彼女の倖せを祈れない (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 379
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421752

作品紹介・あらすじ

ライターの銀次郎の同業者、青葉が殺された。青葉が特ダネを追っていたことを知った銀次郎はそのネタを探り始める。手がかりはカメラに写っていたボンデージ姿の女性。辿り着いた衝撃の真実-それは政界をも揺るがす、暴いてはいけない秘密だった。読後、背筋が痺れ、頭が真っ白になること確実。思わず息が止まる、驚愕のエンタメミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 前作があったのを知らず、題名買いしました。

    物語の進行は早くて飽きずに読み進められました。
    読みやすい文章だと感じました。

    小説だからこその良さもあったりして、でもこの手法は別の小説で読んだことがあったなぁ?と。

    それでもしっかり騙されましたが(笑)

    あっという間にサクッと読めてしまう1冊でした。
    このシリーズの他の本も読んでみたいなぁ。

  • 最初から、あの人がそうだとわかって読んでいたので、謎も何もなかったのです……。今思えばミスリードはたくさんあったはずなのに、でも明らかにそうと描かれていたと思う。今はそれも当たり前の時代だから、私のような読者がいてもおかしくないのではないかと思います。

  • 人には薦められないが、なかなか面白かった。
    最後に騙されていたと気づいたとき、一瞬頭が真っ白になった。
    ーーー
    ライターの銀次郎の同業者、青葉が殺された。青葉が特ダネを追っていたことを知った銀次郎はそのネタを探り始める。手がかりはカメラに写っていたボンデージ姿の女性。辿り着いた衝撃の真実ーーそれは政界をも揺るがす、暴いてはいけない秘密だった。読後、背筋が痺れ、頭が真っ白になること確実。思わず息が止まる、驚愕のエンタメミステリ!

  • やられた。このシンパシーだけで読み続ける感じ、もう少し穿って考えてよかったな…。この人の場合もうなんでも好きにして状態で読んじゃうから易々と、そして最高に好みな感じでひっくり返される。最後、加速度的にリズムに乗って読み終わった。
    なんだろなぁ…あまりにもどんぴしゃで好みすぎて、なにも考えずに受け身でいるのが一番満足感高いし、構えとく意味ないんだよなーこの人の場合。
    今回も途中まではらはらしていたけど、引っかかった不首尾はすべからく意図的で、織り上がってみたら全部きれいに腑に落ちました。ああもう大好きだー。

    そして真実が明らかになって改めて読み直すと、その文章はひたすら誠実で繊細で、切なささえ帯びており、まるで色合いを変えるのだ。

  • 謎を謎と認識していなかったので、どんでん返しがあっても「あ、そうなんだ」で終わってしまった。

  •  桑原銀次郎シリーズ第3弾。前作で絡んだライターの青葉幸太郎が日比谷公園のど真ん中で殺されたと知った銀次郎は、青葉が生前に掴んでいたというネタのせいで殺されたのではないかと疑う。そしてなぜか青葉の事件を追っている大手新聞の政治部の記者や、青葉の妻と接触した銀次郎は、ある1枚のデジタル写真を手に入れる。そこに映っていたのは、コスプレをしている女の写真だった。これが一体何だというのか?

     銀次郎が主人公だと思って読んでいると、まず前半で衝撃をくらう。そして突然現われた語り手。この目線で進む後半、またしても古典的なトリックにあっさり騙される。なるほどなぁ。でも、後から読み返してもこれはかなりずるいというかおかしい表現があってあまりフェアな感じはしなかったなぁ。真相を知ってから思い起こすと、かなりディープな世界観。受け付けられない人もいるだろう。第1作目のあの子がちらっと登場。元気そうで何より。銀次郎がこうなってしまうと、シリーズはこれで終ってしまうのだろうか?

  • シリーズ作品と知らずに読んだのだけど、それに関しては全く何の問題もなかった。
    先にみなさんの感想を読んでから読んだので、トリックに関しての驚きなかったんだけど、良く出来てるなあと。
    兼人に惹かれる理由が理解できないし、兼人の行動も理解できないし、阿部と薫の事も理解できないし、出てくる人達の誰の事も理解できなかったんだけど、寧ろ嫌悪感でいっぱいなんだけど、作品としては面白かった。

  • 「私」という一人称の思い込みと敬語のマジックで
    見事にやられました!二度読み必至。

  • 桑原銀次郎シリーズ3作目。
    彼女シリーズ4作目(?)

    今までは銀次郎自身の事件が展開されたのだけど、今回は違う。そこに拍子抜け。
    途中に用意されたトリックについても、これをやりたいがために銀次郎をあんな風にしたのかと邪推。そんなこんなでちょっと残念でした。

    2023/3/15読了。

  • 一人称マジックすごい。終盤までなんでこんなもんがスキャンダルに繋がるんだろう…とずっと思ってたけど最後に繋がった。一昔前まではそういうのも結構騒がれてたからね。早々に銀次郎が退場して最後まで目覚めずに進行していったのが斬新だった。それにしても結婚式ぶち壊されたのになんだかんだ銀次郎のこと気にかけてくれる聡美がかっこよすぎる。

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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