試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2014年2月3日発売)
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  • 本 ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421509

感想・レビュー・書評

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  • さらさらとした読み心地の恋愛小説。
    きゅんっとするお話もあって、楽しめました。
    主人公たち、みんな、応援したい。

  • タイトルに惹かれて、完全にジャケ買いした本です!

    女の人は試着室で彼氏とのデートで着るために彼氏や好きな人を思い浮かべたりするんでしょうか…
    そんなふとした瞬間に思い浮かべる人はやはり本当に好きな人なのかもしれないです!

    そんな風に思われる男になりたいものです
    残念ながら今のところ誰もいませんが泣

    この本の中のセリフで
    「このドレスを着て、新しい恋をしたい。
    みっともないほどに、人を好きになってみよう。」

    自分も10年以上そんな、みっともないほどに人を好きになってないなぁとしみじみ思ってしまいました。

  • 読書に疲れていた今日この頃。ふと手に取ったこの本に救われた…。心の固いところを優しくほぐしてくれるような優しくも前向きな物語。
    試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。なんて素敵な言葉だろう。最近歳を重ねて似合う服が変わっていくのを悩んでいたりしたいたけれど、逆に今だからこそ似合う服があるということに気づかせてくれた。ありがとう

  • 2020年6冊目。本屋でふと手にとってみた一冊。
    短編はどれも読みやすく、サクサク進む。が、続きが読みたくてしかたない!という衝動は少なめ。日常の中でふと思い出すような愛おしい切なさに溢れており、なんとなく自分の好きな人、好きだった人が頭をよぎる本。
    「本を読んでいて思い出したら本気の恋かもしれない」。

  • 最近は、ネットで無難な同じような服しか買ってないな、と思いながら読みました。
    セレクトショップの試着室で服を試着しながら、今の自分に似合うのか考えてみる時間って大切だなと思いました。

  • アラサーの女性5人がそれぞれ主役の短編集。
    タイトルのとおり、みんな恋をしています。それは現在進行系だったり、過去の恋だったり。マンネリに陥っていたり、はたまた公にはできない恋だったり。

    女性もアラサーにさしかかると、恋愛はもちろん、仕事、友情、結婚など悩みはつきないもの。

    そういったいろんな悩みのまっただ中にいて身動きが取れなくなっている主人公たちの背中を、ぽん、と軽やかに押してくれるような素敵な服と出会い、そして一歩踏み出すラストがすごく好き。
    みんなが前を向いて歩き出すその瞬間で終わっているので、もうちょっと続きを読みたい!とも思うけれど、でもここで終わるのがベストなんだろうな。こちらもつられて前向きな気持ちになります。

    最近はプチプラの服を買うことがほとんどで、めっきりセレクトショップでお気に入りの1枚を探すような服の買い方をしなくなってしまいましたが、この本を読んで久しぶりにわくわくするようなお買い物がしたくなっちゃいました〜

    さっと読めて、前向きかつリラックスした気持ちにさせてくれる、とてもオススメの一冊です。

  • 恋愛に悩む女性たちが、ひとつのショップで似合う服を選び、前を向いていく物語。
    服は毎日着ているものだけど、こだわって選びたい時は誰にでもあるはず。
    素敵な服、自分に似合う服を買った時の高揚感、充実感で明るい気持ちになれる。そんな女性たちの瞬間に立ち会える作品。

    全体的にオシャレで、服を買いに行きたくなる。

  • 試着室で思い出したら本気の恋だと思う。

    っていうタイトルを見たときに、そう?と思った。
    本気の恋じゃなくても、誰かを思い出すことはあるだろう、って。
    でも読んでみてわかった。これは試着室でただ服を試着するだけじゃなくて、自分に似合う服を選びながら、自分に似合うとは何かを考えながら、自分に本当に似合うと思った服を、あの人はどう思うか、っていうところまで考えて、その人を思い出したら本気の恋なんだ。
    舞台となるお店には、色々な想いを持った女の人が来店する。試着室で一回自分の心も丸裸にして、こんな自分もありかな、と思って新しい自分を試着する。
    こんな新しい自分どうかな、って思った時に思い出す人に、本気の恋をしてるってことだと思う。

  • サクッと読めて面白かった。
    若かりし頃を思いだす一冊。

    若い頃は、
    自分の好きな服=似合う服で、一目惚れして試着して購入と迷いがなかった。ほとんど店員さんに相談などした事もなかった。コレを着てどこ行こうと心躍らせていた。
    歳と共に好きな服=似合う服=購入ではなくなり、
    TPOだったり、人からどう思われるかだったり、サイズ感や値段だったりが重要で、自分がどんな服が好きかがどんどんわからなくなった。アソコに行くための服探し。若さゆえなのか自信満々だった日々。多少傲慢さもあったと思う。懐かしいとは思うが戻りたいとは思わない。体型は戻りたいですけど…笑。歳を重ねた分、明日のコーディネートより、今晩の献立が重要だったり、同じお金を使うなら洋服よりレジャーや生活に使うだったり、大事なことが変わったんだと思う。洋服は自分だけの物。若い頃は自分が一番大事だったけど、今はそれだけではなくなったと言うことかな?

    それでも、ファストファッションが溢れる時代でネットで購入が当たり前だけど、こんな店員さんがいてくれたなら、お店に行ってあれこれ相談しながら購入も良いのかなと思う。コレを着てどこに行こうと考えるだけで、心躍らせることのできる服を。

  • どれどれ、たまには恋愛小説でも読むか、なんて上から目線だった自分を恥じた。

    5話連作短篇集。恋に行き詰まった主人公たちが訪れる、洋服セレクトショップ「Closet」 サラリと、的確にアドバイスをくれる背が高い店員。

    選んでくれた服を着た自分を見つめると、恋の道しるべも見えてくる。

    誰もが服を選ぶ時、見せたい人を思い描いた記憶が蘇るだろう。
    名前がカタカナなのも、読み手が主人公と入れ替わり易くなっている。

    各章題が秀逸、それだけでもグッときた♡
    「感情は年を取らないかもしれない。対処の仕方が大人になっていくだけで」

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著者プロフィール

尾形真理子(おがた まりこ)
1978年、東京都生まれのコピーライター・制作ディレクター。2001年日本大学法学部新聞学科卒業後、博報堂に入社。ルミネをはじめ、資生堂、Tiffany&Co.、キリンビール、日産自動車など多くの企業広告を手がける。朝日広告賞、TCC賞など多数受賞。
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』(幻冬舎)で小説デビュー。

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