試着室で思い出したら本気の恋だと思う (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 8808
感想 : 693
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421509

作品紹介・あらすじ

年下に片思いする文系女子、不倫に悩む美容マニア、元彼の披露宴スピーチを頼まれる広告代理店OL…。恋愛下手な彼女たちが訪れるのは、路地裏のセレクトショップ。不思議な魅力のオーナーと一緒に自分を変える運命の一着を探すうちに、誰もが強がりや諦めを捨て素直な気持ちと向き合っていく。繊細な大人たちの心模様を丁寧に綴った恋物語。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて、完全にジャケ買いした本です!

    女の人は試着室で彼氏とのデートで着るために彼氏や好きな人を思い浮かべたりするんでしょうか…
    そんなふとした瞬間に思い浮かべる人はやはり本当に好きな人なのかもしれないです!

    そんな風に思われる男になりたいものです
    残念ながら今のところ誰もいませんが泣

    この本の中のセリフで
    「このドレスを着て、新しい恋をしたい。
    みっともないほどに、人を好きになってみよう。」

    自分も10年以上そんな、みっともないほどに人を好きになってないなぁとしみじみ思ってしまいました。

  • 2020年6冊目。本屋でふと手にとってみた一冊。
    短編はどれも読みやすく、サクサク進む。が、続きが読みたくてしかたない!という衝動は少なめ。日常の中でふと思い出すような愛おしい切なさに溢れており、なんとなく自分の好きな人、好きだった人が頭をよぎる本。
    「本を読んでいて思い出したら本気の恋かもしれない」。

  • サクッと読めて面白かった。
    若かりし頃を思いだす一冊。

    若い頃は、
    自分の好きな服=似合う服で、一目惚れして試着して購入と迷いがなかった。ほとんど店員さんに相談などした事もなかった。コレを着てどこ行こうと心躍らせていた。
    歳と共に好きな服=似合う服=購入ではなくなり、
    TPOだったり、人からどう思われるかだったり、サイズ感や値段だったりが重要で、自分がどんな服が好きかがどんどんわからなくなった。アソコに行くための服探し。若さゆえなのか自信満々だった日々。多少傲慢さもあったと思う。懐かしいとは思うが戻りたいとは思わない。体型は戻りたいですけど…笑。歳を重ねた分、明日のコーディネートより、今晩の献立が重要だったり、同じお金を使うなら洋服よりレジャーや生活に使うだったり、大事なことが変わったんだと思う。洋服は自分だけの物。若い頃は自分が一番大事だったけど、今はそれだけではなくなったと言うことかな?

    それでも、ファストファッションが溢れる時代でネットで購入が当たり前だけど、こんな店員さんがいてくれたなら、お店に行ってあれこれ相談しながら購入も良いのかなと思う。コレを着てどこに行こうと考えるだけで、心躍らせることのできる服を。

  • 色んな想いで服を選ぶ。着飾るというのもあるかもしれないが、自分が気持ちよくなれるコーデがいい。気分も変わるだろう。人と違うのが個性ではなく自分らしいのが個性なんだ。年を重ねて思考も体型も変化して、気に入っていたはずの服にときめかなくなった今日この頃。自分に合うものを見つけたい。

  • 試着室で思い出したら本気の恋だと思う。

    っていうタイトルを見たときに、そう?と思った。
    本気の恋じゃなくても、誰かを思い出すことはあるだろう、って。
    でも読んでみてわかった。これは試着室でただ服を試着するだけじゃなくて、自分に似合う服を選びながら、自分に似合うとは何かを考えながら、自分に本当に似合うと思った服を、あの人はどう思うか、っていうところまで考えて、その人を思い出したら本気の恋なんだ。
    舞台となるお店には、色々な想いを持った女の人が来店する。試着室で一回自分の心も丸裸にして、こんな自分もありかな、と思って新しい自分を試着する。
    こんな新しい自分どうかな、って思った時に思い出す人に、本気の恋をしてるってことだと思う。

  • 同じショップに集う恋に悩むアラサー女性達の短編集。

    主人公達が自分ではいつも選ばないタイプの服だけど、似合っていてその時の心情に寄り添い、前を向けるような1着を探してくれるショップです。

    店員さんはとても謙虚で、皆まで言わずとも、悩みを抱えたお客さんの気持ちに寄り添う接客がとても素敵です。

    モデルになったショップがあるのだとしたら、行ってみたいなぁと思いました!

    どのお話もよかったけれど、「可愛くなりたいって思うのはひとりぼっちじゃないってこと」のお話が一番好きで、帰国子女の美濃田くんにキュンキュンしました!

