北海道室蘭市本町一丁目四十六番地 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421240

作品紹介・あらすじ

父ヒロシには、右手の親指がない。若い頃、鉄を延ばす機械でマンガみたいに広げちゃったから。笑わせてばかりの父に、昔話をせがむと-。兄が生まれた時、大喜びして母に菊の花束を贈ったこと。初めて買ったステーキ肉を、緊張した母が黒焦げにしたこと…。貧乏だったが、いつも笑顔と幸せがあった。俳優・安田顕の感性が光る、家族愛エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 大泉エッセイに続いて、今度は安田くんのエッセイ。普段あまりエッセイは読まないのだけど、文章から人柄が見えるような気がした。
    特にファンではないという人よりは彼のことを見ていると思うけど、初めて知ることも多く。でも彼への印象が変わったとかそういうことはなく、私の中の安田顕のイメージに厚みが増した感じ。ほんの一部だけでも、過去を知れたからかもしれない。
    ドラマに映画に大活躍な安田くん。これからも応援しています。

  • 連載がなかったら、父親とこんなに話すことはなかっただろう。そして、父親のことを、家族のことを知ることはなかっただろう・・・。ヤスケンはそう振り返る。そして、この家族のことを私たちも知る。
    ここには昭和の安田家が息づいていて、貧しくても大笑いや苦笑いを繰り返しながら、たくましく生きていた。挿絵はおそらく娘さんの描いたものだろう。これはヤスケンの家族につながる本でもある。
    父は労音に勤めたこともあり、音楽や演劇に親しんでいた。酒好きで、ちょっと奔放なところがあるけど、どんな時もユーモアを忘れない。
    母和江は、一番幸せだったことは「お兄ちゃんとアンタを産んだこと」という。
    どんな時でも笑いを忘れずに乗り切る父、辛抱強く、幸せを築きあげる母。
    苦労人のヤスケンだけど、今があるのはもちろんこのご家族のおかげだと思った。

    北海道の室蘭、いまはもうないこの番地で繰り広げられた家族の物語。

  • 今年に入ってTEAM NACSを応援するようになり、きっかけは安田さんの演技でした。
    本が出ているということで。

    素敵なお父様、お母様だなぁと。
    そして時折出てくる奥様や娘さんのことも読んでいて微笑ましくなり。
    優しい、素敵な人だなぁと改めて思いました。

  • 【最終レビュー】

    図書館貸出・連載エッセイ集+α。

    ※CUE FAN MOBILE会員登録(会員限定更新内容チェック・情報入手の為)兼メルマガ登録:4月手続済。

    同世代の立場柄・好きな俳優の一人として、タイミングよく

    『日曜劇場・小さな巨人―出演決定』を通じ、その流れのままに

    〈CREATIVE OFFICE CUE―公式モバイルサイト内・プロフィール(メルマガ購読・会員登録手続済)〉

    今回、初めて(笑)目を通した折、この著書の存在を知ったのがキッカケです。

    家族を心底から特に大事にしているという点で、前々から片隅で存知済でした。

    『小さなひとコマの数々』

    自分の懐の中で、噛み締めつつ大事にしている印象を何気なく感じさせます。

    普段、表沙汰にはされていない、全く未知の世界だった

    〈ありったけの生身の想いの数々〉

    自分の気持ちに正直に向き合いつつ、父親との直接対話を通して

    〈『ささやかな一つ一つの数々』を新たに見つけだす過程〉

    特に印象に残っているのが

    〈あらゆる出来事・人などに対する『観察眼』が『究極に際立っている』こと〉

    内容全体を通して、それはとてつもなく感じ入っていましたし、これは、自分にとっても

    〈新たな発見〉の〈一コマ〉と言い切れます。

    加えて

    〈丁寧な言葉の響きそのものにも、しんみり、自然体に伝わる空気感〉

    読み進めながら随所に感じていました。

    自分と同世代の環境という点でも

    〈映画雑誌・レコード・街の映画館…〉

    というキーワードを通して、ふっと懐かしさも噛みしめている感覚も同時に覚えながら。

    今まで、作品を通してでしかなかったのが

    こうして

    [あらゆる側面を持ってる部分・不器用ながらの人間味そのもの]

