55歳からのハローライフ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.60
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  • 本棚登録 :696
  • レビュー :100
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421875

作品紹介・あらすじ

晴れて夫と離婚したものの、経済的困難から結婚相談所で男たちに出会う中米志津子。早期退職に応じてキャンピングカーで妻と旅する計画を拒絶される富裕太郎…。みんな溜め息をつきながら生きている。ささやかだけれども、もう一度人生をやり直したい人々の背中に寄り添う「再出発」の物語。感動を巻き起こしたベストセラーの文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに具体的数値が書いてあると
    「あたしにはまだちょっと早いのか」
    と敬遠していたのだが、どうやらドラマ化されているようなので気になり図書館で借りてくる。
    借りてくるまで『13歳のハローワーク』のイメージが強く、てっきり『55歳からのハローワーク』だと思い込んでいた。
    55歳になってからの職探しする話しか……と。
    そんな訳ないか(笑)。

    短編5つ。
    どの話しも主人公が50代。
    自分にも近い将来似たような出来事が起こるのか!?
    それぞれの話しに出てくる飲み物が印象的。
    飲み物は心を落ちつかせるものかぁ。
    そんな、おまじない的なものが自分にもあると、何があってもそれを飲めばホッとできそう。

  • 仕事を辞める。いったん立ち止まり、これまでを振り返り、これからを考える。
    家族や、友人、恋人など、取り巻く環境は、重ねてきた人生に応じて年季の入ったものとなる。
    このタイミングでの変化は時として難しい。

  • ☆4.3

  • 55歳からの”ハローワーク”と思い込んでいた。身につまされる話が多いが、それぞれの登場人物の行く手に、小さな希望も感じる。

  • 20代の私にはこの本は早すぎたかもしれない...とも思いましたが、歳を重ねるって、老いるって、別世界のことではなく意外と今と陸続きなんだなと当たり前の感想を抱きました

    両親に電話したくなった

  • 大変失礼だとは思いますが村上龍氏はちょくちょくテレビで拝見してなんだかこの人とは感性が合いそうもないなぁという勝手な判断で今まで作品を手にすることもなく過ごしてきました。
    今回ほんの気まぐれで読んでみたんですが、これが面白かった。
    なんだか自分ももうすぐこの物語の主人公たちと同じような年代に差し掛かるということもあって人ごととは思えずに物語にのめり込んじゃいました。
    特にペットロスの夫婦のすれ違いには自分自身考え直さなきゃいけないなぁと思いました。
    それにしてももっと早くボビーを病院に連れて行ってやれよ!と突っ込まずにはいられなかったけど。
    でもなんでも食わず嫌いは良くないよねぇ。
    他の作品も読んでみようかと思います。

  • 2017年8月28日
    定年後や早期退職者の人生ストーリー
    波瀾万丈だかどちらかというとありえそうな話。

  • 2012年に発刊された連作短編集で、
    ひとつめの作品だけとりあえず読みました。

    先日読んだ(聴いた)石田衣良さんの『40』に続いての
    特定の世代にズームアップした作品の自分テーマシリーズ第2弾です。

    『結婚相談所』
    58歳の熟年離婚をした女性が結婚相談所に登録して
    いろいろな出会いを通して自分を見つけていくという話ですね。
    主人公、中米志津子はもともと積極的な性格ではない。
    寂しさもあるし、経済的な理由もあるして
    離婚後しばらくして結婚相談所に登録する。
    やはりというか、運が悪いのか、
    紹介される男たちはどうしてもちょっと違うなあ、
    世間一般の常識から考えてもちょっと変だなあ、
    という人ばかり。
    贅沢は言ってられるような身分ではないと
    自分でもわかっているがやはり思いきれる出会いはない。
    しかし何度か見合いを繰り返して行くうちに
    会った男たちのことを観察出来る余裕が出てきて
    面白おかしくパート先の同僚に話すことも出来るようになってくる。
    そんな自己開示を含む行動は以前の自分なら考えられなかった行動だ。
    そして志津子は相談所とは別のルートで偶然に決定的な出会いをする。
    もしかしたらその男と上手くいく可能性もあったと思ったが
    まだ自分に対して不安もありその後の発展は望まかった。
    その後数年ぶりに別れた夫と出会い、よりを戻したいと望まれる。
    話しているうちに懐かしい親密さを感じる。
    しかし話しているうちに起こったある出来事によって
    志津子はひとりで生きていく事を決意する。
    その決意は志津子にとって誇らしく大切な思いだった。

    『確かに人生はやり直せるかもしれない。とくに絶望や失意のあとでは、やり直せるはずだと思わないと生きていけないだろう。だが、他に生き方を見つけるということで、単純に元に戻ればいいというわけではない。そして、人生はやり直しがきかないと思っている人のほうが、瞬間瞬間を大切に生きることができるような気がする。一人で生きていこう、中米志津子はそう決めた〜中略〜お金や健康など、不安はある。不安だらけといってもいい。だが、人生でもっとも恐ろしいのは、後悔とともに生きることだ。孤独ではない。』

    村上龍は基本的には甘い感じの優しさというのは皆無ですよね。
    どちらかというと、残酷なほど現実を見つめた上で、いかに生きていくか?
    という態度で書いていく方だと思います。
    だけど、この作品においては、甘いとはいわないけれど、ほんのりと優しさも感じますね。
    昔、自分が真剣に読んでた頃の作品にはそんな感じはなかった気がするなあ。
    それとも自分がようやくそのあたりに気がつけるようになったということかな?
    2017/02/02 18:18

  • 中高年の再生ストーリーとの紹介、まさにそんなヒューマンドラマが五つ。
    中では「空飛ぶ夢をもう一度」と「ペットロス」が良かった。
    夫婦の関係が悪いのは、相手がこう思っているだろう、とか言葉足らずなのがほとんどだと思う、「ペットロス」はそれをまさに書き表している。

  • 元部下、元取引先の会社に再就職打診する。昔気質の定年退職者。そして現実を受け入れざるを得なくなり、去る男。背中の寂しさまで見えるようだ。

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