ねこ弁 弁護士・寧々と小雪の事件簿 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420946

作品紹介・あらすじ

最速でスーパーのレジを突破した者に遺産を相続させよ-。奇妙な遺言を残した資産家の謎を解く「レジ待ちオリンピック」。田舎町で案山子が相次いで失踪。その意外な犯人を追う「案山子だけが知っている」など、六編を収録。アイドル顔だが天才的な推理力を持つ小雪と、イケメン顔で不器用な寧々。弁護士姉妹が活躍するユーモア・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 弁護士の姉妹が往診弁護の旅先での事件を解き明かすというもの。妹がアイドル顔で頭が切れるけど変な奴で、姉は宝塚男役並みのイケメン顔で常識人だが、妹には甘い。ユーモアミステリーですな、軽い軽ーい。

  • うーん、この設定、このキャラ、この展開、自分には合いませんでした(笑)
    6編からなる短編連作で、ライトなミステリーなのですが、主人公の寧々と小雪のキャラクタが自分にはミスマッチ!
    さらに僻地に往診弁護という形で、訪問して相談事案から事件を解決していくのですが、そんな形態ってあるのかな?

    ■人質は猫
    猫を誘拐して身代金が要求されます。
    犯人とその目的は?

    ■レジ待ちオリンピック
    一番早くレジ待ちをクリアした者に遺産を相続させる。
    その遺言の目的は?
    そして、誰が一番早くレジ待ちをクリアできるのか?

    ■背番号12のカモ
    カモ農法に絡む物語。
    カモが増えた?盗難された?
    犯人は?

    ■案山子だけが知っている
    案山子が相次いで盗難されます。
    その目的、犯人は?

    ■お面の告白
    キツネ面を巡る物語。
    真相はホッコリ

    ■天空の密室
    密室のゴンドラで根付が紛失。
    犯人はゴンドラに乗り合わせた人物たち
    誰が根付を盗んだのか?
    事件の真相は?

  • 少々狙いすぎな感は否めないですが、謎の設定はなかなか面白いです。謎そのものに猫があまり絡まないのが、ちょっとタイトル負けかな。

  • 不協和音探してたらこっちがみつかった。
    天空の密室がよかった。
    小雪ちゃん美味しいなあ。

  •  イケメンで見た目男の寧々と、見た目アイドルの小雪の姉妹弁護士が活躍するライトミステリ。
     語り部は寧々だけれど、推理は全部小雪。スーパー天然なのに推理力だけはある、ていう超ベタなキャラ設定だったけれど、2人ともそんなに嫌なキャラてはなくて、普通に楽しめた。

     ただ、カモの話は、ちょっとどうかな。
     ちょっと偽善的すぎる。話の最後にそのことに触れてたけど、そんな教訓じみたこと、いちいち言うのもどうだろ。
     最初から食用で育てられてる生き物はどうなるの。
     いくら小雪が天然な性格でも、子どもじゃないんだから…。

     あと、案山子の話、年寄りが喋ってる喋り方、本当にこの地方の方言なのかな。
     カモの話では全然方言は使われてなかったのに。
     その点でちょっと現実味がそがれる。

     表紙の雰囲気が、昔読んだコバルト文庫とかティーンズハートとかを思わせて、何か懐かしい気持ちになった。

  • ストーリー ★★★☆☆
    ドタバタ度 ★★★★★
    感動度   ★★☆☆☆

    心理描写がほとんどなく、事実の羅列の文章に、最初は読みにくさを感じました。
    進むにつれて、著者の書きたいこと、読者に感じさせたいことが、何となく読み取れるようになってきました。
    もっと伝わりやすい文章表現であれば、それなりに感動できるストーリーなのですが。
    ドタバタと感動的なストーリーは、上手く書けば融合できると思います。

  • お笑いにおけるツッコミって大事なんですねぇ。いっそ両方ボケ倒してれば突き抜けちゃいますけど、相方がツッコミになりきれずに振り回されてる、さらにはボケに期待し始めますから観客は呆気にとられるのみ。
    弁護士姉妹の名前の一文字目をとって「ねこ弁」。姉は真面目で努力型のイケメン。妹は猫と食べ物の事しか考えてない天才肌の美少女(?)。もちろん妹がボケです。弁護士の職業倫理うんぬんより、年齢的に許されない猫耳・猫バッグ。猫とみれば写真を撮りまくり、仕事を二の次にして郷土料理を食べ漁る。いくら猫好き仲間といえどもこれは馴染めません。姉が手綱を握っててくれればいいのですが、呆れているようなことを言うわりに根がシスコンで、推理に関しては完全に妹に丸投げ。ブレーキなしで全面的に妹バカになってくれれば笑えたかもしれません。どうでもいい謎をどうでも良く解決するにしても、とことん真剣に向き合っているか、とことんふざけながら対処していくかすれば、読んでる方も一緒に悩んだり馬鹿馬鹿しさに笑ったりできるのに。バカミスってさじ加減が難しい。

  • 猫専門の弁護士。……ではありませんでした。まあ猫関連は多いですけれど。寧々と小雪、美人姉妹弁護士が活躍するミステリ短編集です。二人合わせて「ねこ弁」ね。
    お気に入りは「レジ待ちオリンピック」。うわ、レジ待ちの極意……奥が深いっ! ってのに不覚にも感激してしまいました。買い物行ったときに気を付けて見てみよう(笑)。だけどこの肝心な点については、きっと猫を飼ってる人ならすぐわかるだろうなあ。

  • 猫愛が行きすぎてちょっと行動不審だが推理力に才のある妹と,その危うさを見守る姉との二人三脚弁護士業話・・・というより探偵ものっぽい推理小説.

    全体的に可もなく不可もなくといった感じでした.6つの短編はほぼ独立しており,どれも軽い感触.先の展開も予想しやすいのですらすらと読んでいけると思います.あまり読後感として残るものは無いのですが,ちょっとした時間にほっこりしたければ,といった感じでしょうか.

    ねこ弁と聞くと,ねこ鍋のようにねこの弁当を想像してしまうのですが,そういう件は一切無かったですね.

  • 猫好きな妹とそれを心配する?姉の弁護士姉妹が、依頼人のところで起こる事件を解決していく短篇集。

    特にこれといっていいなあと思うところもないのですが、猫が出てくるだけでまあいいかと思えました。

    シリーズになってるのかなあと思いながらbooklogで検索したら何冊か表示されたのでいろいろなお話がこれ以外にもすでにあるようです。

    また手に取るかどうかはわかりませんが、それなりに面白く読ませていただきました。

    (以上、ブログ全文です。)


    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4589228.html

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著者プロフィール

1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。『雪冤』で第29回横溝正史ミステリ大賞、及びテレビ東京賞をW受賞。ほかの著作に、『罪火』『確信犯』『共同正犯』『獄の棘』など。

「2023年 『正義の天秤 毒樹の果実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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