プリズム (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3726
レビュー : 389
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344421929

作品紹介・あらすじ

ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 好きになってはいけない相手を好きになりそうになる自分を必死に抑えようとする聡子の気持ちが分かるような気がしてなんとも言えない気持ちになりました。会いたいけど会うと自分の気持ちが膨れ上がるのを恐れているところとか…
    そう言えば、最初に本の話をしたのも百田尚樹の『永遠の0』だったのを思い出して懐かしくなりました。

  • 多重人格がテーマのサスペンス…?ドラマ?
    話が動くまでが長い。ヒロインが家庭教師になって、そこで多重人格者と出会うのだけど、でもそこまでがそもそも長い。何か伏線でもあるのかと思えばそのまま。

    多重人格について色々説明があり、学術的に面白いが、サスペンスとしては冗長。今や”多重人格者”という設定は散々映画や小説でも描かれていて、こんな説明が無くても読者に抵抗はない。
    一方でヒロインがその人格の一人に惹かれていくというのはあまりにも安易で説得力がない。

    ”人”というのが何によって定義されるかというテーマもあるかもしれないが、退屈なストーリー展開でただの三流のメロドラマで終わった。
    また、同じ作者の女性主人公のサスペンスでも「モンスター」の方が面白かった。

  • こういう多重人格の人が現実に生きていたら想像を絶する生きにくさでしょうね。
    主人公である女性が最初は坦々と職務をこなそうとし、わりとドライに周りを見ているところは好感が持てました。
    女性はどのように彼にはまっていくのか…そして彼は多重人格を乗り越えられるのか、乗り越えるとしたらどのように乗り越えるのか…結構な厚さがありますがぐいぐいと読まされて行きます。

    出版されてからかなり経ちます。出始めの頃に読みたかったな。作者を今ほど知らなかったらもっと楽しめたのになとちょっと思いました。でも面白いです。

    文庫版、精神科医の春日武彦氏の解説がまたいいです。

  • 資産家の息子の家庭教師をすることになった、主婦の聡子。彼女は家庭教師先の屋敷で、ある青年と出会う。彼の態度が日によりあまりにも違い戸惑うが、解離性同一性障害(多重人格)だと知る。聡子はその中の一人の人格に惹かれていくが・・・
    解離性同一性障害(多重人格)というテーマは面白いと思ったが、恋愛ものとしてはいま一つだった。精神科女医との対立軸のようなものがあるのかとも思ったが。

  • もし、自分が主人公だったらと考えてもつらいけど消される人格だったらもっと辛いと思う。耐えられないなぁ、きっと。人格同士が制止させたり、お互いを見守ってとか考えたこともなかったです。旦那さんの話も勉強になりました。

  • 解離性同一性障害(多重人格)の男性と、恋に落ちてしまう主婦のお話。
    それも、オリジナルではなく、交代人格の中の一人を好きになってしまう。

    切なくて...
    悲しくて...。
    いつもの私なら、ホロッときてもおかしくない内容だったと思うのだが、どうも、相手の女性が好きになれず、そこまではいかなかった。

    「彼と距離を取るつもり」と言っておきながら、彼から連絡がこないと、あーだのこーだの言い始める。
    その言動のコロコロ変わる様に、「聡子も多重人格なのか?」と、おもわず思ってしまう程だった(笑)

  • 解離性同一障害をテーマに選んだが活かしきれていない印象。
    女性に免疫がない「彼ら」にとって、理解者としての聡子が魅力的に映ったのは分かるが、聡子の魅力が伝わりづらいのも要因か。

    高校時代にトリイ・ヘイデン シリーズやビリーミリガンを読み耽ったので興味深く読めたがやはりノンフィクションにはかなわない。

    ジェニーのなかの400人を再読しようかな。

  • 多重人格者とその人格を愛した女性の悲しい物語。
    詳細はこちら

    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-12172294154.html

  • 結果が知りたくてあっという間に読み終わったが、途中ヒロインの聡子さんが卓也を消えることを止める時、ちょっと彼女のことを嫌感が持ってきた。みんなのレビューを読んで、同感したのは百田尚樹さんが女性のことがあまり分かっていないことですね、聡子さんが三人ともに、実は多重人格者ですので一人だけに愛されている理由が見通せないです、彼女の魅力を感じなかったです。本の題材に興味があって、早く読み終わったが、内容としては[永遠の0]や《海賊に呼ばれた男》に全然及ばさないと思います。

  • すらすら読めはするけれども違和感あり。多分この作家が多用する短い文章の羅列から生まれるリズムが当方とそもそも合ってないんだろう。この辺りはやはりテレビ作家かなとも思う、要するに好みの問題かと。
    一方、内容ですが女性の描き方がいま一つ、いやいま二つ、いやいやいま三つ。相当浅くないですかね、人物描写が。女性が全然魅力的に見えてこない、これって恋愛小説として相当の致命傷かと。
    そんなこんなで★は二つ程度かなと判断した次第で。

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著者プロフィール

百田 尚樹(ひゃくた なおき)
1956年生まれ、大阪府出身の放送作家・小説家。『探偵!ナイトスクープ』の放送作家として活躍。
50歳の時にはじめて執筆した『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。ヒット作となり、映画化されている。
ボクシング青春小説『ボックス!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。『海賊とよばれた男』で2013年本屋大賞大賞受賞。コミック化、映画化された。

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