタバコをポイ捨てする工員の男が日曜朝からBLTとスフレって?!!

    第3話、二人で車で一晩で移動できる小屋に建築確認は必要でしょうか?母屋の付帯でしょうか?敷地分割は?

    そして最後第4話、こんなずさんな犯人をなぜ警察が捕まえられなかったのか?拳銃が使用されれば暴力団の関わりが疑われるはず。ましてや訴訟を抱えてたらなおさらです。警察ってそんなに無能?これでは税金泥棒です。

    さくっと思い出しただけですが疑問ばかり残ってなんとも言えない後味の悪さです。歯切れが悪い。

    直ちゃんの立ち位置も不明です。

    校閲は入らなかったのでしょうか?

  • 安楽椅子探偵。
    兄弟萌えとかする人にはオイシイ設定かもしれない。
    謎解きへのきっかけはほどよく散りばめられていて謎を追って行きやすい。
    それがために最後のお話は少し物足りない部分もあった。

  • Kindel版お試しですこしだけ読んだ。直ちゃんの話し方がすごくイラつくのだけど、弟くんがなんで警察をやめちゃったのかがとりあえず知りたい。(12月28日)

  • 推理やトリックはなんだか無理があるようなないような。ミステリーを期待すると裏切られるかも。
    兄弟(弟→兄)で萌え萌えしたのでそういう方面がお好きな方にはオススメ。

  • ミステリーとしてはどうなのかと思うけど、ケーキの蘊蓄や登場人物の雰囲気がとてもいいので、(その後の恋愛模様や新しいケーキの解説なども読みたいので)シリーズになると嬉しいです。でも、直ちゃんのしゃべりかたはちょっと変だと思うけど、、

  • 装丁の感じからすると明るい感じの話がメインなのかな、
    と思っていたよりもシリアスな話ばかりだった。
    特に最後の話はシリアスなものだった。
    でも、最後の話は、犯人はどういう体制で拳銃を撃ったんだろう。
    そういう撃ち方ってできるのかなぁ?
    もうちょっと明るい話だったら、もっと良かったかもしれない。
    全体としてのまとまりはあったので、そのあたりは
    決着がちゃんとついていてよかった。

  • 辞めていく警察官にそんなに執着するものか?
    まぁ小説だから良いけど。

    けどお兄さんが主で何だかよく分からなかった。

  • 光文社文庫の前の版だった。うっかり。
    やっぱり面白く読めたので良かったけれど、ちゃんと奥付とか確認して買わないとと思う。

全149件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

似鳥鶏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×