プリズム

  • 幻冬舎 (2014年4月22日発売)
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本 ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784344421929

作品紹介・あらすじ

ある豪邸に家庭教師として通う聡子の前に離れに住む謎の青年が現れる。会うたびに別人のような態度の彼に困惑する聡子。そして衝撃の言葉を耳にする。僕は、実際には存在しない男なんです。

感想・レビュー・書評

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  • 百田尚樹氏が、政治新党「日本保守党」を立ち上げられた。
    最近の自民党の、為体に怒って。
    特にLGBTQ理解増進法に対して。
    私も、その事に激しく同意したので、そんな関係で、百田尚樹氏の本を読む事にした。

    この作品は、所謂多重人格をテーマに書かれた。
    その人間の、そのうちの一人の人格だけと、恋愛をする事は可能か。
    然も、いつかは消えていく対象であるが故に、絶望的恋愛であると言う事。

    ごく普通の精神しか持ち合わせていない私には、些か、理解不可能だった。

  • 精神と身体について新たな理解が深まったと感じる。多重人格は、幼少期の虐待などにより、主人格で強い感情を受容し切れなくなり、個別の感情をそれぞれ受容してくれる担当として人格が増えるというのは納得がいった。私は、自己批判的な思考回路から逃れたいと強く思い、その時に身体自殺は不都合が多いため、精神自殺できないかと考えることがあった。多重人格と類似する点を感じた。身体に対して精神がたった一つであるということや魂という言葉、感情とは何かなどを考えさせられた。

  • 幼少期の虐待によるショックから身を守るために別の人格を作る、作らなければ身が持たない。
    これが多重人格者の成り立ちであり、普段普通に生活できている人が理解しなければいけないポイントであると学んだ。最初は各々の人格ごとにそれぞれオリジナルの別の部分を担うために生まれ、その後別々に分化していく。

    個人的にはあまり恋愛パートに感情移入することはなかったが、多重人格者というフィクションのようであり、現実にいないともいえない存在を上手く描写してくれたと感じる。

    自分の性格の多様性とは根源的には別で、しかしどこかでは重なる部分があるという区別が絶妙にされていて読みやすさがあった。

  • モンスターよりずっと良かったなぁ。
    今まで読んだどの恋愛小説より面白かった。

    平野さんのドーンを読んだ後だったから、余計に感じた部分もあったかもしれない。

    永遠の0や、海賊と呼ばれた男とは全く違うジャンルだけど、この人の本は読み物として本当に面白いなぁと思う。

    色々な感想があるけれど、私はこの本大好き(*´▽`*)

  • 解離性同一性障害の男性と恋に落ちるとこんな辛い思いをするんだなとしみじみ思った。
    実際に身近に多重人格の人はいないけど、すごく興味のある分野。
    記憶がない時間があるってどれほど怖いだろう。

  • 解離性同一障害(多重人格)の男性と出会い
    恋に落ちる
    相手が不倫してるから自分も良い感じが無ければ
    感動したかも知れない

    スラスラ読めて読みやすかったが
    う〜ん‥て感じ‥

  • ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。

    多重人格・・・不倫・・・お腹いっぱい

  • 解離性障害、多重人格の中の1人の人物と恋愛すると言うそんな恋愛小説。

    人はみんな多重人格だと思う。

    恋人に見せる顔、家族に見せる顔、上司や同僚後輩に見せる顔、全ての場面で自分自身を演じている。

    またある時には…
    キューティーハニー的な(笑)

    しかしてその実態は…全て自分自身なのです。

  • 最後のシーンは切なくて温かくて泣けちゃう

  • 解離性同一性障害を扱った作品を初めて読みましたが、非常に複雑な内容ですが、多数ある人格が最終的に1人の人格にまとまるという内容は非常に面白い。 圧巻でした。

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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