帰宅部ボーイズ (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422384

作品紹介・あらすじ

まっすぐ家に帰って何が悪い!入部した野球部に馴染めない直樹。喧嘩早くクラスで浮いた存在のカナブン。いじめられっ子のテツガク。学校にも家にも居場所のない3人が、共に過ごしたかけがえのない時間。喧嘩、初恋、友情、そして別れ…。帰宅部にだって汗と涙の青春はあるのだ。「10年に一冊の傑作青春小説」と評された、はみだし者達の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 初めましての作家さん。
    実は女性だと思ってました…(汗)

    息子を通して、自分の中学時代を振り返る直樹。

    同じ中学に通う、直樹、カナブン、テツガクの三人。
    帰宅部の三人には真剣に打ち込める何かがなく…
    それでも、もがいて、苦しんで、時々、思い切り笑って…
    「夢」がなければダメなのか…

    中学時代を懐かしく思い出しながら読みました。

  • サイコー。
    青春ですね。
    中二病とかそういう時期の話だよね。
    中学生の青春って感じでした。

  • これも面白かったです。
    主人公たちの、心がひりひりしている部分がとてもよく伝わってきます。
    スタンド・バイ・ミー的ですね~。
    のっけから喧嘩ではじまります。

    小学生~中学生くらいの(または反抗期の)男の子のお父さんにおすすめです。

  • 様々、部活モノがある中で遂に「帰宅部」がきたかー!と思い、帰宅部の私は購入。

    そうです。帰宅部であっても、学生生活はなかなかエンジョイ出来たし、上下関係のあれこれはなかったし、そこから学ぶ力も大事なんだろーけど……。
    と、いろいろ分かる設定はあり。

    しかし、主人公達三人組は決してエンジョイスクールライフを送っているわけではなく、ここでテーマになってくるのが「暴力」というテーマ。
    これが、なかなか、重い。

    予想外の方向性にひるんでしまい、大人になった主人公と息子の関係にもすっきりしないまま、読了。

  • ただの爽やかな青春小説じゃ、全くありません。
    最初は、まっすぐ家に帰って何が悪い!っていう帯の言葉に惹かれて購入しました。もっと面白おかしい、中学生男子の青春小説かなと思っていました。いい意味で裏切られました。

    中学時代の、狭い世界での部活やクラスメイトとの衝突、家庭の問題、原因の分からない焦り、そして受験などなど…
    あーこんなことあったなあ、とか初恋っていいなあ、っていう感想だけではない、やり切れない思いとかどうしようもない気持ちとかが物語に染み込んでいて、胸が熱くなりました。

    青春、爽やかになるとはちょっと異なる、ノスタルジックな気持ちになりました。夏っぽい表紙ですが、秋に読むのがぴったりです。

  • 子どもと大人のはざまの年代の、友達とのくだらない(でも尊い)遊びや悩みが詰まった時間、持て余すほどの自己の変化と成長と、大人やおかしなルールに対する反抗と。
    私の中学生時代と性別もシチュエーションも同じではないはずなのに、わかる部分がある。
    共感とは違うけれど、あの頃の自分の何かに触れるような感じがあって、不思議な感覚だった。

    中学生の娘が学校で借りてきた本なのだけど、大人が読むと色々な思いがフラッシュバックするのではないかな。

  • もう一度読みたい本

    中学生の頃に読んだ本。
    ちょうど読書にはまりかけていた頃に読んだ本。

    内容はほとんど忘れてしまったが、

    懐かしさと、不思議と、さみしい気持ちがよみがえってくる本。

  • はらだみずき『帰宅部ボーイズ』
    2014年 幻冬舎文庫

    主人公の中学時代が主な舞台となっています。
    主人公たちは色々乗り越えての帰宅部の集まり。僕も中学の部活は幽霊部員。高校は帰宅部。でも主人公のナオキやカナブン、テツガクほど強くもなく、意志や考えもなかった気がします。所謂、喧嘩もしたことないし。
    でも彼らはみんなアツイ。明確な夢など見えていないのが普通だし、ふと気づくと夢となっていたり。ちゃんと彼らはもがきながらも今をしっかり生きている姿に心揺さぶられました。
    そしてテツガクの言葉がまたいいんですよね。テツガク自身の言葉も。
    ラストのナオキの奥さんはそうだったの!と最後の最後でのいいびっくりもあったし。完全に思考が帰宅部ボーイズたちにいっていたので、想像だにしなかったです。笑
    読了後、僕も10代のことを振り返ってました。地味な学生時代だったけど、確かにあの時代、過去があったから今があるんだと、テツガクに言われた気がしました。

    #はらだみずき
    #帰宅部ボーイズ
    #幻冬舎文庫
    #読了

  • 部活を辞めて自由な時間を。
    何が楽しかったのかなんて当時の自分達にしか分からないが、自然と笑えるぐらいには充実した日々だったのだろう。

  • 一番多感な中学時代、部活にのめり込むも良し、帰宅部同士仲間とつるむも良し。どちらにしろ自分が生きてきた歴史だ。
    3人にはちょっとほろ苦い歴史だけど、初恋の相手との行く末は・・・

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著者プロフィール

千葉県生まれ。商社、出版社勤務を経て作家に。二〇〇六年『サッカーボーイズ再会のグラウンド』でデビュー。「サッカーボーイズ」シリーズ、「海が見える家」シリーズの他に『帰宅部ボーイズ』『ようこそ、バー・ピノッキオへ』『会社員、夢を追う』『太陽と月サッカー・ドリーム』などの著書がある。

「2022年 『サッカーデイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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