    読み終わると、ほっこりした気持ちになりました。

  • 良くも悪くも、よくある感じの恋愛の話だった。共感できる部分も多かったけど、面白みがあんまりなかったかな。

    背中にぜい肉がつくと生活感が出るっていう言葉が刺さった…。

  • この印象的なタイトルが前々から気になってて、読んだあとに著者の尾形真理子さんについて検索してみて納得。この方、元は売れっ子コピーライターで、主にルミネの広告のコピーを多数手がけていたそう。
    ちなみにこのタイトルも、元々はルミネの広告に使われたコピーで、本書は短編集なのだけど、それぞれのタイトルもほとんどがコピーとして使われたもののようです。
    「悪い女ほど、清楚な服がよく似合う」とか、女性ならではの観点に、いちいち深く頷いてしまう感じ。

    closetという、渋谷にあるセレクトショップが必ず登場する短編集。タイトルの通り、試着室にて試着中に想いを寄せる彼のことを頭に思い浮かべる女性たち。
    長年付き合っている恋人であったり、片思いをしている同僚であったり、不毛な恋だと分かりながら離れられない不倫相手であったり。
    東京のあらゆる場所で働くいわゆる普通の女性たちの恋。超美人なわけではなく、モテモテなわけでもない、だけど出来るだけ綺麗な自分でいたくて、お気に入りの洋服がたくさんあるclosetに足を運ぶ。
    作風はさすがルミネのファッション系コピーを手がけている作家だけあって、雑誌で言えばsweetとかarを読むような世代が一番共感しそう。
    こういうのを読むと、普通に昼間働いて恋愛を愉しむ女性に憧れてしまう。笑

    最後に短く、closetを営む女性にスポットが当たるのだけど、何気にそれが一番印象に残ったかもしれない。
    さりげない気遣いが出来るけど押しつけがましくなく、スタイルが良くてセンスも良い、素晴らしいショップ店員にしてスタイリストでもある彼女の恋。

    著者の名前で検索すると、ルミネの広告もたくさん出てきて、すごく可愛らしい。見たことがあるのもいくつかはありそう。

    好きな人のために綺麗になりたい。という思いが、このタイトルに繋がる。
    健全で前向きで美しい想いだな、と思う。

  • ずっと気になってはいたけどなんとなく読む気になれず、自分が浮気相手であった事が発覚したこのタイミングでなんとなく手に取ってみた。試着室で思い出すことはなかった恋だったけど、新しい服を買ったら今すぐにでも着たい私が、その人と会う日におろそうと3日も我慢したこと、紛れもない恋だった。

  • 恋に悩んだら、セレクトショップ「Closet」(クローゼット)の試着室に入ってみよう。

    どこにセレクトショップ「Closet」があるのかわからないって?

    その入り口はここ、「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」の中にあります。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    渋谷区神南にある、セレクトショップ「Closet」。

    「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」は、「Closet」を訪れた5人の女性と、店主の恋模様をえがいた小説です。

    しかしこの、タイトルに「やられた!」方は、多いのではないでしょうか。
    長いのに一発で覚えてしまう、記憶に残るタイトルです。
    それもそのはず、著者の尾形真理子さんは、広告代理店でコピーライターや制作ディレクターをされていたそうで、朝日広告賞グランプリを受賞したこともある実力派コピーライターさんです。 

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    この本に登場する5人の女性は、生きる場所も、恋愛模様も、服をさがしにきた理由も、それぞれ違っています。
    そんな5人に共通するのはただ1つ。
    うまくいかない恋を抱えていて、どうしようもない気持ちに悩んでいること、です。

    「Closet」の服や店主との出会いによって、彼女たちにもたらされた変化とその未来は、
    もしかしたら、自分にも覚えのある恋かもしれないし、これから出会うかもしれない恋ののお話かもしれません。 

    「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」を読んでいると、まるでオムニバスなショートドラマを見ているような気分になりました。
    おなじ「Closet」の試着室は登場するものの、5人それぞれの出した「こたえ」は、まったく違っていて、それぞれ味わい深かったです。

    「恋に悩んだあの頃、わたしもこのお店に行きたかったな…」と思うくらい、セレクトショップ「Closet」は、素敵なお店でした。 

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著者プロフィール

尾形真理子(おがた まりこ)
1978年、東京都生まれのコピーライター・制作ディレクター。2001年日本大学法学部新聞学科卒業後、博報堂に入社。ルミネをはじめ、資生堂、Tiffany&Co.、キリンビール、日産自動車など多くの企業広告を手がける。朝日広告賞、TCC賞など多数受賞。
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』(幻冬舎)で小説デビュー。

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