魔女と金魚 (幻冬舎文庫)

著者 : 中島桃果子

• 幻冬舎 (2014年2月6日発売)

作品紹介・あらすじ

無色透明のビー玉の囁きを聞き、占いをして暮らしている魔女・繭子。浮気調査、失せもの探し、未来予想-たいていのことは解決できるが、なぜか自分の恋だけはうまくいかない。恋人の要には、彼女がいるのだ。しかも酔っぱらった要に、お金を盗られてしまい…。仕事は発展途上、恋人は彼氏未満。焦りを勇気に変えて生きる繭子の成長小説。

感想・レビュー・書評

[藍さんの感想 · 2023年12月17日]

キラッキラの世界にドロっとした現実があって、より現実が際立つような話だった。
魔法とか砂糖とか、こんなにファンタジーに振り切っているのに現実世界とリンクしている様で面白い。一度は憧れる異世界にも、自分たちと変わらないどんよりした悩みもあるんだなーと気づいた。才能がある人も恵まれなかった人も、溌剌と仕事している人ものんびりしている人も、みんな同じような悩みを抱えているのかもしれない。

[まめもやしさんの感想 · 2020年8月26日]

ほっこりとした世界観のファンタジー。
恋愛によって摂食障害になってしまったさおりふみかという女性が私に似ていてドキッとした。彼女の「自分を肯定して幸せな気持ちにしてくれる人がいるのに、自分を否定し、馬鹿にしている人のことばかり考えるのは、世の中で一番不幸なことよ」や「人って、自分にないものはすぐに見つけることができるのに、すでに在るものにはなかなか気づけなかったり、またはそんなことが何？って思って、大切にできないのよね。どうしてなのかしら」というセリフが私の心に響いた。

[猫丸(nyancomaru)さんの感想 · 2014年2月13日]

祝文庫化

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｢無色透明のビー玉の囁きを聞き、占いをして暮らしている魔女・繭子。浮気調査、失せもの探し、未来予想―たいていのことは解決できるが、なぜか自分の恋だけはうまくいかない。恋人の要には、彼女がいるのだ。しかも酔っぱらった要に、お金を盗られてしまい…。仕事は発展途上、恋人は彼氏未満。焦りを勇気に変えて生きる繭子の成長小説。｣

[yuiさんの感想 · 2021年1月20日]

もだもだしてる感じとか人生ままならないなって感じとかいいな。
さらっと読めて軽い感じ

[しぐさんの感想 · 2016年8月22日]

文体が苦手でどうにも読みにくかった
恋に揺れ動く女の子の心情もやっぱり理解できなくて
自分はやっぱり恋愛ものは読めないんだなって感じた
自分の事に不器用な人が人のアドバイスをうまく捌けるわけないよね
仮に人にアドバイスする立場にあるなら私情を挟むなんて以ての外だし 主人公の不器用さに共感できるわけなくてイライラした
あとがきに志摩くんの文章があって少し感動した

2016.8.21読了

[じょーさんの感想 · 2014年7月18日]

戯れの読書。

[yukiさんの感想 · 2014年4月8日]

タロットモチーフ、魔女の占い師、エピソードも読んでてワクワクするステキな世界なんだけど。

[mitsukiさんの感想 · 2014年3月2日]

生々しい魔女、というとなんだか色っぽさがあるんだけれど、そうではなく。

人並み以上に、葛藤し、落ち込み、いじける魔女の姿がここにはある。
全体的に暗く、主人公向きではない（笑）

ハードカバーで読んだとき、ちぐはぐながらも何か面白い感じが一欠片残っていたのを思い出して、文庫で再読。

ストーリー自体は、散漫で、散らかされたまま終わっていくような印象がある。
けれど、繭子という魔女が、術使いと女の子の間をうろうろしてしまう内面は面白い。

本当は続編が読みたいところだ。

読み手によって評価が分かれそうな作品。

[cobayashiさんの感想 · 2014年2月23日]

ゆっくり読もうと思ったのに1日で読んでしまった。大好きな小説。魔女の女の子のお話。元気でる。文庫版には著者が好きだというドレスコーズ・志摩くんの解説も載ってていい。