- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344421196
作品紹介・あらすじ
家族って何?「ラストファンタジー」とは「空想、幻想の世界と決別し、現実を生きる」という意味。母親に捨てられ、父親と死に別れた経験を持つシングルマザーはまっとうに子供を育てることができるのか。北海道への熱く哀しい思いとともに、小説とエッセイをミックスして、「水曜どうでしょう」の鬼才、鈴井貴之のルーツと今を一冊に凝縮。
感想・レビュー・書評
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ミスターどうでしょうである鈴井氏の著書と言うことで購入。エッセイ・小説・エッセイ+書下ろし小説という構成が新鮮だ。その中身はダークなミスターを見た感じ。エッセイ部分を読むと「人付き合いが苦手」とあり、場面場面で役割を演じる=人格を変えるという著者の姿を主人公に演じさせているのが良くわかる。そして、残念ながら主人公の女性・満里恵の独白での進行に男臭さを感じるのだ。ラストで横峰Dになかなか良い台詞を喋らせているが、藤村Dを思い浮かべ、その残像が消そうにも消せなかった(^^;
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天邪鬼な鈴井さんらしい視点、シナリオ。
自分晒したくない、それが怖いから誰か役を演じる、っという考え方にとても共感出来る。
裏を勘ぐる事≒視点を変える事も納得。
あと、カタカナの使い方と、言葉の繰り返しがちょっとホラーに感じる(笑) -
ファンタジー色の欠片が一つも見当たらないグレーな世界
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ミスターどうでしょうのエッセイを読んでいたので予想どおりはじめは暗さを感じたけど、最後は希望を感じる内容だった。