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Amazon.co.jp ・本 (420ページ) / ISBN・EAN: 9784344421820
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
日常の些細な出来事や感情をユーモアと哀しみを交えながら描く作品は、心を休めたいときにぴったりです。自由律俳句を中心に、短い言葉で広がる想像力が魅力で、共感を呼ぶ句が多く、思わず笑ってしまう瞬間が訪れま...
感想・レビュー・書評
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頭を休めたくて手に取った。
『カキフライが無いなら来なかった』の第2弾。
この手のものは、ツボか、全く面白くないか、のどちらかだと思うけれど、たまにはいい。
面白いというより、"おかしみ"という言葉が似合うように思う。
ユーモアも哀しみも同時に含まれているような。
自意識ちょっぴり過剰系の憐れ。
または、どうということのない景色の侘しさ……その侘しさが募っての笑い。
あるいは、思い込みの裏切り。
あるいは、前後を想像しての笑い。
「第九の中ひとり年末」
「これは別れの曲になるかもしれない」
「感傷に浸りにくい商店街の放送に救われる」
「大黒柱の父が怯えたら終わり」
「この辺にキンモクセイが無いとおかしい」
お二人の自由律俳句。
読んでも、だから何?と思われる方もいらっしゃると思う。
私も日毎の心持ちによっては、そのように思う日もある。
ただ、ハマった日はそのおかしみがほんのりと沁みて、頭の休憩になる。
又吉直樹という人の繰り出す笑いが好きなのかもしれない。
他に、画像やショートショートもある。
また、せきしろさんと又吉さんの句・画像は、其々がお互いにどこか響き合うように掲載されている。
ただ又吉さんの幾つかのショートショートが星新一のような作風で、個人的にはちょっぴり苦手だった。
星新一作品の、薄気味悪いような、物悲しいような、あの何とも言えないモヤッと感が好きではないのだ。
(モヤッと感を抱いている時点で、星新一さんの術中にハマっているのかもしれないが)
好きなのは又吉さんの句で、
「全ての信号に引っ掛かりながら早く逢いたい」
「お互いに蚊に食われた箇所を搔きながら別れ話をしている」
「消音の通販番組にだけ照らされている」
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ゆる〜い読書タイム。
五七五に捉われない自由律俳句の一行一行に
共感しては消え、共感してはまた消える。
長編に時間を費やしてこんな結末かとなるよりも
あーわかるわーという句が多くて満足度が高い。
『八両編成だった』
『イントロは良かった』
『排水口へ流れる数粒の米』
『欠伸が他人に移る』
『下巻しかない』
『これはセール品ではなかった』
『壊れて初めて説明書を読む』 etc...
でも半分くらい読んだところで
こんな日常のチョットしたことを
書き留めるだけで本にできちゃうのずるいなー
って気持ちが湧いてきてしまった。
それでも共感を求めて読んでしまう感じ。
たまにはこういうのも息抜きに良い◎ -
前作『 カキフライが無いなら来なかった』と合わせて 何度目かの再読
たった数文字の言葉で広がる 妄想と想像
あるあるや 日常のちょっとしたことも 文字にすると笑えたり 切なかったり
二人のシュールで低いテンションが心地いい
今回も 自由律俳句だけじゃなくエッセイも おもしろかった
解説は
前作では金原 瑞人さん
今作は俵 万智さん
自由律俳句を さらに楽しく読むことができる『さすが!』な解説です -
とても面白いし、気楽に読める。
前作「カキフライがないならこなかった」に続いて読んだが、どちらも感想を書くのが非常に難しい。内容がショートスナップ的だから、読了後にまとまった感覚がないと言うか…
そんな中で俵万智さんの解説は秀逸だった。自由律俳句の味わい深さをわかりやすく伝えてくれ、せきしろさんと又吉さんの特徴も言い得て妙だった。
やはり又吉さんはお笑いを生業としてるだけあって、ペシミスト的なアイロニーがめちゃくちゃ面白い。普通に声を出して笑ってしまう。
お笑いで培われたであろう言葉の選択やテンポで上手くペースに引き込まれて笑ってしまう。その中に文学的な奥行きも感じられて、さすがだなぁと。
テーブルで足を踏まれている話、前相方となる旧友の話が面白い。
自由律俳句は、そのどれもが読んだ瞬間にシーンがぶわっと浮かぶ。そして俵万智さんの言うように、そこに余白があり、読者の想像力を掻き立てる。
テレビやYouTubeとはカタチが全く異なる、「エンタメ」だと思った。
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今から12年前の2010年に出版された本。確かに2010年は、今と違って弱い自分を自分で笑っても怒られなかったし、ゆっくりのんびり穏やかな空気が漂ってたなあと懐かしくなった。
人との違いを面白がると『ヘイト』だなんだとうるさい時代になった。多様性だの寄り添うだの口では言ってるのに、違いを違いと言うとキーッて怒るの矛盾してますから。
嘘臭い優しさを見抜く目と本当の優しさを持ち続けたいと思った。ありがとう。 -
せきしろさんと又吉直樹さんが創り出す自由律俳句集
本書のタイトルでもある「まさかジープでくるとは」のような読み手に一文からその前後の物語を想像させる面白さを感じた。
全てを説明するのではなくあえて受け手に想像させる、考えさせる余地を残す「余白」の美しさ、面白さを最大限に感じられるものが自由律俳句なのだと思うことができた。
「自由」である中にも「律」がある。
この二つを合わせることの難しさは生み出す側にならなければ感じることのできないことだ思う。
いつか私の感性から自由律俳句を創ってみたいと思う。
前作である「カキフライが無いなら来なかった」は読んでいないので、すぐに読みたいと思う。
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カキフライ同様楽しめた。
日常のほんの些細な出来事に、こんな見方もあるのかと感心させられる。 -
一冊目のカキフライに続いて読んだ。
その一行から想像を膨らませる楽しさ。
エッセイもいい。
又吉さんのエッセイは過去に読んだ内容とも重複していたけど好き。 -
失笑する既視感
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やっぱり好きだ、自由律俳句。
やっぱり好きだ、又吉のセンス。そして文章。
せきあいろと背中合わせで好きだ。
解説の俵万智の言うことにいちいち納得。
自由律俳句を普通の俳句の形にしてみると、できちゃうけれど、味わいが違う。全く違う。ほんとだ!自由がなくなってる!
