最強の経済ヤクザと呼ばれた男 稲川会二代目石井隆匡の生涯 (幻冬舎アウトロー文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421349

作品紹介・あらすじ

政財界に根深く食い込み"最強の経済ヤクザ"と畏られた、稲川会二代目会長・石井隆匡。昭和の裏社会を牛耳り「東急電鉄株買い占め事件」や「皇民党事件」など、世間を震撼させた事件の知られざる事実が明かされる。この男の存在なくして、昭和の日本は語れない。決して表舞台に出ることのなかった、昭和の歴史を作った伝説のヤクザの一生。

感想・レビュー・書評

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  • 任侠物語

  • 面白いけど。。

  • 「経済ヤクザ」といえばすぐに思い浮かぶのが石井隆匡・元稲川会会長でしょう。東京佐川急便事件、平和相互銀行事件、東急電鉄株買い占めなど、経済系ノンフィクションのお好きな方なら何度も名前を目にしたことがあると思われます。

    本書はその石井隆匡氏の生涯を描いた伝記小説です。「週刊実話」の連載が元になっているとのことで、なんというか、実話系週刊誌の読者が喜ぶのはこういうお話なのかなあと思いながら読んでおりました。「兄貴…」「ヤロー!」などなど、普段あまり目にしない文体が飛び交っていて新鮮でした。余談ながら週刊実話とかアサヒ芸能とか、息の長い雑誌ですが、どういう読者層が支持しているのかいまだに謎です。

    さて、伝記小説というものはどうしてもそうなってしまうのでしょうが、どこまでが実話でどこまでが筆者の想像なのか区別がつきかねるところが多々あります。特にこういうテーマだと、書けること書けないことあるでしょうから、どうしても眉に唾をつけながら読むことになりました。

    印象的だったシーンは、成田山参拝と長野刑務所における読経のエピソードでした。"石井の祈りはいつも長かった。静かに手を合わせ、何者かの声を聞くようにジィーッと無心で拝んでいる。真夜中のシンとした静寂の中で、石井が唱えるお経だけが聞こえてくる"、"その長野刑務所でも、石井は毎朝、起床時間より一時間早い五時に起きて、読経し手を合わせることを己に課していた"

    本書の最後でも述べられている通り、結局のところ「経済ヤクザ」というイメージは世間が張り付けたレッテルでしかなく、その歩みはあくまで"根っからの博徒"としての生涯であったようです。本書はその生き様を描いたものであり、最初に述べた経済事件に関する記述はわずかです。そんなわけでなかなか興味深い本ではありましたが、経済系ノンフィクションだと思って読むと完全に肩透かしを食らいます。ヤクザ小説です。

  • タイトルに魅かれて買ったのに経済ヤクザな話は少な過ぎてがっかり。480ページもあるのに400ページくらいまで抗争、跡目、○代目、盃、兄弟分そんな文字ばっかり。

    一番知りたかった「東急電鉄株買い占め事件」とかほとんど触りだけ。

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著者プロフィール

1953年、山形県生まれ。法政大学卒業後、フリーライターとして活躍。ベストセラーとなった『ヤクザに学ぶ』シリーズ他、著書多数

「2019年 『最強武闘派と呼ばれた極道 元五代目山口組若頭補佐 中野会会長 中野太郎 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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