絢爛たる醜聞 岸信介伝 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (587ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422339

作品紹介・あらすじ

長州の政治家血族として生を享け、少壮官僚として39歳で満州経営に乗り出す。A級戦犯容疑で巣鴨プリズンに3年間拘留されたのち一気に政治の世界を上り詰めた。59歳で保守合同後初の自民党幹事長、翌年第56代首相に就任し60年安保改定を単身闘った。口癖は「金は濾過して使え」。情と合理性と強かさを備えた昭和の傑物を描くノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 岸が官僚の道を選んだのは、体が弱かったから。
    状況はんだに狂いがない。タイミングを計るのがうまい。それが政治家の必須条件だとすれば岸は天才。
    ただの運じゃダメなんだ。悪運が強くないと政治家はダメなんだ。
    マスコミから悪口を言われている限りは、社会的影響力を持っている証拠。
    岸はまず怒らなかった。

  • 戦後A級戦犯として巣鴨プリズンに3年間拘留された後政治の世界を上り詰めた男、岸信介。
    保守合同後の初の自民党幹事長、翌年の第56代首相、そして60年安保改定、「ただの運じゃ駄目なんだ。悪運が強くないと政治家は駄目なんだ、運が七分さ」と言い周囲のものを笑わせていた岸信介。確かに巣鴨拘置所に収監されるも、不起訴になり3年後に釈放、自民党総裁選に敗れるもわずか2月後に石橋湛山の辞任によって、総裁総理の座を手に入れる。そんな「昭和の妖怪・岸信介」を作者は数多くの関連書籍を参考によくぞここまで書いたものだ。
    又、現在岸の孫、安倍晋三総理が繰り広げる改憲への繋がりも興味深い。

  • 岸信介。風圧を感じるという。
    昭和の時代を支えるために、戦犯として投獄されていても
    時代の要請で表舞台に。
    宗教家に、かならず、首相になると言われ
    安保改定をやってのける。
    晩年も、飛び回っていたようだ。

  • ちょっと読みにくいのは関係者が入り組んでいるだけなのか?
    この1冊で戦後の日本がどんな葛藤を抱えていたのかがよくわかるのでは。

  • 事を成す、リーダーの命懸けの精神は凄まじい。
    戦中、戦後、国を想い活躍した岸総理の改憲の想いは、孫に託された。

  • 2014年9月

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著者プロフィール

1950年(昭和25年)生まれ。チェコスロヴァキア・カレル大学を経て73年からカナダに移住し、バンクーバーのコロンビア・カレッジ卒業。91年『工藤写真館の昭和』で講談社ノンフィクション賞を受賞。93年帰国。『ラフカディオ・ハーンの生涯』三部作をはじめ、『野の人會津八一』『香淳皇后――昭和天皇と歩んだ二十世紀』『海燃ゆ――山本五十六の生涯』『母宮貞明皇后とその時代――三笠宮両殿下が語る思い出』『悪名の棺――笹川良一伝』『絢爛たる醜聞――岸信介伝』のほか、熟年世代の性に鋭く切り込んだ『快楽――更年期からの性を生きる』『炎情――熟年離婚と性』『もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら』など著書多数。

「2018年 『凡人の怪談 不思議がひょんと現れて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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