せきしろのとほほ感と又吉のシュールな感じ。(でも二人ともうっすらほむほむ感もあったりする)
一行の詩が生まれたシチュエーションを追体験する。または一行の詩から勝手な想像を膨らませる。
俵家の年末のある日の記憶が浮かんできたように、自分でも400字詰め原稿用紙一枚に収まるようにショートストーリーを書いてみた。出来た。真夜中のラブレターレベルかもしれないけれど、完成した。
ちょっとこれは面白いかも。 -
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中学の図書室で爆笑しながら読んだ
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文筆家のせきしろさんと、お笑い芸人で小説家の又吉直樹さんの自由律俳句集です。
二人が織りなす哀愁とユーモアが共存する世界観。ほっと一息つきたいときにおすすめの一冊です。 -
どうやら「自由律俳句」と呼ぶらしいこのジャンルの文芸は、なかなか素敵である。
「あるある」な情景が思い出されてきたりするちょっとまったりとした雰囲気のフレーズは、才能なしには作れないのだろうなと最初は思ったが、その気になれば雰囲気だけは醸し出せそうなところまではいけたかも。でも、やっぱりもっと極限まで削らないと駄目か。 -
二名の作品からなる自由律俳句集。
とにかくじわじわ来る面白さ。
日常の「あるある」ネタや
シュールなシチュエーションネタを
切り取ってきてクスリと笑わせてくる。
本当に少ない文字数なのに
自分が見聞きしたシチュエーションと
オーバーラップして、思わず解説文を
作りたくなってくる。 -
初めは距離を感じていたせきしろさんだが、二冊読むにつれて徐々に似たものを共有していることがわかった。自転車のベルのくだり、非常によくわかる。時には自意識過剰と揶揄されるような不安や気遣いに挟まれて生きているんだ。
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せきしろ、又吉の自由律俳句集第2弾。
前作ほどのインパクトはなかったが、ニヤニヤできるフレーズは多くあって楽しめた。
俵万智の解説が秀逸。
この本のなんかよくわからん楽しさをズバッと言いあてている。 -
自由律俳句。七五調のリズムがないのに流れがよく油断するとついうっとりしてしまう(笑)
これぞ呟き。私の目指す句が、Twitterがここにある。
又吉氏…わずか四文字の句が衝撃。
また、彼のエッセイもホラーや民話みたいで面白い。
せきしろ氏…「優しさが怖かった」と言う意味が幼い頃わからなかったとあとがきにあるがなんとなくわかる。
私も小さい時、「愛人」の意味がわからず父親に聞いたし^^; -
『カキフライがないなら来なかった』を読んで自由律俳句の面白さを知った。身近だけどシュールな俳句と合間に挟まる写真も相まってついクスッと笑ってしまう。俵万智さんの解説を読んで自由律俳句の奥深さがわかった。自由律俳句はただ言葉を並べればいいわけではなく、「自由」を「律し」なければならないので短歌よりもずっと難しいと書かれていたのが印象的だった。
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前回の読書会でお借りした本、その1。
なんなのかも知らず、とにかくタイトルが気になって借りてみた。
せきしろさんと又吉直樹さんの自由律俳句集。
ぽつぽつと紡がれるそれぞれの言葉はあっさり短いのに…いや、短いからこそ拡がっていく物語を感じる。言葉だけでなくスッと自然に情景さえもが目に浮かぶ。ところどころ差し込まれる写真も味わい深い。
せきしろさんにせよ、又吉さんにせよ、文章をはじめて読んだけど、それぞれの散文もそれぞれ色があっていい。
惹かれたタイトルも自由律俳句のひとつだったのか。
全607句、パラパラと読んでいったけど、この1行、その1行、がそのまま小説のタイトルになりそうなものほど私の琴線に触れた。
勝手に頭の中で物語が走り出しそう。
ところで2024年、今年最初に読んだのは渡邊 十絲子さんの「今を生きるための現代詩」だったのだが、締めくくりの12月にはからずも自由律俳句集と出会えたのは嬉しい。
なんだかんだで詩はあまり読めなかったから、来年は俳句あたりも視野に入れていろんな言葉に出会えるといいな。 -
好きなので、このシリーズはみな読もうと思っているところ
著者プロフィール
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