カキフライが無いなら来なかった (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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本棚登録 : 695
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420939

作品紹介・あらすじ

五七五の形式を破り自由な韻律で詠む自由律俳句を、妄想文学の鬼才せきしろと、お笑いの奇才「ピース」又吉が多数放出。「雨と冷蔵庫の音に挟まれ寝る」(せきしろ)、「転んだ彼女を見て少し嫌いになる」(又吉直樹)など、センチメンタル過剰で自意識異常な世界が広がる。五百以上の句と散文、著者二人の撮影写真から構成。文庫用書き下ろしも収載。

感想・レビュー・書評

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  • 「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった一年間のこと」て紹介されていて読んでみた。
    自由律俳句。
    はっきり言っておもしろかった。
    思わず大声で笑ってしまうほどツボってしまうのがありました。
    いい感じの世界観でした。

  • 俳句なのか分からないが、少ない字数だからこそ浮かび上がる情景がおもしろい。

  • 1970年生まれのせきしろと、1980年生まれの又吉直樹の共著。
    それより大分以前に生まれた私にも直球で面白い本。
    形式としては自由律俳句の句集であり、時折エッセイがさしはさまれる。

    自由律というだけに、定型をはみだしてこそ伝えられる思いみたいなものが溢れている。

    内容的には”あるある”的なもの、”なるほど”と感慨深いもの、”日常にひそむ新発見”、”誰に問われたわけでもないのにする言い訳” 等々。
    句として成立してるのかしてないのか、宙ぶらりんに放おっておかれて思わず下の句を詠んでしまいそうになるものもある。私はそうして楽しんだ。

    ちなみに、自分が共感できる句に付箋を貼ってみた。すると本が付箋だらけになった。
    この気持(付箋をはる気持)自由律俳句でなら詠めそうな気になる。

    エッセイを凝縮すれば自由律俳句で、自由律俳句を解凍すればエッセイなのだと思った。

  • 「妄想文学の鬼才」せきしろ氏(存じませんでしたが)と
    「お笑いの鬼才」ピースの又吉 直樹氏による共著。
    内容は、自由律の俳句とエッセイと写真。

    俳句と言っても「自由律」なので、
    五七五の音韻や季語などはまったくもって無視。
    危うく「ただのぼやき」にしか見えない危険性も(^ ^;

    が、とても魅力的なのです、この「俳句」たちは(^ ^

    身近で、情けなくて、頭でっかちで...
    宣伝文にある「センチメンタル過剰で自意識異常」が
    正に言い得て妙という気がする(^ ^

    家の近くの書店で、この本の続編に当たる
    「まさかジープで来るとは」を手にとって
    パラパラ見て一発で魅入られてしまって(^ ^;
    それならばまずは初号から、と思い購入。

    読み飛ばせば読み飛ばせる何気ない言葉たちだが、
    ふと立ち止まって「文字から広がる風景」を
    丁寧に追いかけてみたい気持ちにもなる。

    「ぼんやりにまみれている」
    「知らずに全部パーティーモードで撮っていた」
    「ほめられたことをもう一度できない」
    「手羽先をそこまでしか食べないのか」等々...

    最後のなぞは、尾崎放哉のような風格すら感じる(^ ^
    ...私だけだろうか(^ ^;

    これほどに人の「妄想力」を刺激する本を知らない。
    折に触れて読み返してみたい...というか、
    本当に常に座右に置いていきたい一冊(^ ^

    「まさかジープ」も、すぐ購入予定である(^ ^

  • ひざこぞうを見つめてお風呂にボケッとつかりたくなる、そんな本。

    又吉の書く文章が好きだ。
    せきしろさんの文章も初めて読んだけれど好きだ。
    句集はこれが好きというのが変わるので載せないにして
    又吉と太宰の偶然の一致はオチ含め何ど聞いても読んでもおもしろい。
    年に一度あるかないかの連絡を取り合う、おみくじより数千倍信用できる貴重な幼なじみ、ヒラとの思い出は、ほんのり甘酢っぱい。まるで初恋。

    いい本だった。
    ジープも是非文庫化を。

  • 「カキフライがないなら来なかった」、何かのキャッチコピーにしてはメッセージ性が薄すぎるが、なぜか惹かれてしまう、頭から離れない…。初めに本書を手に取った時に今まで感じたことのないような感情を抱いた。本書には、俳句が469句、エッセイが27編、写真が60枚収められていて、少しページをめくるだけで異様な雰囲気を感じ取ることができるだろう。また、私は自由律俳句という存在を初めて知った。日常の何気ない風景を切り取った、彼らの自由律俳句はどこか寂しげで時に笑ってしまう不思議な俳句だ。私が特に気になった俳句は、「まだ眠れる可能性を探している朝」「風呂桶の中で膝ばかり見る」「山では素直に挨拶できる」など、見落としてしまいがちな出来事を改めて思い出させてくれる。何度も読み返したい名作だ。

  • 日常の何気ないつぶやき「みたいな俳句たちに思わずにっこり。太宰絡みのエッセイがツボでした

  • 自由律俳句というものを この本で初めて知った
    「 あぁ この感じ 」とか 自分の中でもやもやした事のある気持ちが腑に落ちる感覚
    そういうものが すごく短い文に凝縮されていて面白い
    自分にも作れるかもしれないと思いやってみたが 何かのキャッチコピーみたいになってしまい 以外と難しい
    この本がきっかけで 尾崎放哉にも興味がわいてきた

  • 「カキフライが無ければ来なかった」がタイトルでなければ買わなかった。
    種田山頭火の無欲と比すとネタ本チックで突っ込みが入る

     又吉直樹の名が無ければ買わなかった

  • 2018.5.18読了

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著者プロフィール

1970年北海道生まれ。
主な著書に、映像化された『去年ルノアールで』や、『不戦勝』(共にマガジンハウス)『逡巡』(新潮社)『海辺の週刊大衆』(双葉社)などがある。
また、又吉直樹氏との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』(幻冬舎)、西加奈子氏との共著『ダイオウイカは知らないでしょう』(マガジンハウス)では、それぞれ自由律俳句と短歌に挑んでいる。

「2016年 『たとえる技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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