正三角形は存在しない 霊能数学者・鳴神佐久に関するノート (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎 (2013年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344420984
作品紹介・あらすじ
猿倉佳奈美は「幽霊が見たいのに霊感ゼロ」の女子高生。"見える"と噂のイケメン同級生ユウに近づくと、彼の兄・鳴神佐久は霊現象を数学で解説する変人霊能者だった。「悪霊に会ってみたい」という佳奈美に、佐久は「片化粧」という呪術を教えてしまう。するとユウが激怒。彼には何が見えている?ホラーだけど胸キュンの青春オカルトミステリ。
感想・レビュー・書評
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不思議なタイトルですが、オカルト×恋愛ミステリーと言う感じでしょうか。
猿倉佳奈美(カナ)は、今時の女子高生。
幽霊が見たいのに、霊感ゼロ。
友達のメイコと共に、幽霊に出会うため、八方手を尽くす。
そして、出会った同級の鳴神雄作(ユウ)や、彼の兄で大学生の鳴神佐久(サク)。
2人は、鳴神家の当主とその弟。昔から鳴神家の男性は霊感が強く、代々拝み屋を継いで来たと言う。
ある事件から、カナ、メイコ、ユウ、そして佐久たちは、実家の鳴神家の蔵へ向かう。
そこで、見たものは?
友人メイコに付いた憑依霊を除霊するために、ユウたちが取った行動とは?
最後は、しみじみホロリとさせます。
そう来たか...
人の想いは、霊となっても、人に寄り添うものなんですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もっと数学っぽくしても良かったのでは?
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いいね、結構好きです、こういうかんじ。
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sg
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どうしても幽霊を見たい主人公は、幽霊が視える、と噂の
同級生を友人から教えてもらった。
それが理由で話しかけられたら、嫌だろうな、ですが
あっけらかんとしている主人公に、毒気が抜けます。
面白がっているようにも思えますが、何だか違う感じ。
いや、見たいのは見たいみたいですが。
と思っていたら、なラスト。
思いっきり騙されました。
幽霊について、落ちが分かるまでの4話分が
そのための布石だというのに驚きです。
最後まで読んで、ざ~っと流れていく、今までの情報。
このために組まれた、と言っても過言ではない話達に
面白かった! としか言いようがありません。
ただ…同級生の兄については、若干問題あり?w -
2016年3月16日読了。
2016年82冊目。 -
「幽霊が見たいのに霊感0」の女子高生が「見える」と噂の同級生に、霊が見たいがために急接近して…?読み始めは主人公の身勝手さにちょっとイラっとしていたのだが、青春っぷりとラストの謎解きで、なるほど〜と納得。後で見たらあらすじに「胸キュンの青春オカルトミステリ」てあった!