誰でもよかった (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 152
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422575

作品紹介・あらすじ

"今、渋谷。これから人を殺します"男はインターネットの掲示板に書き込み、スクランブル交差点に軽トラックで突っ込んだ。十一人を無差別に殺し、センター街の喫茶店に篭城した男と交渉人との息詰まる攻防が始まる。凄惨な事件を引き起こしたのは「心の闇」なのか?警察に勝ち目はあるのか?世間を震撼させた事件の衝撃のラストとは-。

感想・レビュー・書評

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  • 秋葉原の事件をモチーフにした緊迫した怒濤の一日を追う。彼と交渉役の警察官とのやりとりが主。少しずつ会話が成り立っていく過程。なぜ彼はあんなことを行ったのか。動機や生い立ちは関係ない。やったことが事実だ。最後の警察官同士の会話はいらない。もったいない。

  • 無差別殺人事件の実況を見ているような感じ。淡々と進んでいって衝撃も何も無いけど刑事たちの現場を垣間見れた感じでそれなりに面白かった。

  • 結局最後まで、彼は顔を持たせて貰えなかった。
    有名になっても、誰も彼を知らない。よくわからない人のままだった。
    ただ一人、彼の顔を見ることができたのは、交渉人だけ。ただ一人。

  • 秋葉原の無差別殺人事件をモチーフとしたミステリー。
    車で交差点に突っ込み、その後ナイフで手当たり次第に殺していく冒頭の描写は迫力があった。でも、その後は喫茶店に立てこもっての交渉人とのやりとりばかり。犯人の動機等へ踏み込むことはなくラストを迎えてしまった。
    あぁ、そういう描き方のミステリーかと納得はしたが、スッキリしない。タイトルと概要説明で期待した内容とのズレが原因。もっと面白くなりそうなのにもったいない。

  • つまらない、というほどではないけれど、それほど面白くもない1冊。

    五十嵐貴久の小説は『交渉人』以来なのだけれど、『交渉人』ほど「息もつかせぬ」というような展開があるわけではなく、全体的に描写も浅い。
    『交渉人』は面白かったんだけどなぁ。。。

    今回唯一面白かったのは、最後まで読むとタイトルの意味合いの深みが増す点(※叙述トリックとかではないよ!)。

    ただし、それを書きたかったなら短編でよかった。
    最後にメインを盛り込むことで、逆に、全体が冗長だったように感じられ、「それだけを言いたいがためだけにここまで読ませたのかよ」と思ってしまう。
    あるいは、どうせ長編にするんだったら、もっと警察側や犯人側、人質側などの心理描写を深めていたら、こんなにも「最後以外がぜんぶ蛇足だった」感を味あわなかったじゃないかと思う。

    いずれにしろ、全体的に何もかもが中途半端な感じが拭えない1冊。

  • ネゴシエーターが主人公の話としては「交渉人」の方が奥深くて面白かったというのが、読後の率直な感想かなぁ。

    このタイトルが犯人のセリフではなく、警察側が下した処置の理由ってところが驚きポイントなのかもですが、ちょっとインパクトが弱かったかも。

    それは、作中で横川がわざと高橋を刺激するために理不尽な指示を出すあたりに感じた、違和感に近い非現実感——いくらなんでもリアリティがなさ過ぎないか?という疑問——に由来する気がします。

    横川が普段無能と思われている人物だったらその言動は自然に映ったかもしれませんが、けしてそうではない人物があからさまに不自然な行動をとっていたので、そこに不信感やうさんくささを感じざるを得なかった訳です。

    そう思うと、横川が普段無能と周りに思われている人物だったと描写されている方が、本作は面白かったかもしれません。

    無能と思われる横川の行動が計算づくであること。警察の価値観が個々人の生死や幸福感より、社会全体のそれを優先すること。そのためには個々人の命など歯牙にもかけないという現実。

    横川=無能、とすると、そんな印象操作ができたんじゃないかなー。素人考えですが……

  • 厳しめ評価で2かな、と。
    無差別殺人と、その後の立て篭もり。という設定による緊迫感はあるのだけど、それのみで、もう少し登場人物(この場合、渡瀬かな)の心理描写なんかがあると、深みがあったんじゃなかろうか。

  • 作品の題材になっているのは2008年6月8日に秋葉原で実際に起きた通り魔事件である。
    けれど、作品の重きは犯人・高橋の心情ではなく、交渉人である渡瀬の交渉過程におかれている。
    最後まで読み終えてもなお、作者である五十嵐さんの伝えたかったことがわからない。
    いったいこの作品で何が言いたかったのか。
    繰り返される高橋と渡瀬の交渉。同じことの繰り返しでページが埋まっていく。
    もっと違った視点から書けなかったものだろうか。
    唯一、「なるほど」と思ったのはタイトルのみ。
    「誰でもよかった」。
    犯人にも警察側にも、その誰かを大切に思う人たちがいる・・・とは考えていない。
    あくまで「命のある人間」がターゲットならばそれだけで条件に当てはまった。
    性別も年齢も、職業も、すべては関係ない。
    「誰でもよかった」のだから。
    読んだ!!という充実感もなく、後味の悪い作品だった。
    五十嵐さんの作品はよく読むので、本当に残念な気がした。

  • スクランブル交差点に軽トラックで突っ込み、11人を無差別に殺傷した男は、人質をとり喫茶店に籠城する。
    その男と警察官の緊張感漂う交渉。
    人質は無事に救出出来るのかと、手に汗握る。
    犯人の心の闇、現代社会の在り方。
    様々なものが頭をよぎる。
    そして、結末…あんなことが待ち構えているとは…

    2016.6.17

  • うーん、なんだかあっけなく読み終わってしまった、
    誰にも、感情移入できずに終わってしまいました。
    とても読みやすいんだけどね。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『スタンドアップ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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