55歳からのハローライフ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.61
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本棚登録 : 733
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421875

作品紹介・あらすじ

晴れて夫と離婚したものの、経済的困難から結婚相談所で男たちに出会う中米志津子。早期退職に応じてキャンピングカーで妻と旅する計画を拒絶される富裕太郎…。みんな溜め息をつきながら生きている。ささやかだけれども、もう一度人生をやり直したい人々の背中に寄り添う「再出発」の物語。感動を巻き起こしたベストセラーの文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに具体的数値が書いてあると
    「あたしにはまだちょっと早いのか」
    と敬遠していたのだが、どうやらドラマ化されているようなので気になり図書館で借りてくる。
    借りてくるまで『13歳のハローワーク』のイメージが強く、てっきり『55歳からのハローワーク』だと思い込んでいた。
    55歳になってからの職探しする話しか……と。
    そんな訳ないか(笑)。

    短編5つ。
    どの話しも主人公が50代。
    自分にも近い将来似たような出来事が起こるのか!?
    それぞれの話しに出てくる飲み物が印象的。
    飲み物は心を落ちつかせるものかぁ。
    そんな、おまじない的なものが自分にもあると、何があってもそれを飲めばホッとできそう。

  • 「13歳のハローワーク」の著者なので、この本のタイトルを「55歳からのハローワーク」だと思い込み、世知辛い世の中を今後渡っていくために読んでおこうか、と全く勘違いした動機で読み始めた本。小説でした。5編の中編小説。大変失礼しました。

    5編それぞれの主人公は、みな同様に定年退職後の世代、その本人だったり、妻だったり。定年退職後というのは「これからは第2の人生が開ける!」というある種の希望をもって(というか持たなければ保てないのかも)迎えてみるものの、いざそうなってみると夫婦の間には溝が生まれ、趣味も毎日になってしまえば特に楽しくもなく、会社の肩書もなくなり、とつぜん空虚な空間に放り出されたような気分になってしまう。そこからまた新たな生き方、価値観などを生み出すということは、意外にエネルギーのいることだけれど、でもその先にまだ希望はあるよ、というお話。
    定年退職というのはまだイメージがわかないけれど、せいぜい「毎日通勤しなくていいなんて幸せ!」くらいの現実逃避の気持ちしかないけれど、実際に自分がその時を迎えてみたら、この登場人物たちの気持ちが身をもって感じられそうな気がする、きっとそのくらいのリアリティ。

    5編に共通して、彼らによりそうのは「飲みもの」。プーアル茶、炭酸水、丁寧に入れたコーヒー、アールグレイ、日本茶。年齢に関係なく、こういうものがあるのっていいのかもしれない。好きな飲みものを丁寧に入れる、そんな心のゆとりのある生活ができることが大事なのかも。

  • まだ自分には共感できるところは薄く、いまいち入り込めなかった。
    でも、こういうなかなか厳しい55歳になっても生きる希望を見出せる可能性はあると思い、少し勇気が出た。

  • 他の方と同じく、ハローワークと勘違いしていました。ハローワークを通じて出会う人たちの物語、、、何となくそんなものを想像して、読まず嫌いのまま、読まずにいました。

    私はまだ30代ですが、どんなライフプランの講義を聞くより、身につまされました。

  • 仕事を辞める。いったん立ち止まり、これまでを振り返り、これからを考える。
    家族や、友人、恋人など、取り巻く環境は、重ねてきた人生に応じて年季の入ったものとなる。
    このタイミングでの変化は時として難しい。

  • ☆4.3

  • 55歳からの”ハローワーク”と思い込んでいた。身につまされる話が多いが、それぞれの登場人物の行く手に、小さな希望も感じる。

  • 20代の私にはこの本は早すぎたかもしれない...とも思いましたが、歳を重ねるって、老いるって、別世界のことではなく意外と今と陸続きなんだなと当たり前の感想を抱きました

    両親に電話したくなった

  • 大変失礼だとは思いますが村上龍氏はちょくちょくテレビで拝見してなんだかこの人とは感性が合いそうもないなぁという勝手な判断で今まで作品を手にすることもなく過ごしてきました。
    今回ほんの気まぐれで読んでみたんですが、これが面白かった。
    なんだか自分ももうすぐこの物語の主人公たちと同じような年代に差し掛かるということもあって人ごととは思えずに物語にのめり込んじゃいました。
    特にペットロスの夫婦のすれ違いには自分自身考え直さなきゃいけないなぁと思いました。
    それにしてももっと早くボビーを病院に連れて行ってやれよ!と突っ込まずにはいられなかったけど。
    でもなんでも食わず嫌いは良くないよねぇ。
    他の作品も読んでみようかと思います。

  • 2017年8月28日
    定年後や早期退職者の人生ストーリー
    波瀾万丈だかどちらかというとありえそうな話。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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