    を著書を通して観ることができたこと。

    わずかながらも一歩、身近に感じられたかと…

    こうしてレビューをまとめつつ、そう感じています。

  • ヤスケンこと安田顕さんによるエッセイ集。
    読み進めるごとに、親子の愛情とか、安田さんの父を思う気持ちとかが自分の感情と重なって胸がいっぱいになりました。

  • 201401/ファン向けと思いきや、安ケンの文書は味があるのでじんわり来るいい一冊。

  • エッセイを読み、だんだんと面白くなっていくという、いや、うまくなっていくというひろし氏の感想に同意。
    小説家が書くエッセイとは比べられないけれど暖かくていい本。ヤスケンのパパのファンになる。
    いいオヤジ。

  • 最近ヤスケンさんが妙に気になり(笑)、一気に読んだ。
    黙っていれば二枚目なのに、振り幅広い人ですよね。そして時折見える根暗な一面。このエッセイを読んでなんとなく腑に落ちた気がします。

  • 書店で見かけたとき、実はミスターこと鈴井貴之氏の著書と並んでいた。どちらも買えばいいとも思ったんだけど、結局迷ってヤスケンだけを手にした。
    (ミスターごめんなさい。またの機会に)

    そのタイトルと表紙に惹かれたんだろうなあ。

    大泉洋ちゃんが、ヤスケンに初めて会ったときの第一印象を「部室の隅に体育座りで、爪を噛んでいた」という件がとにかく衝撃的で、印象的で。それがずっと残っていたからか、連載をまとめたこの本を読み始めて、なるほど合点がいくことが多かった。
    洋ちゃんは知ってたけど、ヤスケンも次男坊だったとは。初めて知った。

    この本はヤスケンが父ヒロシを通じて語る、父の、母の、息子や孫や故郷室蘭の物語。(と言ってもエッセイです)

    思いがけずにとってもカルチャーショックだったのは、室蘭には戦時中空襲があったこと。それによってヤスケンのお父さんは幼少期疎開していたこと。それは室蘭が製鉄業で栄えていたからなのは容易に想像できたんだけど、同じ北海道に住んでいながら、これほどまでに違うとは。知らなかった。

    どちらかというと個性的で、決して陽気な感じじゃない雰囲気のヤスケンだけど、特に舞台では惜しげもない脱ぎっぷりは、どうもお父さんの影響が大きいことも、読み進めていくうちに納得。爪を噛むくらい寂しがり屋なのも納得。最近では東京での仕事も多くなって、家族と離れて生活する時間が長くなり、ひとり居酒屋へ行く哀愁漂う姿も容易に想像でき。

    思えば、演技派と言う意味では「manhole」の主役に抜擢された時、当時から洋ちゃんよりもミスターの評価が高かったのかなと思う。洋ちゃんはどちらかというと名前のように陽気で明るく、人柄が前面に出てくるのに対し、ヤスケンは決してはじけない。でもはじけられるものもちゃんと持ってるし、それが今、ドラマでも個性派としてひときわ輝き、なくてはならない存在になりつつあるのかな、と思う。

    いずれにしても、苦労しながらも笑いのある家庭で育ててくれた父や母の背中をしっかり見ながら育ったであろうヤスケンの、優しい気持ちが痛いほど伝わる1冊。

    エッセイ的には星野源ちゃんテイストで、とっても下の話が多くて思わず笑ってしまうが、油断してると泣かされました。

    帯広と苫小牧、そして室蘭は行ったことないんだよなあ。

  • すごく良かったです。


    家族がありました。
    おやじがいて、
    おふくろがいて
    自分がいる


    この事がどれだけシアワセな事かと思いました

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