天帝の愛でたまう孤島 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (695ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421585

感想・レビュー・書評

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  • 天帝シリーズの三作目。
    おなじみ勁草館高校吹奏楽部に加え、同校生徒会のメンバーが、文字どおりタイトルどおりの絶海の孤島「天愛島」で連続殺人事件に巻き込まれます。
    言いたいことはたくさんあるんですが、何を言ってもネタバレになりそうなので、本格ミステリ好きには堪らない話だとだけ述べて、今作の内容にはこれ以上触れずに…
    これから、この本を読みたいという方々に。
    このシリーズは必ず一作目の「天帝のはしたなき果実」から読んだ方がいいです。
    一作目から読んでいる僕にとっては、本作の最後に明かされる事柄は、かなり衝撃的で打ちのめされ、冒頭に戻って幾つかの箇所を読み返して、それらが数々の伏線だったことに気づき、圧倒されました。
    その衝撃の事柄に加え、主人公のまほろも高3の夏を終えて進路を考えようという時期。以降、このシリーズがどのように続いていくのか、目が離せないです。

  • ついていけないネタが多すぎる.いつもとは違ったどんでん返しだけど,そんなのは些細なこと.まあ女狐は期待していたが.
    本格はこうでなくては.

  •  さて。
     古野まほろ、『天帝』シリーズの第3作。このシリーズはなかなか紆余曲折あって、2000年代に講談社ノベルスから4作目までが刊行され、いちど絶版。それが3年ほど前、全面改稿(べ、別に活字にしてはいけないようなことが書いてあったわけではない)を経て幻冬舎から文庫化され、「新訳」と銘打ってシリーズ再開。そしてそのノベルス改稿版と平行して、新訳版の書き下ろし5、6作目を単行本で発行、という、年表を図解にでもしないとやっていられない複雑さで刊行されているシリーズなのです。
     つまり、『天帝』シリーズとしてはノベルス・文庫あわせて9冊目の、2度目のシリーズ3作目、となるわけ。ほら、もう、ややこしいから読んでみたくなったでしょう?←

     詳細なレヴューは、後々第一作(少なくとも新訳の第一作、『果実』からは絶対にレヴューをします。絶対に。)から順を追って書いてくることになるので、簡単な読後感を。ちょっと、読んだひとにしかわかんないから、レヴューとしては失格です。

     多分蛇足だと思うひとも、陳腐だと思うひとも居ると思うけれど、正直、志度一馬、此処に食い込んできた彼(彼女?)の存在に、ほんとうにほんとうに、オレは救われました。そしてそのぶん、次巻(シリーズ10冊目にして2度目の4作目ね←)『鳳翔』が気掛かりにも。死んでくれるな、HC…。
     あ、でも順番的には、次はシリーズ10冊目にして書き下ろしの新作7作目が出るのかな? いずれにしても、期待である…!

著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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